道東を発見する旅 第3の人生

近況、風邪をひいた、英語論文の指導

近況

先週の初めに風邪をひいた。

咳と痰、寒気が実質2日ほど続きひどい状態だったが、3日目には回復した。

回りの人はインフルエンザではないんですか?と言うが、自分はそうではないと断言した。

熱は平熱のままで体温計で測る事もなかった。食欲も普通で、薬を飲むわけではなく医者に行かないまま治ってしまった。

結局、仕事は続けたが、ねんのためにトレーニングを3日休んだ。

4日目に筋トレに行きエンジン全開のまま今日に至っている。

そんな訳でブログに書くことも考えていないままだったので、最近の出来事を紹介します。

英語論文の指導

久々に英語論文を添削してほしいと頼まれた。英語の学術論文を添削するのは、すごく難しい。

論文の書き方は、色々な作法が決まっている。

データの見せ方から始まり、仮説の設定から結論へと至る論理の展開のしかた、イントロダクションは帰納的に書きディスカッションは演繹的に書く、そして極めつけは読者にとって心地の良い英文でなければならない、という無茶苦茶ハードルの高いシロモノなのである。

自分は何年も英語の論文を書いてきてそれなりの方法論を身につけているので指導出来るのだ。

だが、普通の人は基本的な事を知らないので、気軽に投稿し門前払いをくらって、自分の論文のどこが悪いのかさっぱり分からず頭を抱えるパターンが多い。

今回、頼んできた人は自分の回りにいる人の中でも、とくに優秀な若い人だ。

いわゆる帰国子女で10年くらいアメリカにいたそうだ。超一流の国立大学医学部を卒業し英検1級である。

それでも、一定のレベルの英語論文を書くためにはトレーニングが必要なのである。

今回は、初歩的なところから始まった。

まずデータの作り方から教えて、次にパラグラフに分けて論文を書くことを教えて、イントロとディスカッションを作り直して、仮説設定から一定の結論に至る論理構成を次々と有機的につなげていくことを教えた。

そこからが英文の手直しで、ネーティブに心地良く読めるような英文について細かく訂正していった。

ここまで2週間くらいかかったが、かなり改善されたと思う。

本人いわく、すごく色々な事を教えてもらいました、と言っているが、それに納得して同意している自分が誇らしく思えた。

ここ何年もの間、若い人に手取り足取り指導したことがなかったが、今回のように優秀な人に教えているとドンドン吸収していく様子が手に取るようにわかる。これが、こちらの喜びにもなるのである。

振り返ってみると、色んな人に色々指導してきたが、今回のように指導することを通じて当方も喜びを感じるケースはそれほど多くは無い。

その数少ない人の中でも、外国から戻ってきて、最初に頼まれた大学院生は、真面目でとても優秀な人だった。

自分と3年くらい一緒に実験した後、順調に何年もキャリアーを積み上げてきて、現在、いよいよ大学での最終ポストに挑戦しているようだ。

ぜひ選考を勝ち抜いてそのポジションについて欲しいものだ。

自分の人生は、まるでぬるま湯に浸かっているようにだるく流れてきたように思うのだが、こんな部分で他人の役に立てたのかな、と思うとちょっとだけうれしくなる。

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