樹生の樹 番外編

「樹生の樹」エピソードを父親視点で投稿

新たなるアポロ計画

2017-01-11 00:00:00 | 作戦日誌

人類が初めて月面に降り立った時
アームストロング船長は、
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である。」
と有名な言葉を残した。


時は流れ 2016年12月末
ここ「エリア ヒルクレスト」では、毎日のように「スペースシャトル MEITA号」により
国際宇宙ステーション(地上から約400km上空の熱圏を時速約27,700kmで、地球を1日で約16周する。)
へ人員、物資等の輸送任務を行っていた。
近年、機体の老朽化の進む「スペースシャトルMEITA号」に代わって新たなシャトルの開発が課題となっている。

今日も、いつき船長の操縦する「スペースシャトルMEITA号」は国際宇宙ステーション(お風呂場)へと過酷な任務に就いていた。
機体は、老朽化が進み ギシギシとあちらこちらから悲鳴にも似た軋み音(『腕が・・、手首が・・』)が聞こえる。


特に右翼の劣化は、深刻で 直ぐに最先端技術 「バンテリン」による延伸処置が施されていたが、効果は薄かった。


「エリア ヒルクレスト」からの要請を受けた装備開発専門官は直ちに「スペースシャトルMEITA号」の機体の調査を実施
その結果、エンジンは辛うじて使用可能だが
機体の主要構造部材は思いの外、経年劣化が激しく、このままの機体運用は大惨事を招く恐れが有り「搭乗員の安全確保に猶予はない」と判断、
直ちにプロジェクトチーム「アポロ」を発足させ「新たなスペースシャトル」の開発に着手した。

つづく