基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。
◎『物語る私たち』(カナダ)108分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
女優であり映画監督でもあるサラ・ポーリーが自分の出生の秘密を追ったドキュメンタリー……らしい。見応えありそう。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎『ぼんとリンちゃん』(日本)91分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
アニメやゲームが大好きなオタクの幼なじみ同士が、恋人からの暴力に悩まされている親友を救うため奮闘するさまを描いた青春ドラマ……らしい。面白そう。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎『あの娘、早くババアになればいいのに』(日本)70分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
アイドルファンである父と、血の繋がっていないアイドル志望の娘との奇妙な親子関係を描いたコメディ……らしい。これまた面白そう。
※上映館/シネマスコーレ
◎『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』(アメリカ)107分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
クロエ・グレース・モレッツ主演作! 交通事故で昏睡状態になった17歳の少女の選択を描いた人間ドラマ……らしい。
※上映館/109シネマズ名古屋
◎『ニンフォマニアック Vol.1』(デンマーク/ドイツ/フランス/ベルギー/イギリス)117分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
ラース・フォン・トリアーの新作。セックスを題材にした2部作の前編だそうです。かなり強烈そう。
※上映館/伏見ミリオン座
◎『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』(アメリカ)116分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
銃も撃ったことのないオタク青年が悪党に戦いを挑んでいくさまを描いた西部劇コメディ……らしい。『テッド』のセス・マクファーレン監督が主演&監督。シャーリーズ・セロンも出てるそうです。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
◎『悪童日記』(ドイツ/ハンガリー)111分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
ハンガリー出身の亡命作家、アゴタ・クリストフのベストセラーの映画化。第2次世界大戦下、疎開した双子の兄弟が体験する出来事を描いた人間ドラマ……らしいです。予告編の印象では、すごく見応えありそう。
※上映館/名演小劇場
◎『近キョリ恋愛』(日本)118分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
人気少女マンガの映画化。男前なツンデレ教師と超クールな天才女子高生の恋を描いたラブストーリー……らしいです。主演は山下智久と、『渇き。』の小松菜奈。監督は『DIVE!』『おと・な・り』『君に届け』などの熊澤尚人。
※上映館/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
○『ぶどうのなみだ』(日本)117分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
北海道でワイナリーを営む兄弟と自由気ままに旅する女性の交流を描いた人間ドラマ……らしい。主演は大泉洋。正直言って題材にはまったく惹かれないんですが、染谷将太と安藤裕子が出てるので気になります。
※上映館/伏見ミリオン座/イオンシネマ名古屋茶屋
○『ふしぎな岬の物語』(日本)117分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
吉永小百合主演作! 岬の先にあるカフェに集う人々が織り成すヒューマンドラマ……らしいです。監督は『八日目の蝉』などの成島出。阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶なども出演。
※上映館/ピカデリー/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
○『カマトト』(日本)117分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
のどかな港町で暮らす女子高生が上京してアイドルになるべく奮闘するさまを描いた青春ドラマ……らしい。アイドルが多数出てるみたい。
※上映館/中川コロナシネマワールド
○『ザ・テノール 真実の物語』(日本/韓国)121分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
100年に1度のテノール歌手と評された韓国人声楽家と、彼を支えた日本人プロデューサーとの物語……らしい。主演は『人類資金』のユ・ジテと、伊勢谷友介。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
『レクイエム 最後の銃弾』(中国/香港)134分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
麻薬王との対決に臨む警察官たちを描いた犯罪ドラマ……らしい。香港を代表するスターたちが共演しているそうです。
※上映館/シネマスコーレ
『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』(フランス/イタリア)86分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
世界的に有名な演出家、ピーター・ブルックによるワークショップを撮影したドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名演小劇場
『沈黙のSHINGEKI 進撃』(アメリカ)90分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
スティーヴン・セガール主演作! ラスヴェガスの裏社会と戦う男たちの姿を描いたアクション……らしいです。
※上映館/109シネマズ名古屋
『シークレット・ミッション』(韓国)124分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
韓国への潜入を命じられた北朝鮮のエリートスパイたちが引き起こす騒動を描いたアクション……らしい。
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋
『不機嫌なママにメルシィ!』(フランス/ベルギー)87分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
女の子のように育てられた男が様々な苦難を経て本当の自分の姿を見つけ出していくさまを描いたヒューマンドラマ……らしい。『イヴ・サンローラン』でサンローランのパートナーを演じたギョーム・ガリエンヌの監督&主演作。
※上映館/センチュリーシネマ
『愛の棘』(韓国)118分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
女子高生の狂気的な愛に追いつめられていく教師の姿を描いたサスペンス……らしい。
※上映館/シネマスコーレ
『カバディーン!!!!!!! 嗚呼・花吹雪高校篇』(日本)63分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
インド発祥のスポーツ「カバティ」に情熱を傾ける高校生たちの奮闘を描いたスポ根シリーズ第1弾……らしい。
※上映館/中川コロナシネマワールド
『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』(日本)131分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ全26話の特別編集版だそうです。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
『映画 ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』(日本)70分? <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高
<台湾巨匠傑作選>
新旧の台湾映画9本を特集上映。1週目はドキュメンタリー映画『セデック・バレの真実』。
※上映館/シネマスコーレ
園子温監督の『TOKYO TRIBE』、明日からは伏見ミリオン座で上映されるそうです。清野菜名の凛々しい佇まいを見逃すべからず!
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この一週間で観た映画は4本。どれもオススメです。
●ジャージー・ボーイズ
実在したグループ(ロックバンドというよりコーラスグループに近い感じ)、フォー・シーズンズの結成から絶頂期、分裂、そして再結成までを描いた作品。なるべく予告編を見ないようにしていたので、いきなり登場人物がスクリーン越しに話しかけてきた時は驚きました。いや、そういう手法自体は珍しくないんだけどね。
最初のあたり、やたら犯罪ネタが出てくるのも予想外でした。実際そうだったんだろけど、マフィアとの親密な付き合いとかって、日本の芸能界じゃタブーじゃん。そういうのをてらいもなく描けるってのは、やっぱりアメリカ映画の懐の広さかな(というか、日本が狭いだけ?)。
で、このグループは大ヒットを飛ばして時代の寵児になっていくわけですが、そのあたりの演奏シーンは実に痛快で、見ていて心が湧きたちます。しかも、代表曲をほぼフルコーラスで聴かせてくれるのはうれしい限り。ちなみに、少ししか流れなかったけど、ベイ・シティ・ローラーズの大ヒット曲『バイ・バイ・ベイビー』も、もともとはフォー・シーズンズの曲だったわけですね。
終盤ではグループの分裂が描かれるわけですが、このあたりは実にリアル。実際問題、多くのロックバンドやグループは、お金をめぐるトラブルと、メンバー間の不和で解散に至ったんでしょうね。
そんでもって、感動的なのはエンドロール。メンバーや他の登場人物たちによる盛大なカーテンコールが繰り広げられるわけですが、これがもう楽しい楽しい。まさに至福の数分間でした。
●アバウト・タイム 愛おしい時間について
過去に戻れる能力を持った男の物語。何か失敗すると数分前に戻ってやり直す、という感じに都合よく使える能力なんですが、もちろん世の中、そうそう甘くはありません。何でもかんでもホイホイ変えられるわけではなく、当然ながらルールめいたものは存在するわけです。良かれと思って過去を変えたことによって現在が思わぬ形に変わったりする場合もあるわけです。
結局のところ、この映画を観て感じるのは(そして作り手が言いたかったことは)、ありふれた平凡な幸せこそが尊い、という事実。そんなことをいきなり誰かから言われても「まあ、そうだよね」としか思いませんが、この映画を観ると、平凡な幸せのかけがえのなさをひしひしと感じます。おそらく誰もが、自分の人生と重ね合わせて感慨深くなるんじゃないでしょうか。
●FORMA
観る者を不安定な気分にさせる作品。イライラしたり不快になったりしますが、それに耐えて見続ける価値は大いにあります。それどころか、終盤はまったくもって目を離せません。まあ、もちろん映画館で映画を観る時にスクリーンから目を離すことはないですが。
物語はいたってシンプル。一人のOLが高校の時の同級生に復讐する、というものです。最初のうち、復讐する側の女が嫌なヤツに思えるわけですが、相手側に大きな問題があることが分かる中盤からは、復讐する側の女に愛おしささえ感じるようになります(ってのは僕だけ?)。しかし、いずれにせよ、これはどちらが悪いかどうかの話ではなく、誰しもが問題を抱えていて、それを自分の都合の良いように解釈したし、もしくは忘れたふりをしたりしてやり過ごしている、という状況を極めて具体的に描いているわけです。
うーん、どうもこの作品を讃えるための上手い言葉が見つかりませんが、日常の中に孕む狂気を描いた作品が好きな人なら絶対に観ておくべき、とは言えます。
あ、そうだ。この映画、ちょっと前に観た『こっぱみじん』と同じく、音楽はまったく使われていません。『海を感じる時』も喫茶店で流れるBGM以外の音楽は使われていなかったし、そういうのがこれから増えるのかも。
●ファーナス 訣別の朝
クリスチャン・ベイル主演作と聞くだけで「重そう」「暮そう」「深刻そう」と思っちゃうのは僕だけじゃないはず。この作品は、そんな映画ファンの期待(なのか?)を裏切らない陰鬱で重苦しい物語でした。共演陣も、いわゆる演技派と呼ばれる人ばかり。ウィレム・デフォー、サム・シェパード、ウディ・ハレルソン、フォレスト・ウィテカーらが説得力ある演技を見せてくれます。これなら見応えないはずないじゃん。ただ、ホントに重苦しい展開なので、スカッとした気分になりたい人にはオススメできません。
読み終えた本は3冊。
●近所の犬/姫野カオルコ
『昭和の犬』に続く作品。今度のはエッセイ色が強く、姫野さんがどんな風に日常生活を送っているのかが、よく伝わってきます。つつましく生きることの楽しさに改めて気付かされる一冊。
●カオスノート/吾妻ひでお
往年の傑作『不条理日記』に連なる系譜の作品。ただし、あれほどの密度はなく、もっとラフに日常と不条理を絡めた感じです。ところどころ絵が雑になったしますが、吾妻先生ほどの境地に達した方なら、それも芸のうち。僕にとっては、創作を続けていてくれるだけでありがたい、という稀有な存在です。
●よし、戦争について話をしよう。戦争の本質について話をしようじゃないか(オリバー・ストーンが語る日米史の真実)
アメリカでは「原爆投下で日本は終戦に踏み切った」と思っている人が多いそうですが、それは間違い。日本が本当に恐れたのはソ連であり、アメリカも同様にソ連を脅威と感じていたからこそデモンストレーションの意味で原爆を使った、というような真実が次々と歯切れよく語られます。オリバー・ストーンといえば扇情的な野心家というイメージが強かったんですが、きわめて現実的な平和主義者であるわけですね。勉強になりました。