野口敏夫プライベートブログ

私の周りで起こった出来事や日頃思ったことなど個人的で気ままなブログとなっています。

妻・再入所後の容態(31)

2015-12-27 21:22:19 | 健康・病気

                                          最近の妻の病状(84)

 12/27 、朝突然、義妹から、今日なら見舞いに行ける、との電話が入ったので、次行くのは新年かと思っていたが、急遽、義妹の車で同行することにする。

 12時40分頃着いたが、昼食後の昼寝をしてるところだったので、介護士さんに頼み、談話コーナーまで連れてきてもらう。

 やがて、介護士さんに手を引かれて、ニコニコと嬉しそうに歩いて来る姿が、中庭の窓越しに見え、声も聞こえ始めた。介護士さんに義妹のことを誰かと聞かれたのか、「妹なの。でも私の本当の妹ではないのよ」と言っている。「じゃあ、ご主人の妹さんね」と介護士さん。というわけでもないのだが、妻が何と答えたかは聞こえなかった。

 久しぶりに義妹に会って妻は破顔一笑、「まぁ、T子さん!」と手を取って喜びを露にしていた。
 義妹がキゥーイとリンゴを食べやすいように小さく切って持ってきてくれたが、「これ、キゥーイよね」とちゃんと言い当て、まだまだ捨てたもんではない印象を受けた。

 ただ、恒例のニッバチをしている最中に、私が前々回の時に録音した妻の歌声を再生したところ、どうも自分の歌だとは気づいていないらしく、一緒に歌いだしたのには愕然とした。「わぁ、私だ、恥ずかしい!」というような反応があると期待したのだがーーーーー

 ニッバチのあと七並べを1回やったが、どうもキングやエースまで行ったら逆に戻ることを理解してないらしく、興趣もいま一つだった。

 終了後、義妹に片腕を支えられてホールに戻ったが、やがておやつの時間になるらしく、他の入所者がそこかしこに座を占めていたので、介護士さんの指定する席に誘導した。
 おや!と思ったのは、妻の椅子にはセンサー付きの座布団が敷かれていること。これは、介護士さんが目を離した時に妻が席を離れてもすぐ駆けつけられるようにするためであろう。勝手に歩かれて転倒することを何より恐れている証左である。きめの細かい配慮には頭が下がる思いである。

 「じゃあ、帰るからね」と言うと、「今日は来てくれてありがとう」と笑顔で手を振ってくれた。

 何はともあれ、妻の幸せそうな姿に安心したひと時であった。

                               以上

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妻・再入所後の容態(30)

2015-12-23 21:00:15 | 健康・病気

                                           最近の妻の病状(83)

 12/23 、今日は天皇誕生日で祝日とあって次男が家の大掃除の手伝いに来てくれたので、その合間に10日ぶりに妻の許を訪れる。

 冒頭、ケアマネージャーのSさんから、妻の現在の状態に対する取り組みについて説明があった。
 それによると、
 ① 食べるペースが速すぎるため、誤嚥や窒息の恐れがあるので、主食を粥食ミキサー食にし、トロミ茶の提供、小スプーンで食べさせるなどで、その防止に努めていること
 ② 訪問歯科診療で衛生士によるケアを週1回行っているが、虫歯が多いので、日常の歯磨きに磨き残しがないよう注意していること
 ③ 歩行はできるが、一人で歩かせると、バランスを保つ能力に欠けているため、転倒の恐れがあるので、それを未然に防ぐため、行動を監視し、ベッド脇下にセンサーマットを置くなどして手引きで誘導していること
 ④ 声掛けに対して否定的な発言をするが、気持ちを受け止め、必要な援助をしていること
 ⑤ 時折り脱毛行為が見受けられるので、注意していること
 ⑥ 食事やおやつ時はディルーム(ホール)で他入所者と楽しく過ごしていただけるよう心掛けていること
 ⑦ レクレーション・カラオケには積極的に参加させ、気分転換を図っていること
 ⑧ トイレは声掛けして定期的にさせているほか、当人の申し出により手引きで誘導していること(失禁はほとんどない)

 概ね以上のようであった。

 その後、いつものように、ミックスフルーツゼリーを食べさせてから、ニッバチをやり、一時は5連勝するなどツキまくってリードしていたものの、最後に息子に逆転されたが、特に悔しそうでもなくサバサバしていた。

 次いで、正月を迎えるからと、息子が預けてある女性用の電動シェーバーを借りてきて口の周りの生毛を剃ってあげると、おとなしくじっとしていた。終わると、撫でてみて感じたのか「きれいになったわね」と笑みを浮かべていた。

 今日は、まだ家の掃除が残っているので、七並べはやらず、早めに辞したが、帰り際、介護士さんに促されて振り向き、「さよなら、また来てね」と手を振っていた。

                               以上
 

 

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妻・再入所後の容態(29)

2015-12-13 20:29:03 | 健康・病気

                     最近の妻の病状(82)

 12/13 、今日は右肩を脱臼が癒えたた次男とともに1週間ぶりに妻の許を訪れる。
 次男とは1か月ぶりとあって、妻の喜びようは一入であった。

 それがあってか、いつものミックスフルーツゼリーを食べた後のニッバチでは、いつも以上に熱が入り、1位となって誇らしげであった。

 そのあと、例によって七並べをやった後、部屋に戻りたいと言うので、介護士さんに引き継ぐべく、息子に手をつながれてホールに向かったが、嬉とてもしげであった。

 介護士さんに「カラオケ掛けるから起きてましょうね」と言われ、一席を与えられとおとなしく座り、やがて始まった曲にあわせて大声で歌いだしたので、しばらくその様子を観察した。曲は都はるみの「あんこ椿は恋の花」に次いで三波春夫の「ちゃんちきおけさ」、更に美空ひばりの「お祭りマンボ」と続いたが、時折りキーが変わることがあるものの、裏声や小節なども交え、とても脳を患っている人間とは思えない歌声であった。

        

   参考までに歌声を聴くには下記URLをクリックしてみてください。

https://www.evernote.com/shard/s497/sh/cbc012c1-4a95-49c7-874a-8bdf4f1b0d98/8e3b56215ed6c9362bca207eb1e5e592

 まだまだ歌いそうできりがないので、3曲終わったところで、「じゃあ、帰るからね」と言ったところ、「今日は来てくれてありがとう」と振り向いたが、またすぐ次の歌を歌いだした。

 歌っているときの妻の表情は満足そのもので、すっかりここの住人になってしまったみたいで、この状態が続くことが、本人も言う通り、幸せなことなのかもしれない。

 看護師さんや介護士さんらの献身的な対応に感謝したい。

                                以上
 

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妻・再入所後の容態(28)

2015-12-06 15:28:49 | 健康・病気

               最近の妻の病状(81)

 12/6 、今日は本来なら、右肩を脱臼した次男がギブスが取れて来てくれるはずであったが、ギブスが取れるのが12/9に延びたため来られるのは1週間先になるとの連絡が先日あり、それまで待つと3週間空いてしまうので、やむなく(?)先々週と同じく一人で行くことにする。

 最寄り駅前の馴染みのラーメン店で昼食後、タクシーで施設を訪れる。ホールにはいなかったので、いつものようにスタッフの方に面会コーナーまで連れてきてもらう。スタッフの方が言うには、「うれしい!」って、とても喜んでいましたよ、とのこと。これまでは見舞いに行っても笑顔は見せても、「うれしい」とまで口に出しては言わなかったので、いい傾向である。見舞いに来た甲斐があるというもの。

 「今日はひとり? Hくん(次男)来ないの?」と訊くので、「うん、まだギブスが取れないので運転できないからーーー来週来るよ」と答えたところ、「Hくんが来てくれるのが一番うれしい」というので、「俺じゃ嬉しくないの?」と聞き返すと、「もちろん嬉しいわよ」と言ってくれたので、ホッ!

 次男と電話で話したいというのでスマホで呼んでみたが、なぜか不出で、いる間も掛かってこなかっので、「早く良くなるように言っといてね」とのこと。

 今日も、ミックスフルーツゼリーを食べさせた後、ニッバチを10回戦とその他2種類の一人遊びゲームを教えたが、しきりに「難しい」と言っていた。

 計算のほうは、極力自分でやらせるようにしているが、相変わらず、一桁同士と二桁+一桁の足し算はできるが、二ケタ同士だと「難しい」と言って諦めてしまう。引き算は一桁同士と同じ十の位の二桁同士しかできない。

 私が、「一人で家にいるのはやはり寂しいよ」と言ったところ、なんと、「私も早く家に帰れるように頑張るわね」と言う返事が返ってきた。その可能性は九分九厘ないが、その前向きの気持ちはうれしい限り。

 1時間余りで辞去したが、終始和やかなひと時であった。

                                以上


 

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