ハネっちのミリブロ?

エアガンはyahooオークションでもyukichi10500のIDで出品していますので併せてご覧頂ければ幸いです。

マルイ H&K MP5SD6 カスタム流速

2023-08-31 13:17:39 | マルイSTD電動ガン(エアガン)

東京マルイの電動ガン H&K MP5SD6をベースにしたカスタムガンをご紹介します。

唐突ですが次世代電動ガンの「リコイルオミット」っていうカスタム、「次世代電動ガンからリコイル機能を外してゲームで使いやすくしている」んだそうですが「せっかく付いてるギミックをキャンセルするくらいなら最初から普通のを買えばいいのに」なんて思いますよね?でもそれしてでも欲しくなるくらいの実射性能がそこにはあるのです。

 

このマルイ H&K SD6(以下、SD6)は「スタンダード電動ガン」と言われるカテゴリーの製品です。パワーは0.2g弾ゼロHOP時に0.68J(82.7m/s)にフルオートサイクルが16.6発/秒(リチウムポリマー7.4v、2200mAh使用時)、普通に使う分には何の不満もない ”良くできた日本製の電動ガン” なのですが、サバイバルゲームで次世代電動ガンと撃ち合うと射程距離や命中精度の差を痛感してしまうことになります。

「値段が高いから当たり前だろ」なんて言ってしまえば元も子もない話なのですが、でもその理由が分かればリコイルオミットなんてしなくてもスタンダード電動ガンの性能を格上げするができる筈です。

 

「ならM○○スプリングを入れて、HOPに○○も組んだら・・・」でもそんな簡単な話なのでしょうか? 次世代電動ガンはマルイが技術の総力を上げて作った最上位グレードの製品です。売れたらOKみたいなパーツメーカーの安っぽいインチキ商品がそれと同性能なんて考える方がどうかしています。次世代電動ガンの性能を手に入れるにはもっと根本から改良する必要があるのです。

 

左:0.2g弾ゼロHOP   右:0.25g弾HOP適正

次世代電動ガンがスタンダード電動ガンと決定的に違うのは ”セッティングの違い” です。スタンダード電動ガンが0.2g弾を使う前提で設計されているのに対して次世代電動ガンは0.25g弾を基準とします。つまり空気抵抗に強く命中精度にも優れる重量弾の性能を引き出す設計がなされているのが次世代電動ガンなのです。

そして私がカスタムしたSD6にもこれと同様のチューニングを行っています。データを一見すると運動エネルギーが2割程度上昇しているだけにも思えますが、0.25g弾に適正HOPを掛けた状態でもジュール(J)値の低下がありません。これはゼロHOP時に最大パワーを発生させるスタンダード電動ガンやそれをチューニングした一般的なカスタム電動ガンにも見られない特性です。

 

発射音は銃口から直角に約50cm離れた箇所での計測で92.4㏈、SD6は元々サイレンサーが搭載されたモデルということもあり静音性能も電動ガンクラスではトップレベル、でもサイレンサーが無くてもノーマルと同レベルの音圧が保てるのは ”爆音” なんて揶揄される一般的な流速カスタムとも異なる性質と言えます。

 

リコイルオミットされた次世代電動ガンと同等の実射性能を誇るスタンダード電動ガン、3バースト機能はありませんがその分シンプルで故障も少なく扱いも容易です。がっちりしたメタル製の次世代SD6も悪くはありませんが、肩ひじ張らずに振り回せる「軽さ」もゲームでは大きな武器になるのではないでしょうか。

・水平射飛距離 55m~ / 0.2~0.25g弾 

・有効射程距離 60m~ / 0.2~0.25g弾 

・最大到達距離 80m~ / 0.2~0.25g弾 

・フルオートサイクル16.2発/秒 

以上、マルイ H&K MP5SD6 カスタム流速 のレビューをお伝えしました。

 


WA M6906 パワーカスタム

2023-08-26 11:59:13 | フィクスド・固定スライドガスガン

ウェスタンアームズの固定スライド(フィクスドスライド)ガスガンS&W M6906へのカスタム施工の様子をお伝えします。

M6906はいわゆる「キャリーガン」と言われるセグメントのハンドガンです。キャリーガンとしては同じS&Wでもボディーガード380などの方がコンパクトにはなるのですが、エアガン(エアソフトガン)のM6906は小ささよりも実射性能に重点を置いた製品なので、他のフルサイズハンドガンと同等、いや最強クラスを狙ってカスタムしたいと思います。

 

左:マガジン温度28℃  右:同36℃時

とは言えメンテナンスを行ったぐらいではマルイのボディーガード380と大差ありません(その前はもっと酷かったのですが・・・)。ノーマルで比較するのであればマルイのを買った方がいいのですが、そこには秘められた性能があるのです。

 

固定スライドガスガンのことを「スライドが動かない旧型or安物」なんてバカにする人もいますが、それこそがの最大の長所で、スライド作動に力を奪われない分パワーに振ったセッティングができるのです。という訳でバルブを加工してガス流量を増やします。

 

増えたガス流量を効率的に活用するにガスルートの拡大も欠かせません。マガジン上部にある給弾ノズルの内径を大きくすることで相乗的なパワーアップを図ることができます。

 

いくらパワーがあっても飛距離が短くては物足らないでしょう。昔のエアガンにHOPは入っていませんので新たに固定HOP も追加しました。可変HOPもいいですがハンドガンではシンプルな構造で気密性能が高い固定HOPの方がパワーロスは少なくなります。併せて内径の狭いバレルにも交換しました。

 

あと実射性能には関係ないのですがセイフティーの動きが渋かったので調整もしました。メッキが施されたモデルはその分の厚みで可動部の動きが悪くなる傾向にあるので、ついで分解したついでにやっておきます。

 

左:マガジン温度28℃  右:同36℃時

という訳でカスタム施工後のスペックです。28℃時で178%、36℃時は212%の各パワーアップに成功しました(メンテナンス前は0.12Jしかなかったのでそこからは600%以上になります)。ここまで性能を出しながらもトリガープルはノーマルのまま、ハンマースプリングは強くしていません。

 
長物電動ガン並みのパワーと飛距離がありながらガス消費量はガスブロの1/3程度、弾も20発入りますし、切り詰められたスライドとグリップからは想像できないような性能を発揮するのが「WA M6906 パワーカスタムなのです。
 
 
以上、WA M6906 パワーカスタムの施工の様子をお伝えしました。
 

マルイ VSR-10 プロスナイパー パワーカスタムε(イプシロン)

2023-08-22 09:55:08 | ボルトアクション(エアガン)

マルイ VSR-10 プロスナイパー をベースにしたカスタムガンのご紹介です。

画像左:BLS0.36g弾 画像奥:S&T0.36g弾 画像右:BLS0.40g弾

どこかのバカ:「そのVSRパワー何メートル?」

私:「0.9Jぐらい」

どこかのバカ:「だから弾速は何メートルよ?」

私:「70m/sちょっとかな」

どこかのバカ:「俺のはカスタムして97メートルやで(ドヤ顔)」

彼は自分のカスタムしたM40A3の試射をこの後に勧めてきたのですが、この手のパワーギリギリチューンは”大して飛ばない”のが定番、結果は予想どおりのものでした(笑) 

 

左:0.2g弾ゼロHOP  右:0.36g弾HOP適正時

飛距離が伸びないのは物理の法則に逆らったチューニングを行っているからで、実は弾速を上げることは飛距離を伸ばすのとは真逆の効果を発生させるのです。

原因は ”空気” 、速度を増せばその抵抗は加速度的に増えてしまいます。例えばこの「パワーカスタムε」は0.36g弾に適正HOPを掛けた状態で71.3m/sの弾速を発生させますがM40は97m/sですから36.6%高い弾速となります。でもこんな公式があるのをご存知ですか?

「運動エネルギー(この場合は空気抵抗)は速度の二乗に比例する」

つまり36.6%弾速が高いという事は空気抵抗も加速度的に増えることになります。その差はなんと1.85倍、せっかく上げたパワーも あっという間にそぎ落とされてしまうのです。

対して「パワーカスタムε」の空気抵抗はM40に対して僅かに54%しかありませんので飛距離を稼ぐには圧倒的に有利、おまけにパワーの低下率も54%になる訳ですから銃口直後のパワーが同じなら被弾時は2倍ほど痛くなる計算です。

 

「じゃあ、彼のM40も0.36g弾を使えばいいじゃないか」となりそうなものですが、実際には0.36gなんて重い弾はとてもじゃないですが普通のエアガンでは飛ばせません。HOPの摩擦がパワーを大きくそぎ落として弾道はヒョロヒョロ、そのメリットを感じることはできないでしょう。この机上の空論を現実のものにするには0.36~0.40g弾に合わせた専用のセッティングが必要になるわけで、つまりそれが「パワーカスタムε」なのです。

 

そして飛距離が伸びるだけではスナイパーライフルとしては不十分、伸びた分それに見合った精度も求められます。「短いバレルでも十分な精度がある」なんて言えるのは軽い弾を使うノーマルかそれに毛の生えたショボいカスタムガンの話であり、重量弾を使うのであればまだまだ精度を高める余地があります。今回のVSR-10プロスナイパーでは長いバレルに制振材を張り付けることで発射時の共振現象防ぎスナイパーライフルならではの高い命中精度も求めました。

 

左:ノーマル  右:パワーカスタムε

更に発射音の抑制にも力を入れています。サイレンサーを装着しない(アダプターを付ければ可能ですが)プロスナイパーだからこそ ”ごまかせない” のが発射音の増加です。ノーマル90.8㏈に対して僅か1.7㏈の増加に抑えれたのは制振材や静音構造による効果、それは一般的なの流速チューンやスプリング強化カスタム(さっきのM40など)よりも静かです。

 

飛距離や命中精度は0.28~0.30g弾を使う 並みのカスタムスナイパーライフル と比べても圧倒的、超ド級の重量弾(0.36g、0.38g、0.4g)を使う究極のアウトレンジウェポン、それが「VSR-10 プロスナイパー パワーカスタムε(イプシロン)」なのです。

水平射飛距離 75m~/0.36~0.40g弾

有効射程距離 85m~/0.36~0.40g弾

最大飛距離 105m~/0.36~0.40g弾

「マルイ VSR-10 プロスナイパー パワーカスタムε」のレビューをお伝えしました。

 


KHC mod.92(後期) パワーカスタム

2023-08-21 11:21:14 | フィクスド・固定スライドガスガン

KHC(啓弊社)の固定スライドガスガンM92Fモデルをベースにしたカスタムガンのご紹介です。

KHCのフィクスドM92Fには前期と後期の2種類のモデルが存在しますが今回は後期モデルがベースです。後期モデルの中身は前期と完全に別物で構造的にはMGCのM92Fなんかとよく似た造りになっています。

 

と、その前にガス漏れを修理します。前の持ち主の人も色々やってたみたいですが、「コーキング類やシールテープでガス漏れが直る」なんて話はネットのデマですから・・・(*画像は悪い修理例です)

 

左:トリガー速く  右:トリガーゆっくり

補修が終わったのでパワーを測ったのですが、ちょっと微妙な結果がでました。0.2g弾の初速で88m/sは固定スライドらしい数値なのですがトリガーをゆっくり引くと大幅なパワーダウンが起きるようです。トリガープルも重いというか動きが渋く、せっかくリアルになったセイフティーも機能していません。別にどこか壊れている訳ではないのでたぶんノーマルはこんな性能みたいです。 *HFC134aガス使用、マガジン温度28℃時計測

 

そんな訳でとりあえず作動調整してみます。パーツを一旦分解してからパーツクリーナーで洗浄に再グリスアップ、シアーの切れるタイミングを調整して途中で引っ掛かっていたハンマーはちゃんと動くようになりました。打撃力にも余力ができたのでハンマースプリングも弱くして、もちろんセイフティーも直します。

 

バレルとHOPは既存の物を使いました。開口部を広げてHOPの出面を増やすことで重量弾にも対応できる性能を与えています。

 

ノーマルのトリガーがやたらに重いのはこの大型のバルブを開くのに大きな力が必要だからですが、初期流量を増やす加工を施して少ない力でも十分なガス流量を確保しています。

 

仕上げはガスルートの縮小です。色々やったらオーバーパワーになってしまったのでノズルを絞ってパワーを適正な数値に抑制しました(汗)

 

左:マガジン温度28℃時  右:同36℃時

↑最終スペックはこんな感じです。固定スライドガスガンらしいパワーにトリガープルもマルイSOCOMぐらいにまでは軽減(ゆっくり引いてもパワーは同じ)、もちろん飛距離も長物電動ガン並みです。

 

ハイパワーに物を言わせた実射性能の高さはガスブローバックや電動ハンドガンには真似できないフィクスドスライドガスガンならではの長所、アヒルも納得?の質実剛健なサイドアームが完成しました(笑)

水平射飛距離 55m~(0.25~0.28g弾)

最大到達距離 75m~(0.25~0.28g弾)

以上、KHC mod.92(後期) パワーカスタムのレビューをお伝えしました。

 


マルイ VSR-10 Gスペック パワーカスタム流速γ(ガンマ)

2023-08-21 09:55:28 | ボルトアクション(エアガン)

マルイ VSR-10 Gスペックをベースにしたカスタムガンのご紹介です。

私がまだ若い頃のサバゲ―スナイパーライフルと言えばマルコシのスーパー9(通称SS9)をベースにカスタムするのが定番でしたが、私の先輩が持っていたSS9はHOPがなくても平気で60m~を有効射程に収める極悪銃、全く"ソフト"なんて呼べないエアガンでした。

そんな先輩に憧れて私が買ったのがマルゼンAPS-2です。当時はまだHOPが入っていなかったので0.25g弾に合わせた固定HOPを自作しパワーも1.5Jぐらいにまで引き上げた(このぐらいはOKでした)そのAPS-2カスタムは先輩のSS9に負けないくらいよく飛んでいました。

でもナゼか当たらないんですよ(涙)

ゲームでの実戦射程(有効射程)はせいぜい40mちょっと、ノーマルorちょっとカスタムした電動ガンよりは多少有利ですがスナイパーらしく50m越えでヒットが取れるのは風がない時(滅多にありません)だけで、ちょっとでも吹けば弾は流されてしまいます。

「そりゃ、当たらんで(笑)」

あっさり言われてしまいました。先輩によると「スナイパーは重い弾を使って”なんぼ”」だそうで「弾速だけ上げても意味がない(精度は変わらない)」んだとか。そう言えば妙に重くて値段も高いAPS-2専用弾(0.29g)ってのがあったのを思い出した私はさっそくお店に買いに走ったのでした。

よく当たります(汗)

0.25g弾用のHOPだとちょっとおじぎしてしまうのですが風に流される感じは少なくなって弾道の予測はずっと楽になりました。弾の重さって大事なんですよ(HOPはあとで作り直しました)。

「で、先輩は何を使ってるんですか?」

「俺のは全開(パワー)でデジの43よ~(デジコン製の0.43g弾だよ)」

よく対戦相手からクレームがくる理由もこの時に分かりましたけど(汗)

 

そんな実体験から生まれた?のがこの「マルイVSR-10Gスペック パワーカスタム流速γ」です。規制が入って当時よりもローパワーになってしまいましたが、さらに重い0.3~0.33g弾を軽々と発射できるのは私のカスタムが当時より格段に進歩しているといったところでしょうか。1.5Jで0.29g弾を使っていた昔のAPS-2カスタムと同程度の飛距離や有効射程を得ることができ、もちろんノーマルGスペックと比べても格段の差があります。

 

左:0.2g弾ゼロHOP  右0.3g弾HOP適正

↑固定HOPのAPS-2カスタムでは問題にならなかった可変HOPのパワー変動(HOPを掛けるとパワーが下がる)についても対策を行っています。強いHOPを掛けてもパワーが落ちないセッティングはレギュレーションがしっかりしている現代のサバイバルゲームでは大切な仕様です。

 

左:サイレンサーなし  右:サイレンサー装着時

↑発射音も昔より格段に静かになっています。サイレンサーが標準装備されていることに加えて各部に静音加工を施してありますのでノーマルと同程度、昔はそんなこと気にせずに鬼固いスプリングを入れて凄い音させてる(私の先輩みたいな)人も沢山いました(笑)

 

静かな発射音に電動ガンを超える超射程、0.25~0.28g弾を発射するノーマルVSR-10に対して更に上の性能を目指した「VSR-10 Gスペック パワーカスタム流速γ」は、スナイパーが夢見る”ワンショット・ワンキル”を可能にするスーパーゲームウェポンなのです。

・水平射飛距離 70m~/0.3~0.33g弾

・有効射程距離 75m~/0.3~0.33g弾

・最大到達距離 95m~/0.3~0.33g弾

以上、マルイ VSR-10 Gスペック パワーカスタム流速γ(ガンマ)のレビューをお伝えしました。

 


S&T NOVESKE M4 パワーカスタムα(アルファ)

2023-05-04 22:34:41 | 海外製STD電動ガン(エアガン)

S&T NOVESKE M4をベースにしたカスタム電動ガンのご紹介です。

”NOVESKE”と書いて”ノベスケ”・・・って、何それ?、最初に聞いた時にはちょっと違和感がある名前だったんですが、ちゃんと実在するアメリカの銃器メーカーらしいです(笑) 

 

NOVESKE仕様のM4と言えばこのスマートなハンドガードが特徴ですが、一般的な20mm規格のレイルシステムに対して細身で銃がスマート、グリップなどを別に付けなくても手が痛くならないし、ゴチャゴチャつけるのが嫌いな人にもお勧めです。

 

HOPの調整はエジェクションポートからダイヤルを回して行います。仕様的にはマルイスタンダードM4などと同じですが、海外製M4電動ガンによくある作動感ユルユル仕様は改良してあります。

 

バッテリーはストック底部を取り外して挿入します。バッテリーの規格はセパレートタイプ、一般にはヌンチャクタイプと呼ばれているもので通常のニッケル水素タイプやリチウムポリマータイプのバッテリーが使用できます。

 

トリガーは作動ストロークを短縮した「セミレスポンス仕様」、海外製電動ガンに搭載されているトルク型モーターの特性を利用した簡易的なレスポンス加工になりますが、セミオート時のロックタイムを短縮する効果があります。11.1Vリチウムポリマーバッテリー(1400ⅿAh以下)との併用でより高い効果が期待できます。SBDも搭載してありますので接点の摩耗が気になる方にも安心です。

 

パワーは0.25g弾HOP適正時に0.84J、一般的なゼロHOP0.2g弾で最大性能を発生させる仕様と異なり、HOPの負荷が掛かった状態でもパワーは低下しません。流速カスタムと同様の特性を持ちながらも加速シリンダーを使うことで高効率なセッティングになっています。

使用推奨弾は0.25~0.28g弾、銃を水平にした状態での飛距離は約60m、最大角で発射した際の飛距離は85m程度、0.2g弾を使う ”弾速○○m/sチューン” なんてカタログスペックだけのカスタムガンには真似のできない実射性能です。

 

銃口から直角に約50cm離れた位置での音圧は94㏈、ピストンへの静音材の使用やスプリング負荷を抑えたセッティングにより一般的な流速チューンに見られるような破裂音は発生しません。サイレンサーを使用すれば更に発射音が抑えられるのは勿論ですが、海外製電動ガン特有のメカノイズも低く抑えてありますので快適にご使用頂けるかと思います。

 

フルメタル製の剛性感や実射性能はマルイ次世代以上、0.25g弾をフルオートで発射する一般的なゲーム用途はもちろん、0.28g弾の高い精度や飛距離を生かしてセミオートスナイパーなんてのもアリですし、もちろんプリンキングに使っても楽しいと思います。アイデア次第で色々な使い方ができるオールマイティーウェポン、それが「S&T NOVESKE M4 パワーカスタムα」なのです。

 

以上、S&T NOVESKE M4 パワーカスタムαのご紹介でした。

 


MGC ベレッタM92F パワーカスタム2

2023-04-20 00:42:21 | フィクスド・固定スライドガスガン

MGC ベレッタM92Fへのカスタム施工の様子をお伝えします。

見てのとおり今回のベースガンはパッキンが破れていました。おそらく分解の方法が分からなくて「引っぱったら裂けちゃった(涙)」 みたいな感じなんでしょうが、こんなパーツでも新しい物が手に入らないので修理ができなくなるのがビンテージガンの泣き所です。 

画像左:買ったまま  画像右:テープで修理

とりあえずテープを巻いて応急処置をしてみました。0.04Jしかなかったパワーが0.37Jまで回復しましたが、たぶんバルブをイジったら一発で裂けるんじゃないかな(汗) もっとちゃんとした修理が必要なようです。 *マガジン温度28℃、HFC134aガス使用

という訳でYouTubeで「チャンバーレス化」なるものをやっている方がいたので今回はそれを参考にバレルを新しくしてみる事にしました。使用したのはマルゼンのイングラムM11用カスタムバレル、内径はマルイの電動ガンでもおなじみの6.08mmです。

この工法でバレルを新しくするとバレルがチャンバーの役目も果たすことになります。バレルの後端がBB弾の給弾とマガジン上部にあるガス放出口の密閉をチャンバーの代わりに行っている様子がお分かり頂けるでしょうか?

バレルが完成したのでバルブの加工に入ります。ノーマルのままでは今のガスブローバックと大差ない性能ですがバルブ加工でパワーが跳ね上がるのが昔の固定スライドガスガンの特徴、劣化しているパッキン類交換も併せて交換しています。

今回のHOPパッキンには飛距離を伸ばす他に発射前の弾を保持する役目も加わります。固定タイプですが0.25~0.28gのBB弾の使用を想定しており実射テストでは銃を水平にした状態で約50m、少し角度をつけた状態で70m程度の飛距離が確認できました。 *性能は諸条件により変化します。

画像左:マガジン温度28℃時0.25g弾  画像右:同36℃時0.28g弾

最終スペックはこんな感じになりました。マガジン温度28℃時のパワーは0.74J/0.25g弾(0.2g弾換算86m/s)は買った時とは比べるまでもありませんが、応急処置後と比べても2倍近くのパワーアップとなっています。

真夏を想定したマガジン温度36℃時の最大パワーは0.92J/0.28g弾(0.2g弾換算95.9m/s)、軽い弾よりも重い弾の方がパワーや飛距離で有利になるのは電動ガンの流速カスタムにも通じる特性です。

ノーマルと比べて2倍のパワーに3倍の飛距離、最新のガスブローバックモデルにだって実射性能では負けません。「昔のガスガンなんてショボい」なんて思ってるのなら是非これに撃たれてみて下さい(笑) 封印の解かれた古代兵器が新たな獲物を求めて再起動します。

 

以上、MGC ベレッタM92Fへのカスタム施工の様子をお伝えしました。

 


Canon FL135mm F2.5

2023-04-12 20:26:13 | レンズ
 
今回は「Canon FL 135mm F2.5 」の分解掃除(・ω・)ノ 1965年生まれのこのレンズは明るめの中望遠単焦点として人気があったみたいですが・・
 
今回のレンズはカビだらけ、更に絞り羽が動かない難モノでした(^▽^;)
 
そんなワケで分解掃除のスタートです(`・ω・´) 最初はマウントのネジを外してからカバーを外します
 
次に後ろレンズユニットの根元にある取りリングを外すと
 
鏡筒からレンズユニットと絞り羽ユニットがある前部分が外れるんで、そこからレンズユニットを取り出すと問題の絞り羽部分に到着です
 
絞り羽が動かないのは、羽の動きを連動させる部品が曲がってたのが原因でした・・って、何やったらこんなに曲がるんじゃいっ
 
とりあえず変形した部分を元にの形にもどそうと、曲げたり叩いたりしてみましたが、やっぱデリケートな部分なのでそんなんじゃ直りません( ;∀;)
 
なので最終手段、もう1本買って部品取りにツブしました。まーこっちも絞り羽以外の状態はかなり悪かったんでちょーど良かったです(゜o゜)
 
若干仕様が違うみたいでしたが移植もなんとか成功、カビだらけだったレンズもキレイにすると完成です(^v^)
 
 
部品取りに活躍してくれたレンズと一緒に記念写真(*^。^*)  という感じで2個一の「 Canon FL135mm F2.5」の分解掃除は完了です。
 
 
試し撮り
感想
明るめのF値なんで暗くなり始めた夕方でもいけそーな感じ、135mm×2倍(アダプター+マイクロフォーサーズ)でワリと望遠になってるけど繊細な写真が撮れちゃいます✌
 
 
  お付き合い頂きありがとうございました。

WA コルトゴールドカップナショナルマッチ パワーカスタム

2023-03-29 03:05:01 | フィクスド・固定スライドガスガン

ウェスタンアームズの固定スライド(フィクスドスライド)ガスガン コルトゴールドカップナショナルマッチ5inをベースにしたカスタムガンのご紹介です。

ビンテージ物のエアガン(エアソフトガン)を買うとその大半はどこか壊れています。このゴールドカップも「問題なく撃てます」と書かれてた割には、マガジンからガス漏れの音は聞こえるしトリガーの動きも悪くパワーも10禁モデルぐらい・・・、まあ約30年という経年を考えるとそんな物なのかもしれませんが ”動く” と ”使える” はどうやら違うようです。

ガス漏れ対策に硬くてパリパリになっていたパッキンを新しい物と交換、各部の作動を回復するのには全てのパーツを一度分解して大掃除する必要がありました。ちゃんと撃てるようにするだけでもビンテージガンは手間がかかります。

マガジン温度28℃時 HFC134aガス使用

ガス漏れを直して作動もスムーズになったところでノーマル時のパワーチェックです。マガジン温度28℃で0.40Jは当時の自主規制値と同じくらいですので元々の性能は回復できたのではないかと思います。

ではカスタム施工に入ります。「WAはMGCと比べてパワーが上げにくい」なんて話を昔はよく聞いたのですが、それはバルブユニットをカスタムパーツに交換するだけで済むMGCに対して、WAがいちいちマガジンを加工しないといけないからなのかもしれません。もっとも今となってはカスタムパーツなんてどちらも手に入りませんので今回の施工でもワンオフ加工が基本となります。

HOPがエアガンに搭載され始めたのはガスガンの主流がブローバックタイプに移行した頃でもありました。サバイバルゲームのサイドアームも多くがこのタイミングでブローバック化されることになりますが、単純なパワーや命中精度といった実射性能はむしろ固定スライドモデルの方がポテンシャルは高く、このゴールドカップもHOP化してやれば本来のポテンシャルを発揮できるようになります。固定HOPですので0.25~0.28g弾の使用をお勧めします。

性能には直接関係ありませんが銃口部分を広げてそれっぽく加工してみました。あとインナーバレルの短縮化はパワー的にギリギリになってしまう対策も兼ねています。

画像左:マガジン温度28℃時    画像右:マガジン温度36℃時

完成スペックはこんな感じです。ノーマルと同条件の28℃時でパワーは0.75J(0.2g弾換算86.6m/s)はノーマル比187%、マガジン温度36℃で0.89J(0.2g弾換算91.8m/s)を発生します。やっぱり死んでも撃ってくるゾンビ野郎はこのぐらいないと倒せませんよね(笑)

メタルフィニッシュと言われる二重にメッキされた仕様は手間が掛かりすぎるので今はなくなってしまいましたが、このゴールドカップにはそんな懐かしい表面処理も施されいます。「黒い1層目のメッキが剥がれると下にあるシルバーの2層目が見えてきて使いこまれてブルーが剥げた銃に見える」んだそうですが確かにそんな感じにも見えるんじゃないでしょうか?

そんな訳で昔懐かしい大年の名機が・・・いやいや最新モデルにも負けない高性能な固定スライドガスガンがまた一つ復活しました。

 

以上、WA コルトゴールドカップナショナルマッチ へのカスタム施工の様子をお伝えしました。

 


RMC Tokina 90-230mm F4.5

2023-03-22 17:08:25 | レンズ

今回は「RMC Tokina 90-230mm F4.5」の分解・掃除をやります。立派な外観ですが880gとちょっとデブなんでイマイチ人気がないレンズみたいです(^_^;)

 
全体に薄カビが発生しそのせいか写りもぼんやり・・
 
絞りリングを動かすレバーが入ってなかったけど、直に回せば良いのでそこはスル~(;^ω^)
 
ではでは分解掃除のスタートです。初めにレンズフードを伸ばして鏡筒のイモネジを外して
 
ファーカスリング→ズームリングと前から鏡筒を分解していきます
 
並行してレンズもレンズユニットも取り出します
 
後ろのマウントは交換式になってるので、イロイロなメーカーに対応できる便利な機構になっていました。
 
レンズのカビをキレイして
 
絞り羽の脱脂をしたら完成~♬
 
と思ったケド写りがぼんやり(こげぱんとかピカチューが少しボケてます)、よそのサイトではキレイな写真を撮っていた人がいたんで、レンズの並びを変えみると・・
 
やっとこさ 完成、今度はしっかり写りますっ(^◇^)
 
 
試し撮り
レンズ:RMC Tokina 90-230mm F4.5 カメラ:PENTAX K10D
焦点距離:90mm マクロ起動時(クローズフォーカス) シャッタースピード:1/500秒 ISO:200 F値:4.5
 
レンズ:RMC Tokina 90-230mm F4.5 カメラ:PENTAX K10D
焦点距離:230mm シャッタースピード:2秒 ISO:200  F値:8
 
 
感想
無理のない2.5倍ズームにマクロ機能時には60cmくらいまで被写体に寄ることができるので、使い勝手の良いレンズだと思います(^^)v
 
 お付き合い頂きありがとうございました。