道東を発見する旅 第3の人生

腰痛その後、栄えるという言葉

腰痛 その後

前回、大晦日から腰痛であまり動けないと書きました。

あれから、今日で6日目になります。

昨日くらいから痛みがだんだんと楽になり動きが良くなってきました。

今日は随分楽でなので、明日から始まる仕事に大きな支障は出ないと思いひと安心です。

1週間の経過

自分の経験では、いつも腰が痛くなり、「ぎっくり腰かもしれない・・・」と言い始めてから、だいたい1週間くらいで良くなります。

若いときは、ずっと長引いて1か月くらい続いたものでした。それで筋トレや水泳を始めたのですが、いつの間にか対応に慣れたのでしょうか。

以前、勤務していた診療所でも、ぎっくり腰で受診した中年男性でも、だいたい1週間くらいで「ちょっはましになった」という人が多かったように思います。

ただ、追加で、「だけど、本調子ではない・・」とか、色々言ってくる人もいたので、1週間たった、その後は人それぞれなのでしょう。

以前、調べたときは、ぎっくり腰の7割は原因不明だと書いてありました。だから、自分で原因を考えて対処法を何とかするべきなのだと思います。

色々な対応法

もちろん、自分も若いころはマッサージに通ったり、整形外科でのリハビリに行ったり、プールに行ったりしました。

一番、効果的だと思ったのは、腰痛の原因が仙腸関節の亜脱臼という説があり、そのためゴムのベルト(タイヤを細く切った荷造り用のゴム)を骨盤周りにぐるぐる巻いて、腰を回旋させるという方法です。

当時は、整形外科の先生が書いた本が出てたりしたのですが、すっかりどこかに消えてしまったようです。

しかし、自分には、これが最強の治療法でした。そのうち、腰の痛みに慣れてきたのか、今回も3日目に想い出して一回だけやったら、それで十分でした。

この方法は何人かの人に教えたのですが、あまり感謝されなかったので人には勧めないことにしています。

今回の対応

今回は、ボルダリングのシューズが原因だと思うので、それを解決するため、どうすればいいのか、考えていました。

だいぶ痛みは軽くなっていたので、実は、昨日ボルダリングに行ってきました。

そこで、あらためて色々運動してみた結果、どうやら右足の股関節の動きが原因ではないかという確信に至りました。右足でホールドに乗り込む時に、つま先に十分乗り込めておらず、つま先が不安定だったのです。

今までは靴底のラバーが強かったので、右足の問題はそれほど影響はなかったのでしょう。

それが、シューズを新調して靴底のラバーが薄くなった分、右足のつま先にかける足の感覚が鈍くて不安定だったのが原因で、左足と右足の両方のホールドに乗って、両方のつま先の力配分を微妙に調整しながらバランスをとるときに骨盤の仙腸関節への負荷がアンバランスとなって、破綻したのだと考えています。

そこで、内容は細かくは書けませんが、ストレッチのやり方や右足の片足による運動などの補強運動を始めました。

これでバランス感覚があがると思っています。

4級から3級へ

最近、徐々に身体機能が上がってきたのか、ボルダリングもだんだんと次の段階が見えてきました。

これまで4級課題(数が少ないほど難易度が上がる)を3割程度クリアできるレベルでしたが、じょじょに3級のやさしい課題も取り組めるようになってきたところです。

右足でホールドに乗り込む時に、つま先の感覚を鋭敏にしてバランス感覚を鍛えるという命題をクリアできたら、一つ上のレベルに行ける可能性が出てきました。

今回の腰痛を教訓にして身体感覚をさらに鋭敏にするきっかけにしたいと考えています。

さて、前回に続いて、ヘルマン・ホイヴェルス神父の著書「人生の秋に」から引用します。

87ページ「栄えるという言葉」

最初の文節は大意をまとめたものです。

日本語の勉強をハンブルグ大学で始めたとき、日本語の言葉をドイツ語の気持ちで受け取った。日本に来てから、いろいろの言葉を別のニュアンスで受け取っていたことに気が付いた。たとえば「机」や「春」、「秋の月」などヨーロッパではとうてい見られないものだった。

しかし、私が子供の時からおぼえた信仰は、日本語の言葉「栄える」ということばにより、もっと広く、もっと深く把握することができた。

中略

以下、88ページから引用

第1パラグラフ(栄えるという言葉についての説明です)

人間の「栄える」という言葉は人の存在の特別の輝かしさであります。

この輝きは、そうとう長い間の活動、骨折り、発展によって、やがて一つにまとめ上げられ、その人は花のように咲くのであります。

美術家がその美術品のそばに、その制作を通じての幸福感や落ち着きをもって立っている姿、あるいは、すべてのものを作る人は、その仕事を完成させることによって、存在の喜びを味わっています。

人はそれを仰ぎ見て、思わず立ち止まり、感心し、妬みなしにその美を味わうのです。

どうして、世の中にこれほどの輝かしき成果、栄えがあるか?

それらはすべて贈り物であります。

すなわち、そもそも存在の始めより、それが成長することは、無数の要素がその方向へ飛んでいき、隠れた計画によって、そのものの栄えることを助け合うのです。

ですから、人間は、何も考えないで、あたかも木の花が自然に咲くような状態ではものたらない

(第2パラグラフ)

人はまた、日本語の特に好きな二つの言葉によって、栄えるようになるのであります。それは「いただく」と「捧げる」という言葉であります。

感想

長くなりますので、続きは次回にしますが、日本語にしかない言葉、表現はたくさんあるようです。

わびさび、もったいない、切ない等々。

アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏が、初心という言葉を「日本にある素晴らしい言葉」と言ったそうです。

先日もある外国人のセレブが、「日本語には、木漏れ日という言葉があるのよ、なんと素敵な言葉でしょうか、私は、今、キラキラ光る木漏れ日を浴びながら読書をしているの」というようなメッセージ(うろ覚えです)をツィッターでつぶやいていたという記事を読みました。

栄えるという日本語が、ドイツ語と同じ意味かどうかはわかりませんが、著者は日本語、そして日本文化を深く探求して、「栄える」という言葉の意味を把握したという内容です。

その根底には、なぜ人間が生きていくのか、生き様への深い洞察がうかがわれます。

次回は、続きで「いただく」と「捧げる」についてのエッセイを紹介します。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事