少年トッパ

<2023年8月11日・12日公開作> 『バービー』『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』など

週末恒例、名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ!

『バービー』 <シネマトゥデイ>
世界的に大人気の着せ替え人形、バービーの世界を映画化したファンタジーだそうです。監督は大傑作『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグで、バービーを演じるのはマーゴット・ロビー。
アメリカでのSNSに端を発した騒動が話題になってますが、まずは先入観を持たずに作品を楽しみたいと思ってます。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『リボルバー・リリー』 <シネマトゥデイ>
大正時代の東京が舞台のスパイもののようです。監督は行定勲で、主演は綾瀬はるか。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『アウシュヴィッツの生還者』 <シネマトゥデイ>
ホロコーストを生き延びたユダヤ人ボクサーの半生を描いたドラマだそうです。監督は『レインマン』バリー・レヴィンソン。
※上映館/伏見ミリオン座

『大いなる自由』 <シネマトゥデイ>
男性の同性愛を禁じた刑法を題材にしたドラマだそうです。
※上映館/伏見ミリオン座

『ソウルに帰る』 <シネマトゥデイ>
※上映館/センチュリーシネマ

『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』 <シネマトゥデイ>
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋

『なぎさ』 <シネマトゥデイ>
※上映館/シネマスコーレ

『さまよえ記憶』
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『ミンナのウタ』 <シネマトゥデイ>
清水崇の新作ホラー。GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーたちが本人役で出演しているそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ・ワンダーイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

●ドキュメンタリー

『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』 <シネマトゥデイ>
タランティーノ作品に出演した俳優たちがタランティーノの映画制作におけるセンスや撮影の舞台裏を語っているそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/伏見ミリオン座

『破壊の自然史』 <シネマトゥデイ>
ウクライナの映画監督、セルゲイ・ロズニツァによるドキュメンタリー。第2次世界大戦における連合軍のドイツへの爆撃に着目した内容だそうです。
※上映館/伏見ミリオン座

『戦影 売国奴と呼ばれた男たちの遺言状』
※上映館/シネマスコーレ

●リバイバル&特集上映(一部のみ)

『パルプ・フィクション』
※上映館/伏見ミリオン座

『裸のランチ』
※上映館/センチュリーシネマ

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
※上映館/シネマスコーレ

名演小劇場大須シネマ三越映画劇場シアターカフェに関しては、各自でチェックしてくださいませ。

*     *     *

すんません、観た映画の感想とかは明日中ぐらいに追記します。眠い!

*     *     *

というわけで、追記です。

●観た映画

『マイ・エレメント』※オススメ
まったく違うエレメント(元素)の男女が出会って……という話なんですが、元素が人種の比喩であることは明らか。4種類の元素が混在する都市ってのはニューヨークのことで、移民で質素な暮らしをしている女性と裕福な家庭で育った白人男性が街の中で偶然出会って恋をする、という古典的な物語。時にロマンチック、時にドタバタ喜劇風な雰囲気で楽しませてくれます。
CGアニメーションとしての完成度は、言うまでもなく見事。というか、水や火の描写は一昔前なら大絶賛されていたんだろうけど、今はあまりにも映像表現が進化しすぎていて有難味が感じられないという、作り手にとっては気の毒な時代になっちゃってますよね。
僕が個人的に激しくシンパシーを感じたのは、主人公であるエンバーがカンシャク持ちで、すぐにカッっとなる性格であるところ。同じように短気で怒りっぽい自分は、エンバーが自分の感情をコントロールしようとしながらも失敗してしまうシーンを見て他人事とは思えませんでした。この映画、自制心の大切さも教えてくれます。

『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』※まずまずオススメ
このシリーズ、大好きではあるんですが、今回はいまひとつ。ナレーションでの説明が多すぎるし、肝心の演奏会シーンをまったく描かないのも、狙いは理解できるもののいささか消化不良な気分にさせます。
でもまあ、これはあくまで「特別編」で、つまりは来年の春から(だよね?)オンエアされる新シリーズのプロローグですからね。その新シリーズを楽しみに待ちたいと思います。

『セフレの品格 決意』※まずまずオススメ
2部作の後編なので、てっきり前編で描かれたエピソードの回収が描かれるのかと思ったら、続々と新キャラが登場してきて少々ビックリ。しかし、その新キャラ2人がどちらも存在感があり、なおかつ展開にも意外性があったので見応えはありました。まさか、そっち方面に話が進むとは、という感じ。期待していたボクシングのシーンも見応えありました。ただ、川瀬陽太がまったく出演しなかったのは残念。

『イノセンツ』※観る価値あり(猫好きは除く)
映画好き、マンガ好きの間ではずいぶん話題になっている作品。というのも、設定や内容が大友克洋の傑作『童夢』に似すぎてるから。
それはともかく、この映画、完成度の高さと言う点では目を見張るものがあります。冒頭から何とも言えない緊張感と不穏さに満ちていて、観る者を否応なく作品世界に引き込みます。そして、そこで行われること、起きることに苛々させられたり不快にさせられたりします。中でも最も嫌悪感を抱かせるのは……あ、ここから一応ネタバレです。えっとですね、猫を●す場面があるわけです。しかも、その●し方が嫌になるほどリアルで、トラウマになるそうなレベル。なので、猫を好きな方はご覧にならない方が良いと思います。
子供の無邪気さと残酷さを鮮烈に描いた作品としては秀逸だと思いますし、クライマックスの静謐なバトルはすさまじく見応えがありますので、猫好きの方以外にはオススメです。

『バービー』※超オススメ
いやはや、素晴らしい。予告編の時点で素晴らしい作品であることは分かっていましたが、ここまで明確な問題提起を行い、なおかつ極上の娯楽映画として完成させた手腕は見事すぎます。さすが、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ。
ただ、自分を含む男どもにとっては、何とも肩身の狭い思いを味わわせる内容でもあります。常日頃からの自分の行いを顧みて、反省することしきりでした。僕もね、ついつい20代・30代の女性に向かってマーベル映画のウンチクとかを10分ぐらい喋っちゃうことがあったので。
この映画、男どもの浅はかさ、愚かさ、単純さを鋭く指摘するのですが、さらに鋭いのは、誰かに従属(もしくは隷属)することの気持ち良さや幸福感、安心感までも描いていること。ちょっと前まで要職に就いていた女性が、ちょっとしたきっかけで、男に満足してもらうために行動することに喜びを見出すようになったりするわけです。そういうのは愚かしい行動のように見えますが、人の上に立つことよりも、誰か強い者の庇護のもとで、その誰かの機嫌を取りながら生きる方がラクな場合もあるじゃん。というか、世の中の大半の人間は、そうやって生きることを自明の理と解釈しているような気もします。特に日本人は……って、それは偏見かな?
まあ、それはともかく、見事なまでにバービーになりきったマーゴット・ロビーは素晴らしいし、男の空虚さを全身で体現したライアン・ゴスリングも最高(ダンスも最高)。今年一番の必見作だと思います。

●読んだ本

『ハンチバック』市川沙央
『「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史』辻田真佐憲
『ニュー・ダッド あたらしい時代のあたらしいおっさん』木津毅

●お気に入りor気になるMUSIC

Chilli Beans.『for you』

ハク。『僕らじゃなきゃダメになって』

*     *     *

コメント一覧

トッパ
ごむながっち、まいど~。

『イノセンツ』、観ながら「これ、ごむながさんが観たらマズい」と思ってました(笑)。
トラウマにならないことを願ってます。

イタリア村の件、ホントにビックリしましたよね。まったく想定外でした。
あの頃から名古屋の街もずいぶん変わって、名古屋駅近くの名鉄レジャックや矢場町のロフトも閉店してしまいました。
コンサート会場では、勤労会館も厚生年金会館も閉館しちゃったし、愛知県体育館はドルフィンズアリーナというヘンテコな名前になっちゃってます。
ミニシアターや本屋もどんどん減っているし……。あ、でも、大須演芸場は今も健在のようです。
ごむなが
追記あざっす!
イノセンツ、猫好きですが見に行きますね。予告で面白そうだったので。あはは
あの武道館の頃はほんと楽しかったですね。わたしもことあるごとにうきうきしていました。えへっ。
先日、某所で思いがけずイタリア村の話題が出てて驚きました。行った日に倒産でしたからねえ..いやはや
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