道東を発見する旅 第3の人生

オートメーション、尿、最寄りの駅、古い跨線橋

オートメーション

一昨日の夜、業務終了後、新しい病院に行った。システムが新しくなる輸血検査の講習会があったのだ。新病院で始まる業務に関して、我々の部門で、何か問題が起こるとすれば、そこがネックになりそうなので、自分がマニュアル作りを手伝うことにした。そのため細かく新システムをマスターする必要があるのだ。

新病院には、しばらく行っていなかった。以前、何もなかった検査室に入ると、新しい機械が運び込まれてズラッと並んでいた。技師長さんの話では、採血した後、採血管を自動分注機から始まって並んで置いてある機械のラインに乗せればオートメーションで検査が進んでいくらしい。

おしっこも

最近の検査室は何もかも自動でやるようになっている。輸血でも血液型判定、不規則抗体、クロスマッチまで自動分析で行うようになる。身近なところでは、尿検査でもそうだ。

尿の入ったコップ(業界用語でハルンカップという、ハルンはドイツ語で尿のこと)の中に試験紙を浸すまでは人間がやるのだが、それをそのまま器械にかけて自動判定してもらう。その方が正確に判定できるという。

つい3ヶ月前までは、患者さんの尿を自分で検査していた。タイマーを見ながら、これは30秒、これは1分とか言いながら、真剣に目で見て潜血とかタンパクとかを測っていたのだ。それが、目視ではなく機械による自動判定だなんて、自分が知らなかっただけで、確かにその方が正確だ。人間がやればエラーが起こる確率が高くなるのは当たり前だ。

その夜は、8時過ぎまで、ゴソゴソと電子カルテをいじったり、新しい自分の居場所(大部屋の部長室)を見に行ったりした。それから、病院を出て駐車場を通り、今度から最寄りの駅になる柴島駅に向かった。

最寄りの駅

今度は、新病院から駅はホントに近い。建物を出てすぐ横に駅がある。改札を通って反対側のホームまで跨線橋(ホームとホームをつなぐ連絡通路のオーバーブリッジ)をガタガタと歩く。「古いなあ」、これが柴島駅の最初の印象だ。

向かいのホームに行って電車を待っていても、人影もまばらで、暗くてさびしい。先日ブログに書いたけど、さすがに阪急電車の駅で一番乗降客がすくない駅である。

淡路駅は乗り換えの駅でもあり、ホームの上はいつも人がごった返していて、朝のラッシュ時など人が落ちそうになったりして自分もなかなか出口までたどりつけないのだ。こっちの駅で降りたら、朝でも降りる人がパラパラしかいないだろう。

昔ながらのくたびれた雰囲気の古い駅、それを象徴しているのが、歩くとガタガタと音がする跨線橋だ。階段を登って、また下る。さっきまでいた光り輝く新病院と古びた跨線橋、そのアンバランスが何とも印象的な夜だった。

駅構内の跨線橋 (Wikipedia 跨線橋より引用する)

鉄道駅構内の跨線橋には古くから大切に使われているものも多く、産業文化財として貴重なものもあるが、建て替えが進められているため、古い跨線橋は急速に減りつつある。

跨線橋の主要な構造部材を中古のレールで造ることもかつてはよく行われ、そのレールが貴重なものであることもある。

引用終わり

引っ越しが近づいた

あの跨線橋は中古のレールを使っているのだろうか?古い跨線橋はノスタルジーをかきたてる。あんなに古い跨線橋を最後に見たのは、どこだったのだろう。九州に行ったとき、田舎の駅で見かけたのが最後だったかもしれない。

今の自分の行動圏内は、モノレールがからんでいるので、どこに行っても乗り換えの通路は近代的である。中古のレールかどうかは再来週以降に確認しよう。

その一方で、お役ご免となる古い病院にも、色々愛着を感じている。毎日上り下りしている古い階段や静かな自分の部屋、そして忘れられないのがチャペルである。去っていくのに一抹の寂しさを感じているのであるが、そろそろ引っ越しが近づいてきた。

今日は、ユニフォームや文具など当面入らない物を段ボールに詰めて引っ越し業者(運輸会社)に持って行って貰う事にしている。いよいよ来週の週末が移転の日だ。
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