穀菜食堂なばな

オーガニックを日常に
昭和の香り漂う路地の奥、尼崎の和風ヴィーガン食堂。

ビワの葉で

2017年11月17日 | ┗つくったもの

先日のイベント「草のねmeet」では、野草ふりかけのおにぎりを、ビワ葉に乗せてお配りしました。


準備したビワ葉がたくさん余ったので、街路樹サミットの矢野さんのスピーチを聴きながら、ひたすらハサミでカット。


それを乾燥保存していたもので、今日はシャツやストールなど染めてみました。

お友だちと一緒に4人で。
たくさん染めました。



素材の違いのせいか、色の出方も様々です。
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染め方を、ざっとφ(..)メモメモ。
*前準備として、綿や麻の布は、豆乳を同量の水で薄めたものに1時間ほど浸して乾かしておく(布にたんぱく質を含ませて、染まりやすくするため)。
1.乾燥した葉(230g、約4ℓありました)に水を加えて、1時間ほど煮出す。水の量は、14ℓの大鍋に8分目くらいでした。
2.煮出した染め液をザルで越して、もう一度同じ量の水を加えて、1時間ほど煮出す。
染め液の完成。お友だちの分も一緒に用意したので大量になってます。
3.下処理した布を染め液に浸して、液中で15分ほど泳がせる⇒水洗いして絞る。
4.ミョウバンを溶かした液に、15分ほど浸して媒染する⇒水洗いして絞る。
*3.と4.の工程を、好きな色の濃さになるまで繰り返す。ちょうど良い色になったら、水洗いして絞って乾燥させて完成!サーモンピンクのようなややオレンジがかった淡いピンクになりました。
もう少しピンク色をはっきり出したかったら、次の工程へ。
5.セスキで媒染すると、ピンクの色味がはっきりしました。かなり可愛い色です!こちらも良い色になったら水洗いして乾燥させて完成です(^^♪
*媒染に使ったものたち。

左から
・「セスキ炭酸ソーダ」最近は、ドラッグストアでも見かけますね^^
・「みょうばん」ずい分前に、染色の専門店で買ったもの。普通のスーパーのお漬物材料売り場にも「焼きミョウバン」の名前で売ってます。
・「木酢酸鉄」色を暗く濃く出したいときに使いますが、今回は使いませんでした。

朝になって、自然光で見てみると。。
やはり、可愛くて素敵な色!
あの深緑で固くてゴワゴワした葉っぱからの下には、こんなに柔らかな色が隠されていたのですね。

左側が、みょうばん媒染で仕上げたもの。ややオレンジがかった、淡いサーモンピンクです。
右側が、セスキ媒染で仕上げたもの。左に比べて、ピンクの色味が強めですが、こちらも淡いベビーピンクです。
最初からピンク色を目指すのだったら、セスキ媒染だけで良いのかも知れません。

染めに使ったあとの葉っぱ。たくさんあります。
手ぬぐいで作った袋に入れて、お風呂に入れました。

よく温まります♨

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染織やお風呂に使う以外にも、色んな使い方があります。

*煮出してお茶にする。
ビワ葉だけだと、ほんのりフルーティー。
この甘さを活かして、私はドクダミやヨモギなどとブレンドすることが多いです。

*焼酎に漬けてビワ葉エキスを作る。
虫刺されの痛痒さによく聞きます。



町中の至るところで見かけるビワの木ですが、その葉っぱだけでも色々な形で私たちを助けてくれているのですね。
実が成れば鳥や虫もたくさんやってきて、都会のなかで自然の巡りを感じることもできます。
身近にある植物の恵みを頂いて、楽しく過ごしたいと思います(^^♪



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