少年トッパ

<2023年11月10日・11日公開作> 『マーベルズ』『花腐し』『正欲』など

週末恒例、名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ!

『マーベルズ』 <シネマトゥデイ>
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新作にして、『キャプテン・マーベル』の続編。もはやMCUを追っかけるのに疲れて離脱した人も多いでしょうが、とりあえず劇場公開作品に関してはまだ観ようと思っております。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『花腐し』 <シネマトゥデイ>
荒井晴彦、監督としては『火口のふたり』以来となる新作。松浦寿輝の芥川賞受賞作が原作で、映画業界で生きる3人の男女が織り成すストーリーだそうです。綾野剛、柄本佑、さとうほなみなどが出演。
※上映館/伏見ミリオン座

☆『正欲』 <シネマトゥデイ>
朝井リョウの小説の映画化。特殊な性的志向を持った者たちの悩みや葛藤を描いた群像劇です。監督は『あゝ、荒野』の岸善幸。稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太などが出演。原作は刊行時に読んだので、どんな風に脚色されているのか楽しみです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ伏見ミリオン座イオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『17歳は止まらない』 <シネマトゥデイ>
農業高校で畜産を学ぶ女子高生が主人公の青春ドラマだそうです。主題歌はカネヨリマサルの『GIRL AND』。この曲、すごく好きです。
※上映館/シネマスコーレ

『理想郷』 <シネマトゥデイ>
スペインで実際に起きた事件を基にした心理スリラーだそうです。監督は『おもかげ』などのロドリゴ・ソロゴイェン。
※上映館/センチュリーシネマ

『蟻の王』 <シネマトゥデイ>
同性愛者が異端視されていた1960年代のイタリアが舞台のドラマだそうです。
※上映館/伏見ミリオン座

『法廷遊戯』 <シネマトゥデイ>
ロースクールの同級生3人が実際に起きた殺人事件の真相を模擬裁判として追う……というミステリーのようです。監督は深川栄洋。主演は永瀬廉、杉咲花、北村匠海。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『デシベル』 <シネマトゥデイ>
韓国映画。天才爆弾魔と、標的にされた海軍の元副長との攻防を描いたパニックアクションだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ中川コロナシネマワールド

『配信犯罪』 <シネマトゥデイ>
韓国映画。デジタル性犯罪をテーマにしたサスペンススリラーだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『フィリピンパブ嬢の社会学』 <シネマトゥデイ>
外国人女性労働者の偽装結婚を題材にしたドラマのようです。愛知県春日井市、名古屋市、フィリピンなどで撮影したみたい。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ中川コロナシネマワールド

『駒田蒸留所へようこそ』 <シネマトゥデイ>
ウイスキーづくりに情熱を注ぐ人々を描いたアニメだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『ガールズドライブ』 <シネマトゥデイ>
夏休みに東京を目指す女子高校生たちを描いた青春ロードムービーだそうです。
※上映館/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ名古屋茶屋

『TOKYO, I LOVE YOU』 <シネマトゥデイ>
東京のいくつかの場所を舞台に描いたオムニバスだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『銀魂オンシアター2D バラガキ篇』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ・ワンダー

●ドキュメンタリー

『東京組曲2020』 <シネマトゥデイ>
新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年の日々を撮影したドキュメンタリーだそうです。監督は『幼な子われらに生まれ』『Red』などの三島有紀子。
※上映館/シネマスコーレ

●リバイバル&特集上映(一部のみ)

<ジャン・ユスターシュ映画祭>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

<Visualism 手塚眞アート映画集>
※上映館/シネマスコーレ

<デビュー70周年  芦川いづみさん特集>
※上映館/大須シネマ

『バッファロー66』
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』再上映
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ・ワンダー

『MOON CHILD』~20周年記念上映~
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『悪魔の追跡』
※上映館/シネマスコーレ

名演小劇場大須シネマ三越映画劇場シアターカフェに関しては、各自でチェックしてくださいませ。刈谷日劇のサイトも要チェック。

「すずめの戸締まり」展、今日からパルコで開催されております。

*     *     *

●観た映画

『ゴジラ-1.0』※オススメ!
期待以上のド迫力。山崎貴監督の作品は出来不出来の落差が大きいので実は期待値が低かったわけですが、今回は特大級のホームランをかっ飛ばしてくれた、という印象でした。
とにかくゴジラの暴れっぷりが凄まじく、ビルなどの建造物は容赦なく破壊され、人々は吹っ飛ばされます。そういうシーンをデカい画面とデカい音で体感することこそ映画を観る喜び、ってことを作り手はよく分かっているんでしょうね。まさしく映画館で観るべき作品。
人間ドラマの部分に関しては、いささかご都合主義というか、ありふれた展開に感じる部分も散見されます。でもまあ、そっち方面で実験的な手法を試すのは『シン』シリーズに任せておけばいいわけで、こっちは王道でいいじゃん。神木隆之介と浜辺美波のコンビネーションは『らんまん』に続いて(というより撮影順ではこちらが先)バッチリでした。
<以下、一応ネタバレ>気になるのは続編が作られるのか否か、ってこと。まあ、当然ながらゴジラは死んでしまったわけではないし、主要キャラも生きているので、作ることは可能でしょうね。興行成績次第かな?

『私がやりました』※オススメ!
フランソワ・オゾンによるコメディー。もうね、2010年代のウディ・アレン作品を観ているような気分でした。そもそもルビッチに代表されるスクリューボールコメディーの線を狙ったようで、それは見事に成功しています。
特に素晴らしいのは、イザベル・ユペールが登場して以降。落ち目の大スターを演じているわけですが、これもう、スクリーンに向かって「待ってました!」と叫びたくなるほどの立ち居振る舞い。本人も思いっきり楽しみながら演じたんじゃないかと思います。
内容的にはシリアスな面もあって、昨今の芸能界での性加害やハラスメント騒動を連想させたりもします。しかし、それでいて最後は……もうね、とっても痛快で爽快な気分になれます。

『ヨーロッパ新世紀』※オススメ(でも観ていてツラい!)
世界各地で起こっている「差別」と「分断」をめぐる物語。まったくヨソの国の話なのに、もしも舞台が日本であっても違和感がなかったと思います。
圧倒されたのは、集会での討論シーン。激しい言葉の応酬が約17分もワンカットで続くわけですが、一体どうすればこんな緊迫した場面を撮影できるんだ、と感嘆してしまいました。本当にドキュメンタリーを観ているような感覚。
結局のところ、人が集まる場所には必ず「差別」と「分断」が生じるわけですが、それとどう向き合っていくのかが平和な世の中を築くために大切……なんて当たり前のことを思っても、実際にウクライナでもガザ地区でも痛ましすぎる惨状が続いている現在、もはや人類に新世紀など存在しない、などという気分にもなってしまいました。

●読んだ本

『幸福な退職 「その日」に向けた気持ちいい仕事術』スージー鈴木
『街とその不確かな壁』村上春樹

というわけで、村上春樹の最新作を読了しました。約660ページというボリュームなのでずいぶん時間がかかりそう、と思っていたんですが、意外とサクサク読めちゃいました。いつも通り寓話的なストーリーではあるものの、難解さはなく、村上春樹の作品の中でも相当とっつきやすい方だと思います。
で、感想なんですが……うーん、世間一般でどう評価されているのかイマイチ分からないんですが、つまりは「継承」をめぐる寓話、と受け取りました。老いたら潔く後進に譲るべし、みたいな教訓を受け取った気がするんですが、それはピント外れ?
あと、結局のところ「いつまでも10代の頃の恋愛に囚われている男の話」なので、いささか底が浅いような気も……あ、世界中の村上春樹ファンのみなさま、すみません。えっとね、根っからウジウジした性格の自分には、主人公の気持ちがよーく理解できるので、余計にそんな風に感じちゃったわけです。

●お気に入りor気になるMUSIC

相川七瀬『ROCK MONSTER』
大橋トリオ『カラタチの夢』
藤川千愛『内の臓が愚痴をこぼすもので』
伊東歌詞太郎『魔法を聴く人』
HONEBONE『継承』
空白ごっこ『マイナスゼロ』
つきみ『きえたくなる度君、刻む♡』

*     *     *

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