樹生の樹 番外編

「樹生の樹」エピソードを父親視点で投稿

新たなるアポロ計画(つづき)

2017-01-30 00:00:00 | 作戦日誌
スペースシャトル MEITA号」の機体調査を完了した装備開発専門官は早々に、後継機となる機体の選定に着手
「折りたたみ 手押し一輪車 ねこ車」(Amazon)をベースに開発する事に決定


開発は急ピッチで進められ、プロジェクトチーム テストパイロットほのき隊員による試験飛行を重ね、機体の改良を加え
遂に「スペースシャトル MEITA号」が誕生した。




2016年12月×日 1930
「スペースシャトル MEITA号改」打ち上げ成功


国際宇宙ステーションへ向け順調な飛行を続けたかに見えたが

数秒後に、機体の異常を知らせるコーション点灯
『こちらいつき 機体コーション点灯”腰系統異常発生”及び”エンジン出力系統異常発生” 補助動力に切り替え速度を減速する。』
機体はベテランパイロットのいつき船長により、何とか国際宇宙ステーションとのドッキングに成功したが、
帰路は「旧スペースシャトル MEITA号」に計画を変更された。

当時の様子を、国際宇宙ステーションで待機しドッキングの状況を目の当たりにした、装備開発専門官は以下のように語る。
『シャトルとの交信を耳にした時、正直、何が起こったかわからなかったが・・
よたよたと近寄ってくるシャトルを見た時に想定以上にエンジンの老朽化を実感しました。
”腰が・・・腰が・・・ 腕は良いけど腰にくるよ~” (悲痛な叫び)との交信を聞いた時、
不謹慎にも、笑いがこみ上げ 笑いをこらえるので必死でした。
後に、いつき船長と湯船で
「🎵え~さ ほい えーさいほいさっさ ⚪⚪⚪の篭屋は🎵」
と歌いました。』

翌日からは、既存のタイプのシャトルで空輸任務を行っている。


そもそもいつき船長を操縦席に乗せることが困難なめーたさんに変わって、装備開発専門官が自らいつき船長を乗せている。

その後、アポロ計画は中止された。
スペースシャトル MEITA号に変わって
『ガタン ゴトン ガタン ゴトン』軽快な音を立ててめーたさんがいつきを連れてきた。
「おおお!いつくん おさるさんの電車だね。」
『はぁ!? なんやて!』
そっれっきり 電車音は聞いていない・・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今月 いつきは11歳の誕生日を迎えた。
産まれて間もない頃、主治医に寿命を訊ねた事がある。
主治医は「小学校入学まで」と答えた。
入退院を繰り返しながらも「自らの力」で
11歳の誕生日を迎えた。
私達にとって単なる通過点である。
マイペースで良いから、心身共に健やかに成長することを願う。
いつきとの時を刻む反面、わたし達の老いが様々な課題を生む事も現実である。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
どんな極寒の冬もやがて春となる
病気、貧困、家庭内暴力等、人生のいろんな悩み
辛い思いをした人ほど
自らの力で困難を克服し
絶対!幸せになれる!















新たなるアポロ計画

2017-01-11 00:00:00 | 作戦日誌

人類が初めて月面に降り立った時
アームストロング船長は、
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である。」
と有名な言葉を残した。


時は流れ 2016年12月末
ここ「エリア ヒルクレスト」では、毎日のように「スペースシャトル MEITA号」により
国際宇宙ステーション(地上から約400km上空の熱圏を時速約27,700kmで、地球を1日で約16周する。)
へ人員、物資等の輸送任務を行っていた。
近年、機体の老朽化の進む「スペースシャトルMEITA号」に代わって新たなシャトルの開発が課題となっている。

今日も、いつき船長の操縦する「スペースシャトルMEITA号」は国際宇宙ステーション(お風呂場)へと過酷な任務に就いていた。
機体は、老朽化が進み ギシギシとあちらこちらから悲鳴にも似た軋み音(『腕が・・、手首が・・』)が聞こえる。


特に右翼の劣化は、深刻で 直ぐに最先端技術 「バンテリン」による延伸処置が施されていたが、効果は薄かった。


「エリア ヒルクレスト」からの要請を受けた装備開発専門官は直ちに「スペースシャトルMEITA号」の機体の調査を実施
その結果、エンジンは辛うじて使用可能だが
機体の主要構造部材は思いの外、経年劣化が激しく、このままの機体運用は大惨事を招く恐れが有り「搭乗員の安全確保に猶予はない」と判断、
直ちにプロジェクトチーム「アポロ」を発足させ「新たなスペースシャトル」の開発に着手した。

つづく