少年トッパ

<11年11月3・5日公開作> 『ハラがコレなんで』など

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! すみません、いつも金曜日にアップするようにしてるんですが、今週は遅くなってしまいました。

 ☆・◎・○・無印の順で「観たい度数」を記しています。また、優先順位が高い順に並べたつもりですが、その時の気分次第なので基本的にはテキトーです。あと、特集上映やリバイバル作品、ライブビューイング作品などは最後に。

『ハラがコレなんで』(日本)109分
 臨月のヒロインが他人のために奔走する姿を描いたヒューマン・コメディー……らしい。主演は仲里依紗、監督は『川の底からこんにちは』『あぜ道のダンディ』の石井裕也、という顔合わせ。楽しみです。
 ちなみに石井裕也は、今をときめく満島ひかりの旦那でもあります。くーっ。
※上映館/センチュリーシネマ

『アジアの純真』(日本)108分
 負けん気の強い在日朝鮮人少女と気が弱い日本人の高校生男子が復讐の旅に出るさまを描いたロードムービー……らしい。かなり過激な内容みたいです。主演は『誰も知らない』『ピストルオペラ』などで鮮烈な印象を残した韓英恵。NHKの『おひさま』でも最後の方に出てきましたが、ビックリするぐらい出番が少なかったですね。もったいない。
※上映館/シネマスコーレ

『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』(日本)108分
 ご存じ、NHKのコメディ番組の劇場版。好きな番組だった割にはあんまりマメに見てませんでしたが、楽しみです。テレビ版レギュラーの生瀬勝久や沢村一樹の他、小池徹平、郷ひろみ、AKB48の篠田麻里子などが出演。
 郷ひろみをスクリーンで見られるのも久々じゃないでしょうか。そういえばハリウッドで主演した『Samurai Cowboy』は、日本じゃ結局ビデオスルーになったんだよね?
※上映館/ミッドランド スクエア シネマTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『1911』(中国)122分
 中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命を描いた歴史巨編……らしい。主演はジャッキー・チェン。100本目の出演作だそうです。かなりスケールもデカそうで、面白そう。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『カイジ2 人生奪回ゲーム』(日本)133分
 人気マンガの映画化第2弾。今回も、多額の借金を背負った主人公が命懸けのゲームに挑むそうです。前作に引き続き出演する藤原竜也と香川照之に加え、吉高由里子、伊勢谷友介、生瀬勝久が共演。1作目がイマイチだったのでパスしようと思ってたんですが、吉高由里子が出てるなら観たいじゃん。うーん、困った。
 ちなみに、1作目はイマイチではあったんですが、社会の下流でうごめく連中の苦汁や悲哀が伝わってくる、という点に於いては同時期に公開された『蟹工船』よりも断然上でした。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『極道めし』(日本)108分
 こちらも人気マンガの映画化。刑務所で食事だけを楽しみにしている受刑者たちが、思い出の「めし」についての自慢話バトルを繰り広げるさまを描いたヒューマン・コメディー……らしい。監督は傑作『ブタがいた教室』の前田哲。しかし、この人、『パコダテ人』『陽気なギャングが地球を回す』『ドルフィンブルー』みたいな凡作も多いからなぁ。とはいえ題材が面白いので、時間があれば観ようと思ってます。
※上映館/伏見ミリオン座

『アクシデント』(香港)89分
 謎の殺人請負人グループの暗躍を描くサスペンス……らしい。製作は『ザ・ミッション 非情の掟』『エグザイル/絆』『エレクション』『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』などのジョニー・トー。香港製アクション映画が好きな方は必見っぽいですね。
※上映館/ゴールド・シルバー劇場

『ラビット・ホール』(アメリカ)83分
 子どもを失った夫婦の苦悩を描く人間ドラマ……らしい。主演はニコール・キッドマン、監督は『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル。
※上映館/名演小劇場

『天皇ごっこ 見沢知廉・たった一人の革命』(日本)115分
 2005年に46歳で自殺した見沢知廉の生きざまに迫るドキュメンタリー……らしい。作家であり、右翼の活動家でもありました。僕は『母と息子の囚人狂時代』(解説は姫野カオルコ)という著作のみ読んでおります。
※上映館/シネマスコーレ

『MADE IN JAPAN こらッ!』(日本)84分
 祖母の死をきっかけに崩壊していく家族をシニカルに描いたホームドラマ……らしい。監督は高橋伴明。京都造形芸術大学映画学科の学生と、いわゆるワークショップ形式で作られた作品のようです。それはいいけど、タイトルのセンスが良くない気がするなぁ。
※上映館/名古屋シネマテーク

『ザ・ローリング・ストーンズ「サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス‘78」』(アメリカ)?分
 ストーンズの78年のライブ映像だそうです。
※上映館/ワーナー・マイカル・シネマズ大高

『タケオ ダウン症ドラマーの物語』(日本)76分
 ドラマーとして活躍するダウン症の青年の生い立ちや演奏風景を捉えたドキュメンタリー……らしい。1986年生まれで、今では年間20回近く国内・海外のコンサートで演奏しているそうです。すごい。
※上映館/名古屋シネマテーク

『僕たちのアフタースクール』(日本)90分
 韓国の6人組男性グループ「超新星」主演の学園ドラマだそうです。でも日本映画みたいで、大政絢、鳥居みゆき、別所哲也、それに叶姉妹も出てるそうです。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『トワノクオン 第五章 双絶の来復』(日本)?分
 シリーズ全6作の第5部だそうです。すんません、それ以外は何も知りません。
白石涼子 名塚佳織 大川透
※上映館/ワーナー・マイカル・シネマズ大高

『アップルシードXIII 預言』(日本)855分
 こっちはテレビシリーズの後半部分だそうです。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ

『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』94分
 1967年の作品。バッハの2番目の妻、アンナ・マグダレーナから見たバッハの生涯を描いた作品で、かなりの傑作だそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク

<METライブビューイング2011-2012>
 全11作品だそうです。前々から思ってるんだけど、どんな客層なんだろ?
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ

*     *     *     *     *

 『一命』を観ました。海老蔵、やるじゃん。歌舞伎にウトいので、今まで芸能ニュースで報じられるようなスキャンダルなイメージしか持ってなかったんですが、この映画での立ち振る舞いや表情は実に味があって、いかにも映画スター、という感じでした。チャンバラもお見事。海老蔵の好感度が一気に上がっちゃいました。
 最大のお目当てである満島ひかりは、もちろん好演。健気な妻を演じておりました。どんどんいい女優になっていきますね。あ、でも、これを撮影したのは、けっこう前なのかな? 確か、海老蔵の一連の騒動で公開が延びてたんだよね?

 で、もう一本の満島ひかり出演作である『スマグラー』も観たんですが、こっちはハズレ。陰惨な話をスタイリッシュかつ面白可笑しく描く、というタランティーノっぽいアプローチを試みたんだろうけど、それがほとんど成功してません(タランティーノにも失敗は多々あるけど)。とにかくもう、笑わせるようとしているところが、ことごとく大ハズレ。特に高嶋政宏には、ウンザリさせられました。そういえば、弟の方も『探偵はBARにいる』で似合わない悪役を嬉々として(かどうか知らないけど)演じてましたが、二人とも演技を基礎から学び直した方がいいんじゃないでしょうか。すんません、素人のくせに偉そうなことを書きました。そもそも、僕は石井克人監督の作品が苦手です。なので、好きな方なら楽しめるかも。
 で、さっぱり面白くない映画でしたが、満島ひかりのクールな悪女っぷりは実に良かったです。『一命』を観て間もないこともあって、演技の幅の広さにも感心しちゃいました。もしも知らない人が観たら、同一人物だと思わないかも。あと、話題になってる安藤政信も良かったんですが、その良さがいまひとつ活かされていないように感じました。終盤に、もっとたくさん見せ場を作ってほしかった!

 『ミッション:8ミニッツ』は、同じ悲劇を何度も繰り返し体験させられる羽目になった男の物語。タイムパラドックス的な要素を持つSFですが、人情話っぽい味わいもあって、僕は気に入りました。ただ、この映画、ポスターとか予告編とかで「ラストが予測不能」だの「映画通ほどダマされる」みたいな感じに煽りすぎ。そうなると、こっちも身構えて観ちゃうじゃん。あのラスト、僕としては……あ、ネタバレになるので書いちゃダメですね。というか、ラストよりも、むしろ「過程」に見るべき価値がある作品だと思います。

 あと、感想を書きそびれてましたが、『ランゴ』『WAYA!』『電人ザボーガー』も観てます。どれも悪くはないけどオススメするほどでも……、という感じ。時間があれば、また殴り書きっぽい感想を書く……かも。

 昨日はレイトで『ステキな金縛り』を観る予定でしたが、急な仕事が入ったので行けませんでした。で、それより優先順位がグンと高い『ハラがコレなんで』『アジアの純真』『サラリーマンNEO』『1911』が始まっちゃったので、もう『ステキな金縛り』はパスしようかなぁ。観た方がいい?
 そういえば『ステキな金縛り』というタイトルって、モリー・リングウォルド主演の『すてきな片想い』のパロディなの? ご存じの方がいたら教えてくださいませ。

コメント一覧

トッパ
すみません、返事が遅くなりました。

>『素敵な片想い』の事はわかりませんが、

まったく関係ないでしょうね(笑)。ただ単に語感が似てるので、書いてみただけです。すみません。

>TV『ステキな隠し撮り』は

それ、ちょっと前にオンエアされたんですよね。僕は見てないです。書いてくださった内容から察するに、『有頂天ホテル』に通じるものがありそうですね。

>(金はDVDでも良し)

そういう意見、ちょくちょく耳にします。それでも一応観たいとは思ってますが、時間的に無理かも。

>『エンデェングノート』観覧しました。

なかなか評判がいいみたいですね。もうすぐ伏見ミリオン座でも上映されるようなので、時間があれば観たいと思ってます。

>男の「嗚咽」のほうが多かったのには、

そもそも男の方が涙もろいような気もします(笑)。
さちの診察室
『素敵な片想い』の事はわかりませんが、パロディではないのではと感じます・・・

TV『ステキな隠し撮り』は『金縛り』より私は
おもしろいと思いました!(金はDVDでも良し)

一流ホテルのコンシェルジェ役で、映画のキャストは同様ですが、深津ちゃんのパンツスーツとシューズ、ヘアスタイルがナイス!

「この仕事には向いてない」と模索しながらも、お客様の要望に出来る限り、答える。演じる彼女も
おもしろかったのでは。

ラストでのシーンではじーんときました。

「いつか、またこのホテルに自分のお金でいらしてください!その時までお待ちしております。」のセリフ(録画してないので細かな所で間違いがあるかもしれませんが)

日曜日、「ミッドランド」で『エンデェングノート』観覧しました。男の「嗚咽」のほうが多かったのには、驚きました。これを映画化した是枝氏は
「秀樹、感激!」です。
あとはネタバレなので失礼いたします(うふっ)
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