ホットケーキMIXで作る 我が家の簡単蒸しパン。
一番人気は 言わずと知れた ココアチョコ
2番目は プレーンチョコチップ
不人気なのは キャロットベーコン
でも 母が 一番食べて欲しいのはこれ。
だからこれを食べないと おかわり蒸しパンはありません。
ブーイングを発しながらも 三人の子供たちのお腹にすべて収まり 元気に行ってきますの声。
私が自分でパンを焼き始めたのは
主人の 「毎日焼きたてのパンを食卓に」 の一言から。
高校時代に、スーパーで買ったカメリアの強力粉で 袋に書いてあったレシピの
バターロールを手でこねて残念なパンを数回焼いただけの私に、なんて無謀な・・・。
それなのに食べたいのは 岐阜に引っ越す前に
近くでよく通っていた富ヶ谷LUVANの天然酵母のパンでした。
垂井のGURUMANさん、関のPAISANさんのパン教室を見つけ、独りで通っては
いつも一番前で食い入るように見ていました。
いつしか コックだった主人が出店したとき、自分のパンも並べられたら・・・
そんな思いから
とあるベーカリーにお邪魔して 製パンにかかわらせていただく機会も掴みました。
(今思えば 無謀な主婦のたわごとに 懐を貸してくださったオーナーには
感謝と 申し訳ない思いでいっぱいです。)
酵母を起こしては焼き、失敗と成功を繰り返しながら、
頼まれたパンを毎週焼き、発送したりしていたこともあります。
もちろん「勉強のためなので」 と、いただいても材料代のみでした。
そうこうするうちに 店を出すことを辞め 違う道に歩き始めてしまった主人。
目標を見失って 心にぽっかりと 穴が開いてしまった自分と、
やはり素人の域を抜け出すことのできない自分へのジレンマにもぶつかり、
「 酵母を育てパンを焼くということ 」
から遠ざかっていました。
今 改めて考えると、いつの間にか
「 家族のために焼くパン 」
ではなくなってしまっていた気がします。
パンを追及し、格闘していくうちに 本当は誰のために焼くべきパンなのか
自身が見失っていたように思うのです。
パンを焼かない時間がずいぶん経ち
自分を見つめ直す時間を充分にとったと思うので
また、
少しずつ 始めています。
今度は 自分を 見失わないようにしながら・・・・
tom
2日目の酵母。
リンゴが浮き上がり、透明だった水がGOLDになってきました。
軽く振って瓶のふたを開けると、優しい泡が立ちます。
まだまだ・・・