少年トッパ

<2015年6月5・6日公開作> 『正しく生きる』など

週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。
基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。なお、ライブビューイングとかは、あまり熱心に取り上げておりません。あしからず。

『正しく生きる』(日本)108分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
とある大きな災害をきっかけに様々な事情を抱えたまま愛を求めて疾走し始める人々の姿を描く群像劇……らしい。岸部一徳、柄本明などが出演。
※上映館/名古屋シネマテーク

『台風のノルダ』(日本)?分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
大型台風が近づいている離島の中学校が舞台の青春ファンタジー……らしい。『陽なたのアオシグレ』でキャラクターデザイン・作画監督を担当した新井陽次郎の劇場映画監督デビュー作、とのこと。その『陽なたのアオシグレ』も同時上映されるそうです。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『あなたをずっとあいしてる』(日本)83分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
宮西達也の絵本『ティラノサウルス』シリーズの劇場アニメ第2弾。つまり、あの傑作『おまえ うまそうだな』の続編なのかな? 気になります。
※上映館/イオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『トゥモローランド』(アメリカ)130分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
17歳の少女と「トゥモローランド」の存在を知る男が人類の未来を懸けた冒険に挑むさまを描いたミステリー・アドベンチャー……らしい。よく分からないけど面白そう。主演はジョージ・クルーニー。
そういえば同じくジョージ・クルーニー主演の『ミケランジェロ・プロジェクト』の日本公開、結局どうなったの?
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『トイレのピエタ』(日本)120分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
RADWINPSのフロントマン、野田洋次郎の主演作。余命3か月を宣告された青年と自由奔放な女子高生との交流を描いた人間ドラマ……らしい。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマイオンシネマ・ワンダー

『予告犯』(日本)119分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
サイバー犯罪対策課と謎の集団「シンブンシ」との戦いを描いたサスペンス・スリラー……らしい。監督は『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋で、主演は生田斗真と戸田恵梨香。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『ラブバトル』(フランス)99分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
心に傷を抱える女性と過去に好きだった男性の再会を描いた人間ドラマ……らしい。監督は『ポネット』のジャック・ドワイヨン。予告編の印象では、かなり凄そう。
※上映館/名古屋シネマテーク

『エレファント・ソング』(カナダ)100分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
『Mommy/マミー』の監督、グザヴィエ・ドランの主演作。精神病院で起きた医師の失踪事件を巡る人間ドラマ……らしい。
※上映館/名演小劇場

『ハッピーランディング』(日本)109分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
結婚をテーマにした7つのエピソードが絡み合うオムニバス群像劇……らしい。中村ゆり、佐藤めぐみなどが出演。
※上映館/中川コロナシネマワールド

『騒音』(日本)97分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
関根勤の勝監督作。突如現れた謎の地底人から街を守るべく5人の中年男が戦う姿を描いたコメディー……らしい。予告編だけで判断しちゃダメだけど、すごーく面白くなさそう。
※上映館/センチュリーシネマ

『おかあさんの木』(日本)114分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
児童文学の映画化。7人の息子を戦争にとられた母親など、戦争によって運命を翻弄された人々の心情を描いたヒューマンドラマ……らしい。主演は鈴木京香。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『Present For You』(日本)94分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
実写とパペットアニメを融合させた3D作品だそうです。主演はオダギリジョー。
※上映館/シネマスコーレ

『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』(アメリカ)122分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
人気シリーズ3部作の完結編の前編。アメリカで大ヒットしてる割には日本じゃあんまり盛り上がってないですね。かくいう僕も1作目しか観てまへん。ゴメン、ジェニファー・ローレンス。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『奇跡のひと マリーとマルグリット』(フランス)94分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
生まれつき耳も目も不自由な少女と、彼女の教育に身をささげたシスターの実話を基に描いた感動のヒューマンドラマ……らしい。
※上映館/伏見ミリオン座

『ファッションキング』(韓国)114分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/中川コロナシネマワールド

『アイズ』(日本)95分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/中川コロナシネマワールド

『心霊写真部 劇場版』(日本)101分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/シネマスコーレ

●ドキュメンタリー

『ダライ・ラマ14世』(日本)116分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/シネマスコーレ

『祈り サムシンググレートとの対話』(日本)90分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/シネマスコーレ

ゴダールの3D映画『さらば、愛の言葉よ』、明日からスコーレで3D上映されるそうです。めっきり3Dから足が遠のいている僕ですが、これは観たい! 行けるかな?

*     *     *     *     *

<映画>
●神々のたそがれ
●新宿スワン
●ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男~
●ソレダケ/that's it
●明烏 あけがらす
●トラック運転手 久保明の日記(同時上映『女』『鵜野』『ラーメン』)

オススメは『ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男~』。少し前の『JIMI』同様、極めてハタ迷惑な輩でありながら同時にすこぶる魅力的な人物でもある天才ミュージシャンの姿が真実味たっぷりに描かれています。欧米のこの手の作品を観るたびに思うんですが、マイナスイメージになりそうな部分までしっかり語ってしまうのはホントにスゴいですよね。『ジェームス・ブラウン』の場合、とんでもなくトチ狂った事件を起こすさまもバッチリ出てくるわけです。ただのキ●ガイじゃねえか、という感じで。
でも、歌ったり踊ったりのパフォーマンスは実に素晴らしいし、発言にも唸らされます。「すべての楽器はドラム」みたいなことを言い出すわけですが、その説得力たるや!
ジェームス・ブラウンを演じたチャドウィック・ボーズマンは、見事の一言。見た目そのものはさほど似ていないけど、声と動きが抜群に良かったです。

めったにないような濃厚な映像体験を味わわせてくれるのは『神々のたそがれ』。一応、近未来SFという設定ですが、どう見ても舞台は中世。その中で支配者による圧政や、何だかよく分からないいざこざや揉め事が起こるさまが延々と描かれます。普段ほとんど映画を観ない人なら苦痛に感じること間違いナシの作品。しかし、これだけのものを作り上げた執念には感服させられます。

『新宿スワン』は、まずまずの面白さ。スカウトの世界を描いた、というよりも、いわゆる「抗争モノ」で、やたらと暴力シーンが続きます。その中でロマンスめいたことも語られるわけですが……うーん、これがどうにも中途半端。「いくらワルだからって客から見える場で暴力を振るうか?」「そんなに簡単に店を移っていいの?」など疑問が続出したりもしました。園子温、一度にたくさん手がけすぎて、ちょっと雑になってるんじゃないかな。

『暁烏 あけがらす』は冒頭5分ぐらいが腹立たしいほど面白くなかった、というより不愉快だったわけですが、徐々に持ち直してきて中盤からはむしろ面白くなってきた、という奇妙な作品。最大の功労者は吉岡里帆という女優でしょうね。この子の喋り口調が絶品。菅田将暉との掛け合いはテンポも絶妙で、大笑いしちゃいました。

『トラック運転手 久保明の日記』は『夫婦フーフー日記』(こっちはまだ未見)の前田弘二監督の最新作で、宇野祥平演じるトラック運転手が遭遇する出来事を追った4編のオムニバス。面白かったです。これ、平成版トラック野郎、もしくは平成版寅さんみたいな感じでシリーズ化できるんじゃない?

大ハズレは『ソレダケ/that's it』。石井岳龍、どうしちゃったんだろ。まあ、最近の作品はどれも面白くなかったんですが、こういう『狂い咲きサンダーロード』タイプの作品ならば持ち味を発揮して観客を圧倒させてくれるんじゃないかと期待していたんですが。
とにかくもう、物語が薄っぺらすぎ。むしろ物語性をなくして、意味不明に登場人物が暴れ回る1時間弱の作品にしちゃった方が良かったんじゃないでしょうか。すこぶる残念。

<本>
●超明解! 国語辞典/今野真二
●御松茸騒動/朝井まかて

『超明解! 国語辞典』は極めて中途半端な新書。研究書としては浅いし、読み物としては娯楽性が足らなさすぎます。結局のところ、伝わってくるのはサンキュータツオへの対抗心、というより嫉妬心のみ。

『御松茸騒動』は尾張藩、つまり名古屋及び近郊が舞台。主人公は頭脳明晰な若い武士ですが、かつてこの地を治めていた大名、徳川宗春が物語の鍵を握る存在となっています。当時の尾張人の心情が伝わってきて、楽しめると同時に勉強にもなりました。尾張人は必読! 朝井まかてらしいハートウォーミングな展開ときめ細やかな描写も堪能できます。
これで朝井まかての本は8冊すべて読了しました。どれも面白かったです。まったくハズレなし。あえてトップ1を選ぶならコテコテのロマコメ『すかたん』かな。胸がキュンキュン鳴りました。時代モノが苦手な自分をこんなに夢中にさせるとは、朝井まかてさん、大したお人です。





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コメント一覧

トッパ
そうそう、まさに天才の生き方っすよね。普通の人間なら単なる犯罪者かロクデナシ扱いされるでしょう(笑)。
歌ったり踊ったりする場面は最高に楽しかったし、いい作品でした。
ごむながおじさん
見応えありました!
だれの靴だったのだろうか。なぜあんなところで..てのはありますが。にしても天才の生き方、人生の浮沈を見事に描いていましたね(⌒▽⌒)☆
トッパ
ごむながっち、まいど~。

『ジェームス・ブラウン』、面白いですよ。ただし、すごーくタチの悪いヤツだってことも伝わってきます(笑)。

そういう面も含めて見応えあるので、ぜひ観てみてください……って、もうご覧になったみたいですね。
パフォーマンスがホントに見事で、僕は圧倒されました。
ただ、ジェームス・ブラウンみたいな人物が近くにいたら厄介だなぁ、とはやはり思います(笑)。
ごむながおじさん
ジェームス・ブラウン..お勧めのようですので見に行きますね~
さんきゅうです(⌒▽⌒)☆
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