26.9.16
妻の最近の病状(26)
9/13の午前中、当施設で入所者のための敬老会が行われ、家族も参加方招待されたので、息子と二人で行ってまいりました。
普段、入所者は5階と6階に分かれて収容されていますが、この日は6階に舞台を設え、合同でのショー観賞となったものです。
まずは施設長さんの挨拶に続き、百歳・米寿・傘寿・喜寿などを迎えられた方々の紹介のあと、スタッフによる傘の上でのボール廻しが披露されましたが、その玄人はだしの芸には驚かされました。
次いでボランティア団体の流山茜太鼓の5人の女性による太鼓打ち。各曲目ともなかなかの迫力で魅了されました。
最後に看護師長さんの締めの挨拶が行われ、終了しましたが、この間、妻は一度トイレに立った以外にも数回席を立ってどこかへ行こうとし、スタッフの方に止められるなど、相変わらずの落ち着きのなさで、後方の席にいた我々も冷や冷やさせられました。後で感想を聞いたところ、「太鼓の音大きかったね」と言うだけで、妻にはむしろうるさいだけと聞こえたのかもしれません。普段、テレビに全く関心を示さないのもやはりうるさいだけと感じてるからかもしれません。
ショー終了後は、それぞれの階に分かれての昼食会となりました。家族単位にテーブルを用意してくれましたが、家族が来たのは全体の1/3から1/4くらいだったでしょうか? 家族が来なかった方々はさすがに寂しそうで、気の毒でした。
入所者にはこの日のための特別の祝い膳が供され(我々には別メニューの仕出し弁当)、これには妻も大満足だったようで、美味しそうに食べていました。
参考までにその内容は右表「お品書き」のとおりでした。
食べ終わるともういけません。そわそわし出し、スタッフに促されるのを待たずに、洗面台に行ってお座なりに歯を磨いたと思ったら、そのまま我々のところに戻らずベッドに直行したのにはびっくり。何か思い込むと周りのことにお構いなしに実行に移すのは,やはり前頭側頭型認知症の特徴のようです。
それでも、「今日はトランプしなくていいのか?」と聴いたら、「する」と言って起きたので、いつもの通り遊びの相手をし、この日も最後に「今日は来てくれて有難う」の言葉を背に辞した次第です。
以上
26.9.9
妻の最近の病状(25)
8/27、看護師長さんに提出する書類があったので、妻に会う前にお会いしたところ、またまた妻の件で、憂慮すべき行状の報告を受けました。
以前にもありましたが、、例のトイレに物を詰める行為が再発したとのことで、他人の履物を始め、靴下やトイレットペーパー、カレンダーとか置時計まで詰め込んでいるところをスタッフが見つけた由。
ここしばらくは落ち着いていたので安心していたのですが、何がきっかけでこうなってしまうのか?それがわかれば事前に対処の方法もあるでしょうが、これが当人の意思ではなく、病のなせる態とわかってはいても、周囲に迷惑が及ぶだけに心苦しい限りです。
妻には、「そんなことすると、もうここにはいられなくなってしまうからしちゃだめだよ」と言い聞かせたものの、本人は理解しているとは思えず、ただもうないことを祈るばかりでしたが、後日、また他人の履物をやろうとしたとか。このときはスタッフの方が未然に防いだそうです。
看護師長さんは、もうしばらく様子をみましょう、とのことですが、保護者としてはともかく心が休まりません。
一方、こんな会話のやり取りもありました。9/2、義妹と一緒に見舞った際、手作りの水饅頭を「美味しい!」と言って食べたので、「早く良くなって、僕に作ってくれないか?」と言ってみたところ、「うん」と答えた後、「いつになるかわからないけどね」と言ったのには驚きました。現在の自分にはその能力がないことを自覚しているようです。
この日はまた、こんなこともありました。11日前の8/22、たまたま夏休みで手伝いにきていたH介護士さんの中2の娘さんが我々のニッパチゲームに加わり、5回戦ほどやりましたが、そのときのことを覚えていて、Hさんが傍を通ったとき、「Nちゃんのお母さんね」と言ったのにはびっくりしました。
こんなに記憶力がいいなら、ほかの事もよく覚えていそうですが、そうは行かないのは、これは「まだらボケ」ならぬ「まだら記憶」ということでしょうか?
ここでは、日曜日の午前中にカラオケの曲を流し、歌いたい人にマイクを渡して歌うことがあるそうですが、妻もこれには積極的に参加しているようで、「なにを歌ったの?」と聞くと、美空ひばりの「港町十三番地」とか、「川の流れのように」などを歌ったと答えてくれました。一度聞いてみたいものです。
9/8、私の姪が数ヶ月ぶりに見舞いに来て、「誰だかわか
る?」と聞いたところ、「E子さん」と即座に答えたのでホッ!
名前を象った手作りのネックレスをプレゼントされると、やはり嬉しいらしく、我々が帰る際、後ろを振り向いたところ、馴染みの二人に盛んに見せびらかせていました。やはりお洒落心は残っているようで安心しました。
看護師長さんにお会いしたのでその後の様子を聞いたところ、その後はなんら事件はなく、落ち着いています、とのこと。
安心して辞した次第です。
以上