2005年12月03日 自分の良いトコってなんだろう?

2005年12月03日 01時30分57秒 | Weblog
ヲタに特徴的なコト。
それは、自分が「特殊」であることを忘れ、
自分が知っていることは「常識」だと思い込むこと。
それは、世間一般では、ともすれば「専門知識」の部類に入るかもしれない。

商品の知識について、すっげー興味があって、
スペック丸暗記してて、型番きいたら「そら」で特徴言えたり、
どんなメリット、デメリットがあるのかをトコトン知っている。
そんな販売員である必要はない。

なぜなら、お客さんの9割は、ヲタじゃなく、
あくまでPC関連のごく一部として、
その商品を見に来ているからだ。
コーナー担当は、お客さんにとって「特殊」な存在だ。
だって、PC全般ではなくて、たとえばプリンタコーナーの人なら、
プリンタだけに詳しく、MP3担当ならMP3だけに詳しい。
お客さん自身は、PCありきで、その「周辺」機器として、
プリンタやらMP3プレーヤーやら、HDD、DVDを見にきている。

さて、ここで、カメラ愛好家でもなく、
カメラマンでもない、
一般ピーポーのお客さんが、デジカメ写真を印刷したい、
と、用紙を買いに来たとしよう。

客「これ(クリスピア)と、これ(プロフォト)とこれ(画彩PRO)は、
  値段がけっこう違うけど、なにが違うの?」

ここで、問題。どう答えるべきか?
本当は、定型の解答は無いんだけど。
ここでひっかかるのは、「違い」しか説明できない人。
こーゆータイプの人は、スペック重視派の、ヲタ気味な人。
なにが同じで、何が違うのか?
そして、お客さんの用途を聞いて、
なぜ、お客さんにオススメなのか?
をキチンと説明できる人。
これらができて初めて、及第点だと思う。


店員「どれも、デジカメとかの写真を印刷する、いわゆる写真用紙ですよ」
   と、「同じ」点を言う。

店員「エプソンのと、キヤノンのと、フジフィルムのと、
   どれも同じくらいのキレイさで印刷できます。」
   と、「だいたい同じ」点をいう。


店員「でも、エプソンは◎◎で、キヤノンのは△△で、
   富士フィルムのは、青みがかった白なので、
   明るめに印刷できて人間の肌が綺麗に写りますよ」
と、「違い」を言う。


次に、客の「用途」を聞く。


店員「どんな写真を印刷するんですか?」
 客「風景なんだけど?」
店員「では、お値段が高めですが、深みのある色合いに印刷できる、
   プリンターメーカーの純正用紙がいいですよ」

員「どんな写真を印刷するんですか?」
 客「孫の写真なんだけど?」
店員「では、人物写真は、人間の目には、
   明るく印刷されたほうが『綺麗』に感じるので、
   明るめに印刷できる富士フィルムの用紙がいいですね。
   しかも、お買い得です」

拡販拡販っていうけど、
なんでもかんでも買わせようとしても、
うまくいきません。
お客さんには、客観的事実を言う。
ウソを言っちゃあいけません。
それぞれ、一長一短があります。
結局は、どこで妥協するか。
もしくは、どこで決めるか。

よく、オレが使う言葉。
「商売抜きで、コレをオススメしますね。自分だったら、こっちを買いますし」
「個人的意見ですが・・・」
お客さんが何しに、わざわざ店舗に来てくれているのか?
それは、拡販のウリを聞きにきてるわけじゃあないと思う。
我々販売員のホンネ、感想、使用感、を聞きたいんだと思うな。
だからこそ、オレは、いろんなモノを買って、
実際に試してみる。
だから、DVDドライブでは、
「個人的意見ですが・・・」
「商売抜きで・・・」の2ワードが、特に頻発する。

でも、拡販商品が、自分的にあんましオススメできない場合は、
本当に困る。売りたくないんだもん。
今は、HDDがバッファロー、DVDはアイオーで、
自分も、HDDならバッファロー、DVDならアイオーを買いたいから、
本当に売りやすい。
だって、DVD買うなら、自分ならアイオーだもん。
HDD買うなら、バッファローのHDDを買いたいもん。
なので、接客において、「本心」「ホンネ」をお客さんに言える。
それがお客さんに伝わっていると信じたい。

お客さんは、この、「本心」「ホンネ」部分を求めているんだと思うな。
だから、三菱化学メディアや日立マクセルは、
「個人的」にオススメできるが、
イメーションは、到底、オススメできないね。

ちなみに、ある程度年齢いった人には、
「マクセル」じゃなくて、「日立マクセル」って言ったほうがいい。
なんだかんだいって、メーカーブランドは強い。
アクシアも、「富士フィルムのアクシアっていうブランド」って言ったほうがいい。
三井化学もおじーちゃん達には「昔の三井東圧」と言ったほうがいいかもしれない。
でも、間違えても、三菱化学メディアを「三菱鉛筆の三菱」っていっちゃあダメだ。
三菱電機と三菱化学メディアはグループ企業だが、
三菱鉛筆は、同じロゴつかっているけど、
三菱グループの企業じゃないんだよ。知ってた?


ああ、とりとめない内容になっちゃった。
もっとタメになる内容を書きたかったのに。
スマソ。MYKW氏。