少年トッパ

<2024年1月19日・20日公開作> 『サン・セバスチャンへ、ようこそ』『ゴールデンカムイ』など

週末恒例、名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ!

『サン・セバスチャンへ、ようこそ』 <シネマトゥデイ>
待ちに待ったウディ・アレンの新作! スペインのサンセバスチャンが舞台のコメディーだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『ゴールデンカムイ』 <シネマトゥデイ>
説明不要ですね。杉元を演じるのは山崎賢人で、アシリパは山田杏奈。たぶん1作だけじゃ終わらない……よね?
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『VESPER/ヴェスパー』 <シネマトゥデイ>
富裕層と貧困層が分断されて生きる未来が舞台のSFファンタジーだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『道で拾った女』 <シネマトゥデイ>
いまおかしんじの新作。行き場のない男女二人の旅路を描いたロードムービーだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『彼方の閃光』 <シネマトゥデイ>
色彩を感じられない主人公が長崎と沖縄の戦争の記憶をたどるロードムービーだそうです。監督は『パラダイス・ネクスト』の半野喜弘。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『僕らの世界が交わるまで』 <シネマトゥデイ>
ジェシー・アイゼンバーグの監督作。社会奉仕活動に忙しい母親と高校生の息子が主人公のヒューマンドラマだそうです。母親役はジュリアン・ムーア。
※上映館/センチュリーシネマ

『最悪な子どもたち』 <シネマトゥデイ>
フランス映画。映画のオーディションに集まったティーンエイジャーたちを描いたヒューマンドラマだそうです。
※上映館/伏見ミリオン座

『緑の夜』 <シネマトゥデイ>
人生を左右する危険な賭けに出る二人の女性を描いたヒューマンドラマだそうです。
※上映館/伏見ミリオン座

『燈火(ネオン)は消えず』 <シネマトゥデイ>
多くのネオンサインが姿を消した香港が舞台のヒューマンドラマだそうです。
※上映館/伏見ミリオン座

◎『スキンフォード:処刑宣告』 <シネマトゥデイ>
人身売買組織に復讐を挑む女性たちを描いたバイオレンスアクションだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『メカアマト MOVIE』 <シネマトゥデイ>
マレーシアのヒーローアニメシリーズの劇場版だそうです。
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋

『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸(さき)わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』 <シネマトゥデイ>
福山雅治の武道館でのライブ映像。監督も福山雅治だそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ・ワンダーイオンシネマ大高

『アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション』 <シネマトゥデイ>
シリーズ2作目だそうです。1作目は「未体験ゾーンの映画たち2018」で上映されたそうですが、名古屋で上映されたっけ?
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋

『北京冬季五輪2022』 <シネマトゥデイ>
公式ドキュメンタリー。愛知県では刈谷日劇のみで上映。

『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE』 <シネマトゥデイ>
ゲーム『FINAL FANTASY VII』のその後をフルCGで描いているそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『丸木舟とUFO』 <シネマトゥデイ>
首都圏から石垣島に移住した男性を取材したドキュメンタリーだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『METライブビューイング2023-24/アンソニー・デイヴィス《マルコムX》』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

●リバイバル&特集上映(一部のみ)

『ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” LAST HEAVEN 031011』
チバユウスケ追悼上映。大傑作です。
※上映館/センチュリーシネマ

『ダーティハリー』35mmフィルム上映
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『千年女優』
※上映館/ミッドランドスクエアシネマセンチュリーシネマ中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高

『スキンレスナイト』
※上映館/シネマスコーレ

大須シネマ三越映画劇場シアターカフェに関しては、各自でチェックしてくださいませ。刈谷日劇のサイトも要チェック。
大須シネマでは21日まで『僕の村は戦場だった』などタルコフスキー作品を上映し、21日からは松本俊夫監督作とチェコ映画『ひなぎく』。すごく攻めた編成ですね。客足はどうなんだろ。

古川琴音主演の話題作『みなに幸あれ』、ユナイテッドシネマ豊橋では今日から公開されますが、名古屋市内ではシネマスコーレで2月3日公開になるようです。もうちょっと公開規模を大きくしてもいいんじゃない? しかしまあ、怖そうな映画ですね。

映画秘宝の再々復刊号、本日発売。『オッペンハイマー』特集だそうです。とりあえず本屋でパラパラと見てみます。

庵野秀明展、4月13日(土)から開催されるそうです。会場は金山南ビル美術館棟。昔のボストン美術館ですね。

映画の話題じゃないですが、4月23日に全面開業する中日ビルに「大喫茶ホール」を併設した書店「文喫 栄」がオープンするそうです。370坪だって。

*     *     *

すんません、今年に入ってから映画の感想を書くのをサボってました。なので3週間分まとめてザザッと。
しかし、能登半島地震で大変な想いをしている方も多いのに、こんなに映画ばかり観ていていいのか……。

●観た映画

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』※一見の価値あり
予告編を何度か見た段階ではいまひとつ食指が動かなかったけど、評判が良くてヒットしているらしいので遅ればせながら観てきました。反抗期の女子高生が戦時中にタイムスリップする、という話です。
この作品、キネ旬の星取表では3人のうち2人が★ひとつ(★5個が最高)。まあ、確かに内容も描写も少々浅い、薄っぺらい、甘っちょろい、という印象も受けました。しかしまあ、戦争の惨さを描いた作品がこうして大々的に公開され、それを多くの若者が観ているというのは、決して悪くないことだと思います。実際、僕が観た時も観客の大半は30歳以下だったように見えました。
<以下ネタバレ>ちょっと気になったのは、米軍に爆撃されて一帯が燃え盛る中を百合と彰が必死で逃げるシーン。途中、百合が少し前に知り合った男の子が倒れてるのを見て衝撃を受けつつも、そのまま炎の中を逃げていきます。しかし、ここ、生きているかどうか確かめる描写を入れた方が良かったんじゃないかな。気を失っているだけの可能性もあったわけだし。以上、些細なツッコミでした。
僕が一番グッときたのは、脱走する特攻隊員が故郷に残した許嫁のことを語る場面。今年最初の落涙となりました。

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』
ジェイソン・ステイサムが大暴れしているだけで大満足、と言いたいことですが、さすがに話が雑すぎ。
<以下ネタバレ>最後、「身代り」にされた人物が明かされるシーンでビックリ。いや、そりゃアイツは確かに悪いヤツかもしれないけど、その仕打ちはあまりに酷すぎるでしょ。こんな展開にして観客の共感を得られると思ったんだとしたら、その思考回路の方が不思議。
もうひとつ、これまで散々ハリウッド映画で繰り返されてきたことではありますが、核爆発の描き方もね、あまりに雑。アジア勢が活躍するアクション映画としてそれなりに見応えがある場面もあっただけに、残念な出来栄えでした。

『笑いのカイブツ』
僕もコミュニケーション能力は低いので、この主人公が抱える生きづらさをある程度は理解できるんですが……うーん、さすがにそれはダメじゃないか、というエピソードの連続に疲れました。
人間関係はともかく、バイトの場では給与が発生しているわけなので、最低限ちゃんと働かなきゃダメでしょ。そんな風に真っ当なことを思ったりするわけです。
岡山天音は凄まじい熱演を見せてくれるのですが、それが真に迫っているだけに、観ていてただただシンドい気持ちになりました。

『コンクリート・ユートピア』※一見の価値あり
大地震で壊滅的な被害に見舞われた地区の中で、何故か唯一無事だった高層マンションが舞台の物語。当然、住処を失った人々はそのマンションに救いを求めるわけですが、そうそう全員を受け入れるわけにはいきません。そこで……という物語。
荒唐無稽な描写もありますが、非常時に於けるモラルについて考えさせる作品。ただ、災害の様子が生々しく描かれているので、そういうのが苦手な方にはオススメできません。

『カラオケ行こ!』※オススメ!
ヤクザと男子中学生の愉快な交流を描いた作品。たっぷり笑わせてくれます。
唯一かつ大きな不満は、ヤクザが置かれている状況への言及が乏しいこと。ドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』で語られていたような「現代ヤクザの生きづらさ」の要素を少し加えれば、もうちょっと彼らに共感できたり好意を持てたりしたような気がします。
自分が狭量なせいかもしれないけど、どうもね、ヤクザとか不良高校生(東京リベンジャーズに出てくるような感じの連中)ってのは、「こんな連中が近くにいたら絶対イヤ」とかしか思えないので、スクリーン越しに見るだけでも心の中で拒否反応が湧き上がってきたりするわけです。しょせん絵空事、って分かっちゃいるんですが。

『シャクラ』※オススメ!
ドニー・イェンのアクションてんこ盛り。それに加えてワイヤーアクションてんこ盛り。もうね、ジャンプするというより、空を飛んでいるような感じで地面から撥ねまくります。
もしかしたら続編もあるかも、という終わり方。作られるかどうかは分かりませんが、ドニー・イェン作品はやっぱり見逃せません。

『ビヨンド・ユートピア 脱北』※必見!
北朝鮮から脱出しようとする者たち、いわゆる「脱北者」と呼ばれる人々についてのドキュメンタリーです。とある家族が実際に脱北する様子が主にスマホで撮影されており、これがものすごい緊迫感。文字通りの命懸けの逃避行だから当然なんですが、よくぞこんな風に撮影できたものだと驚きます。そして、観ている間ずっと、この家族が無事に脱北できるように願っていました。もちろん、この映画が公開されている時点で、家族がどうなったのかは分かっているわけですが。
ところどころで、現在の北朝鮮の庶民たちの暮らしぶりも語られます。これがもう、アメリカ映画にも水洗トイレにもコンビニにも慣れ切っている日本人からすれば想像を絶するもの。
たとえば北朝鮮ではウ●コは貴重な肥料なので(それ自体は真っ当な考えですが)、ある程度の量が溜まったら、みんながそれを会社や学校に運ぶそうです。昨年の日本映画『せかいのおきく』で描かれたような「ウ●コ運び」が日常的に行われているわけですね。もしも北朝鮮の人々が『PERFECT DAYS』を観たら、あれをトイレだとは絶対に思わないでしょうね。
脱北する家族の中には幼い女の子2人と、おばあちゃんもいます。途中、女の子たちはおやつにポップコーンを出されるのですが、それが何なのか分かりません。普通の子供なら、お菓子を見れば喜ぶでしょ? でも、彼女たちにはそれが食べ物であることも分からなかったわけです。
このドキュメンタリーで何よりも印象に残るのは、おばあちゃんが撮影クルーたちに向けて言う言葉。「アメリカ人は人殺しだと教わってきたのに、何故あなたたちは優しいのか」と言った問いを発するわけです。洗脳について語る時、ついつい「洗脳される側にも問題がある」「自分なら洗脳されない」と思いがちですが、幼い頃から過酷な状況の中で育ち、ひたすら支配者を崇拝するように教え込まれたら、それを信じ込んでしまうのは仕方ない……というより、それ以外に生きる術はないだろうと思います。

『ヤジと民主主義 劇場拡大版』※オススメ!
北朝鮮と比べれば日本は遥かに「自由にモノを言える国」ではありますが、安倍政権下ではどんどん締め付けが厳しくなる一方だった、ということが伝わってくるドキュメンタリー。ヤジを言い放つ自由を認めない国に明るい未来はありません。

『アクアマン/失われた王国』※オススメ!
この作品をもってDCエクステンデッド・ユニバースが終了するのは周知の事実(ですよね?)。しかし皮肉にも、これがなかなかの面白さ。いささか大味ではあるものの、派手な見せ場がたくさん用意されていて大いに楽しませてくれます。
だからこそ思うのは、DCはこういう陽性のキャラを前面に押し出した方が良かったんじゃないか、ってこと。ほら、去年の『ザ・フラッシュ』だって、ものすごく面白かったじゃん。
DCを代表するキャラクターであるバットマンが陰鬱さを湛えた人物であることからDCシリーズ全体が暗い方向、重苦しい内容になっていたのでしょうが、最大の失敗は、そもそも陽性キャラであったスーパーマンまでも陰性キャラにしてしまったことじゃないでしょうか。
まあ、何はともあれリセットされたDCシリーズは再来年ぐらいにスタートするみたいだから、それを楽しみに待ちます。くれぐれもシリアスになりすぎないように!

●読んだ本

『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子
『君が手にするはずだった黄金について』小川哲
『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』畠山理仁
『写真でみる 戦後名古屋サブカルチャー史』長坂英生
『持続可能な魂の利用』松田青子
『超新星紀元』劉慈欣
『ヤジと民主主義』北海道放送報道部道警ヤジ排除問題取材班

●お気に入りor気になるMUSIC

yonige『Empire』
ひかりのなかに『.demo project』
The Bargains『Groovy』
ペンギンラッシュ『真善美』
由薫『Brighter』
chilldspot『まだらもよう』

プレイリスト<お気に入りSONG集2023>に何曲か追加しました。YOASOBI、Adoなどの超メジャーどころも加えて現在113曲。最終的には150曲ぐらいになりそう。誰が聴くんだ?

●1月スタートのTVドラマ&アニメでお気に入り

最近、どうもTVドラマを見る気が起きません。魅力的なキャスティングだと思えるものは多々あって、とりあえず1回目は見てみるのですが、面倒に思えて途中で止めてしまったりします。つまらないわけじゃないけど、どうも見続ける気になれないわけです。
でも、とりあえず『光る君へ』は見ております。初回から衝撃な展開で、かと思えばボーイ・ミーツ・ガール的なドキドキ感もあって、早くも目が離せません。

アニメでは今シーズンは『薬屋のひとりごと』の2クール目と、もうすぐ始まる『キングダム』の5シーズンだけになるかも。そう思っていたら『道産子ギャルはなまらめんこい』ってのが、なかなかの僕好みでした。とりあえず、この3作は見続けるつもり。

*     *     *

以上、いろいろと書きましたが、読み返していないので誤字脱字があるかも。では、今から『哀れなるものたち』の先行上映に行ってまいります。

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