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厳しい山行だった! 北アルプス 蝶ヶ岳から常念岳へ

2012-10-09 | 日記

北アルプス 蝶ヶ岳から常念岳へ

先日(10月上旬)、北アルプス 蝶ヶ岳から常念岳へ行って来た。

安曇野市の三股という登山口から登ったが、蝶ヶ岳まで4時間半、そこで昼食を30分。ここは正面が穂高岳ということで、雲はあったが迫力満点の絶景をたっぷり味わった。

ここから常念岳までは5時間かかるということで、休憩はなるべくとらず、ひたすら歩いた。平日ということで前から歩いてくる登山者もまばらで、たまに行き遭う程度であった。

2時間も歩くと稜線上で東側からの雲と西風がぶつかっている不思議な光景に出くわした。が、この中を歩かねばならず、周りの風景はかき消されてしまった。この状態が延々と続く。蝶ヶ岳から3時間も経った頃は高度も上がり、歩いてきた方を振り返ることができた。その光景は山の左半分が雲で覆われている険しい稜線であった。

しかし、前を見ると絶壁かと思われるような険しい山が前に立ちはだかっていた。もう、相当疲労していたので、ショックだった。「まだ、こんなにも高い山を超えなければならないのか!?」と。

それでも今さら引き返すわけには行かない所まで来てしまっている。重い足を励ましながら、がんばって前に進めた。やっとその頂上付近に来て、やれやれと安堵すると、なんと! そこからは更に高い峰がまたも現れたのである。

「……!!」 「まさか、悪夢か」とも感じた!! はやりの言葉を借りれば「心が折れそうに」なった。何という山だ。ピークがいくつあるんだ?? が、前へ行くしかない。山小屋にたどり着かなければ、遭難すらありえる状態だ。耐えて歩くしかないのは、全く初めての体験である。暗くなりつつある岩の道を目印を探し、探し登り、ついに目指した山頂へ。この時ちょうど雲が切れ、今まで見えなかった槍ヶ岳が顔を出した。

夕日に映える槍ヶ岳を見て少しだけ元気が出た。が、見とれているわけには行かない。2857mの山頂では急いで記念写真を撮り、下山にかかる。山小屋までは1時間は掛かってしまうだろうということで、どんどん下山した。が、半分も行く日没となり、星が見え始めた。そして、ついにヘッドランプを付けての下山となった。登山路の目印はスグ見つからないし、足元は悪いし、とにかく無事に山小屋までつかなければ、と必死で一歩一歩下りた。長い、長~い時間の末、ついに山小屋の灯りが見えて来た時には安堵した。助かった!!との思いで、多少元気が出て、最後まで歩くことができた。

朝から、ちょうど12時間過ぎていた。山のガイドブックに書いてあったのと2時間も違ってしまった。計画ではこれほどの誤差が出るとは夢にも思わなかったが、想定を大きく超えた困難な山旅だった。今後の計画により慎重さが必要と思った。

ちなみに、山小屋の手続きの後食べたラーメンの美味しかったこと!! また、予定のコースを克服したことのお祝いのビールも実に美味しかった!! 今回の達成感は特別だった。