[写真] 3回表・一死満塁から救援し、相手の3番、4番を連続三振に打ち取り流れを引き寄せた吉澤投手
2017年10月 8日(日) 11:46~13:20 晴れ 無風 ネッツ多摩昭島スタジアム
秋季東京都高校野球大会 1回戦
駒沢大 (世田谷区) 0 1 0 0 0 0 0 - - = 1
創価 (小平市) 0 0 4 2 0 2 X - - = 8
[ 投 手 ] 笹岡(2.1/3)‐吉澤(4.2/3)
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ]
[ 二塁打 ] 藤井2、浪川2、若林
1番 (遊) 門脇
2番 (ニ) 藤井
3番 (右) 浪川
4番 (左) 菊地
5番 (捕) 中野
6番 (一) 若林
7番 (三) 古林
8番 (投) 笹岡 → (3表/投) 吉澤
9番 (中) 古川
雨天により、昨日の試合の一部が本日に組み込まれたため、試合予定が約90分ずれ込んだが、
快晴、無風、絶好の野球日和で、予定より15分遅れでプレーボールとなった。
試合会場は「ネッツ多摩昭島スタジアム(旧・昭島市民球場)」、駅から歩いて5分のとこにあり、
スタンドが若干小さいことを除けば、この球場で試合があることは・・・ 年配者に優しく嬉しい。
今日の創価は、ブロック予選から少しメンバーと守備位置を変えてきた。
セカンドを守っていた門脇が、背番号通りのショートに移り、ショートだった藤井がセカンドに入った。
打順も1番門脇、2番藤井となり、3番には浪川、4番に菊地と一つずつ打順を上げてきた。
さらに驚いたのは、予選でファーストを守っていた中野がキャッチャーに入って5番
6番ファーストには背番号15を付けた若林、マウンドには創価の元気印・1年生の笹岡が上がった。
[ 1回表・駒大 ]
1番は初球を打つがセカンド藤井へのゴロ、2番にレフト前に運ばれたが、
3番の強い当たりのピッチャー返しをグラブを弾かれながらも叩き落すと、1-4-3と渡ってダブルプレー
ストレート狙いの駒沢大打線に、あえてストレートで挑む強心臓の1年生投手が無失点で凌いだ。
[ 1回裏・創価 ]
駒沢大の先発はエースナンバーのサウスポー
ここんとこ左との対戦が続くが・・・ 泣きごとは言えない、攻略するのみである。
1番・門脇は二遊間に緩いゴロを打つが、ショートが素早く回り込み1塁は際どかったがアウト
2番・藤井はライトに大きなフライを打つが、守備範囲でツーアウト
3番・浪川は痛烈な当たりでセカンドの左を抜くヒットを放つが、
4番・菊地が初球を簡単に打ち上げレフトフライで・・・ 無得点
[ 2回表・駒大 ]
4番は三遊間へ強い当たり、ショート門脇が横っ飛びで捕球し1塁へ送球すると間一髪でアウト
5番は甘く入った2球目のストレートを叩くと、ライト浪川が一歩も動けない特大のホームランとなり1点
続く6番はセカンドゴロ、7番はライトフライに打ち取るが、痛い一発を食らって1点のビハインド
[ 2回裏・創価 ]
5番・中野が初球を叩くと、セカンドが差し出すグラブの先っぽをかすめてセンター前
6番・若林が送って一死2塁から、7番・古林が四球を選び一死12塁
8番・笹岡は粘ってライトフライを打ち上げると、走者がそれぞれタッチアップで進塁し二死23塁
同点、さらには逆転のチャンスだったが・・・ 9番・古川は外のストレートに手が出ず見逃しの三振
残念ながら得点には至らなかったが・・・ 以前のように、左に対する苦手意識は感じられない。
左打者の空振りが少なく、しっかりと目が付いて行っており、ボールの見極めも出来ている。
1点ビハインドだが、二回り目か三回り目あたりには・・・ 何とかなるだろう。(そんな気がする。)
[写真] 先発マウンドを任された1年生投手・笹岡、ほろにがのピッチングだったが・・・ 次はガンバレ
[ 3回表・駒大 ]
8番はサードゴロ、古林が軽快に捌いてワンアウトとするが、
9番をスリーボールワンストライクから歩かすと、1番にライト線への二塁打を打たれ一死23塁
初回にクリーンヒットを打たれている2番へは、警戒のあまりボールが先行し又もや歩かせ一死満塁
ここで創価ベンチが動き、ピッチャー笹岡に代わって吉澤を送って来た。
大ピンチの中でマウンドに上がった吉澤は、3番に対しツーボールとボールが先行するが、
並行カウントに戻すと、外に逃げるボール気味のスライダーを振らせて空振りの三振
4番にはフルカウントまで粘られた後、さらにファールを2本打たれて緊張が続く場面で、
ここも外のスライダーで空振りの三振に打ち取り・・・ 大ピンチを凌ぐ。
先発の笹岡は、早いインターバルから小気味よくストレートを投げ込み力勝負を挑むが、
駒沢大打線は早いカウントからストレート狙いで強く振ってきており、
二巡目に入ると、投球の間合いも、ストレートへのタイミングも合ってきていた。
一死満塁は大量失点につながる大ピンチだったが、ここは・・・ ベンチの判断が素早く的確だった。
吉澤の変化球で目先を変えて、打ち気にはやる相手の3番、4番を見事に抑え込んでいる。
今日の試合のターニングポイントだっただけに、ベンチワークが冴えていたことは大きい。
[ 3回裏・創価 ]
トップに戻って1番・門脇、ツーツーから外の際どいボールを見逃すが・・・ コールはストライク
2番・藤井が初球を痛烈に叩くと、サードの直ぐ右を抜きレフト前、
1塁ベースを回った藤井は、レフトの守備位置がセンターよりだったことを見逃さず、
躊躇せず2塁へ走って一死2塁、ここから創価の反撃が・・・ 始まる。
3番・浪川はフルカウントから、外の高めのストレートをバットコントロールで引っ掛けるように打つと
打球はライト線に飛ぶ二塁打となり、まず同点
4番・菊地はツーボールツーストライクから、外のストレートをこれまたバットコントロールで軽打
打球はふらふらとサードの頭上を越えてレフト線に落ちる。
追いかけてきたショートが、後ろ向きで打球を処理する間にセカンドから浪川が戻って逆転
菊地はすかさず走って一死2塁とするが、5番・中野はセンターフライに倒れツーアウト
しかし・・・ 6番・若林がレフトオーバーの二塁打を放って、もう1点追加
さらに、7番・古林が気落ちした相手投手の甘い初球を見逃さずセンター前に運び、もう1点
8番・吉澤はショートゴロに倒れたが、この回一気に4点をあげて流れをぐっと引き寄せる。
[写真] 4番・菊地の技ありヒットで逆転すると、打線が繋がって一気に突き放す。
[ 4回表・駒大 ]
2回にホームランを打った5番から始まるこのイニング、逆転した直後だけに慎重に入りたい。
ワンボールワンストライクからの3球目を痛烈に捉えられたが、センター古川の守備範囲でワンアウト
6番はサード古林の真正面に飛ぶゴロでツーアウト
7番はサードの前への緩い当たり、古林がダッシュ良く捌きに行ったがお手玉してしまい二死1塁
一瞬、嫌な空気が漂ったが、8番をショートゴロに打ち取り、吉澤がこの回も凌ぎきる。
[ 4回裏・創価 ]
9番・古川が上手くミートしてレフト前ヒットで出ると、1番・門脇は手堅く送って一死2塁
2番・藤井は初球を痛烈に叩いてレフト線を破る二塁打で1点追加
3番・浪川はツーボールツーストライクから抜いた変化球にタイミングが合わず、空振り三振に倒れたが、
4番・菊地は抜いた変化球に上手く付いていきセンター前に落として、さらにもう1点
5番・中野はセンターフライに倒れたが・・・ この回、貴重な2点を追加
[写真] 1本ミスはあったが・・・ ホットコーナーを堅実に守るサードの古林(こばやし)
[ 5回表・駒大 ]
9番は上手くミートして左中間に落とすと、センター古川がファンブルしたのを見て2塁へ向かうが、
カバーに入っていたレフト菊地から2塁へ送球され・・・ タッチアウト
1番をセカンドゴロに打ち取った後、2番には大きなセンターフライを打たれたが、
古川が背走しながらランニングキャッチ(良いプレーだ。)
先頭打者にヒットを打たれたものの、吉澤はこの回も巧みに凌いで隙を見せない。
[ 5回裏・創価 ]
6番・若林は初球を打ってボテボテのサードゴロ
7番・古林はフルカウントまで粘るものの、最後はワンバウンドしたボールを空振りして三振
8番・吉澤がレフト前ヒットを放つが、9番・古川はサードゴロに倒れ・・・ この回は無得点
[写真] 行ったと思ったが、フェンス上部のネットを直撃した3番・浪川の豪快なバッティング
[ 6回表・駒大 ]
3番はショートゴロ、4番にはレフトに大きなフライを打たれるが、ちょっと芯からズレていた。
要注意の5番にはライト前ヒットを許すが、6番をセカンドフライに打ち取り、この回も無失点で凌ぐ。
吉澤は、けっして速いボールがある訳じゃないが、ストレートを見せ球に変化球を巧みに打たせ
あと1本を・・・ 許さない。
[ 6回裏・創価 ]
1番・門脇はセンターフライに倒れるが、2番・藤井が粘って歩くと、
3番・浪川の痛烈な当たりがライトの頭上を襲う。
完全にスタンドまで行ったと思ったが・・・ フェンスの上のネットに阻まれ二塁打となり一死23塁
4番・菊地が四球を選んで一死満塁となったところで、駒沢大はピッチャー交代(1番→20番)
あと2点取って、次の回を0点に抑えればコールドゲームだが、ピッチャー交代で得点出来なければ、
3回の表に似たような場面があっただけに、流れがどうなるか・・・ 分からなくなってしまう。
しかし・・・ そんな心配は杞憂に終わる。
5番・中野はセンターに高々と犠牲フライを打ち上げ1点追加すると、
2塁走者の浪川がタッチアップしてて3塁を落とし入れ、さらにチャンスを広げる二死13塁
さらに1塁走者の菊地が盗塁を決め二死23塁、貪欲に・・・ 貪欲に今日の創価は攻撃の手を緩めない。
6番・若林は粘って四球を選ぶが、このボールがワイルドピッチになってしまい、もう1点追加
さらに7番・古林も四球を選び、またまた満塁とするが、8番・吉澤はセカンドゴロ
この回、欲しかった2点が入ったのも嬉しいが、
何と言ってもサウスポーを攻略したことが・・・ もっと嬉しい。
もう、苦手意識はないだろう。
[ 7回表・駒大 ]
前の回の最後の打者で、どん詰まりの打球を打った吉澤の手がしびれていないか。
それがちょっと気がかりだったが・・・ 要らぬ心配であったようだ。
先頭の7番をツーボールワンストライクからサードゴロに打ち取ると、
8番には上手くライト前に打たれたものの、9番の代打をインコースへ鋭く曲がる変化球で空振り三振
最後は1番をショートゴロに打ち取り、門脇からセカンドベースに入った藤井に送られ試合終了
終わってみれば、再三ピンチがあったが散発6安打で1失点、12安打で8得点
投打で圧倒し、春のリベンジを果たした試合だったが、
ポイントは何と言っても3回表・一死満塁の場面だったのではなかろうか。
大ピンチに急遽マウンドに上がった吉澤が、圧巻のピッチングで凌いだことが試合の流れを変えた。
もう一つ、3番浪川、4番菊地に勝負を決定するタイムリーが出たことにも注目しておきたい。
今年に入って、昨夏の輝きが薄れかけていた二人だった。
今まであえて触れなかったが、空振りが目立ち、チャンスにタイムリーが出ず、
長い長いトンネルの中で責任と葛藤し、もがき苦しんでいただけに、
どんな当たりであろうと、チームを勝利に導く打点は自信の回復に繋がるだろう。
さぁ、次の2回戦は強豪の帝京が待ち受ける。
東亜学園、駒沢大といった、甲子園への出場経験がある強豪校との対戦に続いて、
今度は甲子園で優勝経験がある超強豪校と対戦することになった。
次はエースナンバーの菊地が、マウンドに上がるのだろうか。
ワクワク感とともに、楽しみが尽きない。
自分も球場に行こうとしていたのですが、ぐずぐずしている間に寝過ごしていけませんでした。
したらば掲示板を眺めていました。
浪川君が好調そうですね。
東亜、駒大と中々強い相手を撃破していよいよ帝京ですか!
楽しみです。
外野からの勝手な買い込みをお許しください。
何より駒大高へリベンジできて良かったです。
左の好投手攻略、特に浪川君の活躍は嬉しいです。
今の3年学園球児には今ある才能を厳しい練習で更に伸ばし、素晴らしい結果をもって学園野球部の歴史を変えてもらいたいと心の底から思ってきました。
陰に陽に支えてくれた卒業した先輩たちの為にも悔しい想いを晴らしてもらいたいです。
来年の夏大会ではなく本大会、秋から。
学園にしろ、大学にしろ、これまで通りのやり方ではいけない事は皆さんが分かっている点。
甘え、妥協、中途半端な仲間意識、不要な配慮・・・。
(あくまで想像です・・・)
今こそ、との想いでどんな時も応援しています。
輝け、創価球児!!
管理人様、引き続き宜しくお願い致します。
苦戦していたサウスポーを攻略しての勝利、本当に良かったですね。
そして、待ちに待った浪川君、菊地君の復活も嬉しい限りです。
あとは門脇君の出塁が増えてくれば、得点力がもっと上がって来るでしょう。
強豪校相手だとピンチの連続ですが、一戦一戦の戦いの中で選手たちが成長しているのが見て取れます。
来週は午前は立川で箱根の予選会、午後から大急ぎで神宮、老体に鞭打って頑張ります。
あっ、それと・・・ もう一つの戦いも頑張りますよ。
若林君は、南君や内野君達と同期の若林弘一君の弟でしょうか?
出身中学が同じようですので。
私もそうかな?と思ってましたが、詳細は存じ上げません。
近年の創価野球部には、大島兄弟、小松兄弟などレギュラーで活躍する選手も居ましたが、
ベンチ入りが叶わなかった選手の中にも、兄弟で頑張っていた選手たちがたくさんいました。
兄弟で私立で寮生活ですから、ご家族のご苦労を察するに頭が下がる思いです。