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昭和43年盛夏、初めて出会った人生の師匠は云った。
未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は急速に伸びる。

2017年 秋季東京都高校野球大会 一次予選 1回戦

2017年09月09日 | 誓球の空2016-2020

[写真] ストライク先攻で、溌剌としたピッチングを見せた先発の岸田投手

2017年 9月 9日(土) 09:55~11:25 晴れ 微風 東大和創価グラウンド

秋季東京都高校野球大会 一次予選 1回戦
広尾学園 (港区)
  0  1  0   0  0  0   -  -  - =  1
創価  (小平市)  4  2  0   4  0 1x   -  -  - = 11

[ 投 手 ] 岸田(4)‐笹岡(2)
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ] 松田、浪川
[ 二塁打 ] 松田、門脇

1番 (左) 松田
2番 (遊) 藤井
3番 (二) 門脇
4番 (右) 浪川
5番 (一) 中野
6番 (中) 古川
7番 (三) 古林
8番 (捕) 会田
9番 (投) 岸田 → (4裏/打) 大野 → (5表/投) 笹岡

秋晴れの穏やかな日差しが眩い朝を迎えた。
絶好の野球観戦日和となった今日、創価の新チームが秋の東京の頂上を目指してスタートした。

定刻の5分前、挨拶が終わり後攻めの創価が守備に散った。
ピッチャーは背番号11の岸田、小柄だがオーソドックスなオーバースローで強気のピッチングが身上だ。
キャッチャーは会田、ファーストは中野、セカンドには背番号6だがキャプテンの門脇、
サードには1年の古林が入り、ショートは2年生の藤井、二遊間は夏のメンバーがそのまま残っている。
外野は左から背番号16ながらもトップバッターを任された松田、センターには古川、
ライトは4番を打つ創価の看板打者・浪川が守る。

[ 1回表・広尾学園 ]
1番に対し、岸田がいきなりど真ん中のストレートでストライクを取ると強気のピッチングで三球三振
2番にも一つボールを挟んで4球で空振り三振、3番には粘られたが当てただけのライトフライ
投げたボールはオールストレート、超強気のピッチングで三者凡退に岸田が打ち取る。

[ 1回裏・創価 ]
1番・松田は、やや詰まり気味のフライをセンターの右に落とすと、
相手の守備が深すぎるのを見るや否や、果敢に走りセンター前の二塁打で出塁
2番・藤井はセーフティ気味にサードの前に転がすと、これが内野安打となって無死13塁

藤井は3番・門脇の初球に走って無死23塁、
門脇は期待に応えてピッチャーの足元を抜き、センター前に達する2点タイムリー
さらに門脇が走ると2塁への送球がそれてしまい、一気に3塁まで進み無死3塁
4番・浪川は四球で歩くと、これまたすかさず盗塁を決め無死23塁

5番・中野はサードライン際にゴロ
スタートが良かった門脇を見てサードは1塁へ送りワンアウトとなるが、もう1点追加
サードが1塁へ送球したのを見て、2塁走者の浪川は3塁を落とし入れる。
そつがなく野球を知っている・・・ ナイスランだ。

一死3塁から6番・古川はサードフライに倒れ二死となるが、
7番・古林が痛烈にレフト前に弾き返し・・・ 4点目
古林は盗塁と投球が暴投になったのを見て3塁まで進むが、
8番・会田がファーストへのファールフライに倒れ、この回の攻撃が終わる。

[写真] 痛烈なライナーでタイムリーヒットを放つ3番キャプテンの門脇選手

[ 2回表・広尾学園 ]
4番はライト前へのポテンヒット、岸田の球威が勝っていたが、外野手の前に落ちてしまった。
5番は手堅く送って一死2塁、6番は合わせただけのレフトフライに打ち取り二死2塁

7番は上手くミートしてピッチャーの足元を抜くセンター前のヒット
2塁走者は3塁を回って本塁へ向かう、センターから良いボールが返って来たが・・・
サード古林がカットに入ったうえにファンブルして失点してしまう。

カットに入らなきゃアウトのタイミングだったが・・・ ちょっと状況判断を間違ってしまった。
しかも、マウンドの手前でカットに入っている。
あの位置でカットしたら、キャッチャーとの距離が短く、
振り向きざま、本塁に強いボールが投げられない。

間違いなく、返球をスルーした方が本塁への到達は早いはずだ。
続く8番をセカンドゴロに打ち取り後続は断ったものの、
1年生サード・古林は、良い勉強をしたのでは・・・ なかろうか。(次はガンバレ)

[ 2回裏・創価 ]
9番・岸田は1球も振らずフルカウントまで粘って四球を選ぶ。
1番・松田は初球を痛烈に叩くと、右中間を破るスタンディングトリプルで1点追加
2番・藤井はショートフライに倒れ一死となるが、
3番・門脇は痛烈なレフトライナー、
一旦飛び出してしまった松田は、打球を見て慌ててベースに戻りタッチアップしてもう1点

塁上に走者は居なくなったが、4番・浪川にストレートの四球を出すと広尾学園はピッチャーを交代
ちょっと変速気味のフォームから、タイミングを外し打たせて取る右の技巧派がマウンドに上がる。
5番・中野は痛烈に捉えたがセンターへの正面のライナーとなりチェンジ

[ 3回表・広尾学園 ]
9番はショートフライ、1番はショートゴロ、2番はピッチャーゴロ
岸田が緩急自在の投球で三者凡退に打ち取り、流れをキッチリ引き寄せる。

[ 3回裏・創価 ]
6番・古川はセカンド正面のゴロ、7番・古林はストレートの四球を選び一死1塁
8番・会田は大きなレフトフライを打つがフェンスの手前で伸びを欠き二死1塁
9番・岸田の時、古林は牽制球に誘い出されて2塁へ走るがタッチアウトとなり初めて無得点

[写真] いったい何所まで飛ばすつもりなんだ。豪快なスイングが魅力の4番浪川選手

[ 4回表・広尾学園 ]
3番はチェンジアップにタイミングが外れ空振りの三振
4番は三遊間寄りにボテボテのショートゴロ、藤井が軽快に捌きツーアウト
難しい位置に飛んだ緩い当たりを、何でもないように軽く捌いている。(ナイスプレーだ。)
5番セカンド門脇へのハーフライナー、球威に押されてどん詰まり。
(ナイスピッチング)

[ 4回裏・創価 ]
9番・岸田に代打・大野が送られると、ストライクが入らずストレートの四球で無死1塁
すかさず走って無死2塁とすると、1番・松田が手堅く送って一死3塁
2番・藤井はスリーボールワンストライクから見極めて四球、これまた走って一死23塁

3番・門脇の打球が痛烈だった。
ファーストの正面に飛んだライナーは少しドライブが掛かり、
差し出すミットが間に合わず左足の脛を直撃、ファールグラウンドを転々とする間に大野が戻り1点、
藤井は3塁ベースを回ったところで止まって本塁まで戻れなかったが、門脇は2塁を落とし入れる。
ここら当たりも、走塁にそつがない。

一死23塁からバッターは4番・浪川
初球を痛烈に叩くと打球はぐんと伸びてセンターオーバーの三塁打となり2点追加
5番・中野も三遊間を真っ二つに破るらレフト前ヒットで続き・・・ さらに1点

中野は暴投で2塁まで進むと、6番古川は痛烈なファーストゴロで二死3塁
7番・古林はセンターフライに倒れ、5回コールドとなる5点目は惜しくも・・・ 取れず。

[写真] 5回から登板した1年生投手の笹岡、以外と言っちゃ失礼だが・・・ ストレートが速い。

[ 5回表・広尾学園 ]
代打の大野に代わってピッチャーは10番を付けた1年生・笹岡
先発の岸田に負けず劣らず強気の投手だ。

6番には粘られるが、焦れることなく丁寧に攻め、最後は変化球で見逃しの三振
7番も高めのストレートで見逃しの三振、8番はストレートで空振りの三振
なんと・・・ なんと、なんと公式戦デビューの1年生投手が三者三振に打ち取った。

[ 5回裏・創価 ]
8番・会田は初球を叩くがレフトフライ、9番・笹岡は粘って四球で歩き一死1塁、
1番・松田はサードゴロで2塁がホースアウト、松田は走って二死2塁、
2番・藤井はサードライン際の緩いゴロ、ファーストでのタイミングは際どかったが・・・
ボールを握ったままのサードの前に、2塁走者の松田が走って来てタッチアウト

確かにツーアウトだし、次の塁に向って走るのは分かる。
しかし、1塁に走者が居るわけじゃないので、無理して走って自らアウトになりに行く必要はない。
仮に1塁への送球がセーフなら、二死12塁で攻撃はまだ続いており、
1点入ればコールドゲームになっていた。

これはミスだと思う、1点を争う場面だったら致命傷になりかねない場面になっていたかもしれない。
1塁へ送球するものだと決めつけていたんじゃなかろうか。
アウトカウントは違うが、1回裏に浪川が見せた3塁への走塁がお手本じゃなかろうか。

そう思ってか、ベンチに戻った松田は大きな声で監督に叱られていた。
公式戦に出場していたら、1年生だから仕方がないは・・・ あり得ない。
状況を俯瞰しつつ適切な判断が出来るよう、次の機会に活かしてほしいと願う。

[ 6回表・広尾学園 ]
9番はどん詰まりだったが、バットを振り切った打球はライト前に落ち無死1塁
1番にはスリーボールとなるが、フルカウントにすると、高めのストレートで空振り三振
2番の時、1塁走者が走るがタッチアウト、2番は浅いセンターフライに倒れる。

[ 6回裏・創価 ]
3番・門脇は1球も振らず四球を選ぶと、盗塁のタイミングで暴投がでて無死3塁
広尾学園はコールドゲーム阻止を狙って前進守備を取って来た。
4番・浪川のタイムリーで決めてほしかったが・・・ ショートフライに打ち取られ一死3塁
5番・中野は前進守備のショートの直ぐ右に痛烈なゴロを打つと、
差し出したグラブを弾いてセンター前に抜け、門脇が戻り1コールドゲーム

大勝したからと言って、相手チームのレベルをとやかく言うつもりはない。
メンバーが12名しかいないチームが、真っ向勝負を挑んできたことは称えるべきだろう。
先発したエースナンバーは強気で攻めていたし、
交代してファーストに回ってからは、脛に打球を受け途中交代したがナイスファイトだった。
観ていて力の差は認めざる得ないが・・・ 実に爽やかなチームだった。

次は一次予選の代表決定戦、相手は今夏の東大会でベスト4に残った東亜学園
小さなミスから、綻びが生じないよう・・・ 頑張ってほしい。

勝って兜の緒を締めよ。
ガンバレ 創価

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