四年前の猫の話 １

ちょうど４年前の２００４年２月に帰ったときのことから始めないと、
と突然気付きました。
また前振りかよ～、ハイごめんなさいです。

四年前、亀家では二代目の真っ白ネコが死んで一年目、だったかな？
一代目はまだ私が日本にいたころ、
真っ黒くろのオス猫で、ある日ふらっとうちに現れ、
そのまま飼われてしまったんですが、
とっても懐いて家に馴染んできた一年目のある日、帰ってこなくなりました。
たぶん、事故にでも遭ったんでしょうねえ。

私が実家を出てすぐにやってきた二代目真っ白ネコは、
まあたぶん私の身代わりをだいぶ務めてくれたんじゃないかと思います。
１７年ほど生きて、私とは一度会っただけで、死んでしまいました。

そのネコが晩年の友？としたのが、これまた真っ黒ネコですが、
こちらは今度はメスネコ。
４年前は、この真っ黒ちゃんだけが家におりました。

ところがですね、ある日、ベランダをふと見ると、
真っ白い仔猫が。
最初は私を見てびくっとして逃げたんですが、
何しろちっちゃいので、餌を出してやるとすぐに馴染んじゃって。

　ベランダでがつがつ。

　食べ終わると、もっとくれえ～！

　入れてくれなきゃ化けて出るぞ～ぉ！

家に入れたら入れたで……

　いっちょ前に威嚇しやがるし。

　でもすぐに寛いで、ごろん

　

も～ほこほこにあったまって、身づくろいもして、
威嚇してんだか笑ってんだかわからないよ～。

　ちょっとしたらもう、このとおり膝の上。
でもまだ耳が緊張してますけどね。

　翌日にはちゃっかりソファの上

　三日目には、もうこんな甘えた顔。

どうしようねえ、と言いつつ、どっぷりはまり込んでいく亀。
母は、まだ前のネコのことが忘れられないので、ちょっとイヤな顔してましたけどね。

ところが、四日目の朝……。
続く。