ライブドア側の主任弁護士辞任 「契約は地裁のみ」
フジテレビを引受先としたニッポン放送株の新株予約権発行差し止めを求めたライブドアによる仮処分申請で、主任弁護士をつとめた新保克芳弁護士が辞任したことが14日、明らかになった。裁判闘争が続く中での辞任は異例という。(以下略)
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フジ側の裏工作か、ライブドアに嫌気がさしたのか、いろいろ噂が飛び回っているようだが、
私個人の見解は、
新保克芳弁護士が、フジテレビとの「和解」を薦めたのではと考える。
地裁の判決も出て、ライブドア有利なこの状態で和解に持っていけれれば、
ライブドア側に有利な条件を飲ませることができると考えたのではないだろうか。
もちろん、そのためにはニッポン放送株の売却が大前提になるだろうが、
売却することで、一定の利益が得られ、またフジテレビとの何らかの提携も出来る和解案なら
ライブドアにとっては損はないはずだ。
今の有利な状況なら可能だろう。
しかし、堀江社長は、あくまでも「フジの支配」にこだわったのではないか。
「新株予約権」の判決が、高裁でひっくり返るとも限らない。
特に高裁・最高裁では、体制側有利な判決が出やすい。
たとえ勝ったとしても、フジが行うのはニッポン放送の焦土化。
ライブドアにとってもあまりメリットがない。
また、ライブドアの時間外取引について、なんらかの判断がでるかもしれない。
それらを考慮して、弁護士としては、一番リスクのない確実な
「和解」を薦めたのではないだろうか。
それを拒否した堀江氏。そこでの弁護士辞任ではと思っている