2002年4月から始めた「エブリデーライン」
同じサイズの同じ紙。
いったい自分はどこまで旅ができるだろう…
Everyday a line - collection / Taro Tomori
Everyday a line / 3914

「ローリング・セオリー」
12.12.17-3914
いつしか人は自由が苦手な生き物になり、自由に考えたつもりの
世論というものは、上辺の流れに管理された、まったく考えていない
大多数の意見である。限定物には希少価値を気持悪いほど求めるが、
どうも多数決は正しい原理に導かず、定まれない常識だけが
いつまでも転がっていく。
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Everyday a line / 3912
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Everyday a line / 3910

「インフルエンス」
12.12.13-3910
光源がはっきりしているライトの光であっても、その光が奥なのか
手前なのか見ていると分からなくなってくる。単純に光源から目に
飛び込んでくるだけのことだが、総てのものを越えて距離などの常識を
なくしてしまう。
当たり前のリアリティーを求めれば、そこで真実にはなれない。
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Everyday a line / 3909

「ビジュアリティー・ディスタンス」
12.12.12-3909
晴天の頭上を飛ぶ旅客機。もしかしたら知っている人が
乗っているかもしれない。近づくことが出来ればそれも分かる
かもしれない。どうしてもこの身体はこの大きさのままである以上、
手にするものでも近づける距離は決まってしまう。視覚的距離、
どんなに知識を得ようとも、人間の視覚でこの世界を測るしかない。
目にするということ事態、いつまでも答えはない。
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Everyday a line / 3908
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Everyday a line / 3907

「ストライプ」
12.12.10-3907
過去はいままで経過した昔で、未来はこれから起こる“今から”なのであるが、
考え方によっては実は過去は未来であり、未来は過去なのかもしれない。
今の行いがこれからに影響を及ぼすのだが、どうも我々はあらゆることを
確かめるために時間を費やし歳を重ねているように感じる。
昔は与えられたものをストレートに感じた筈が、
今は厄介に考え遠回りをするように。
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Everyday a line / 3905

「ミキシング」
12.12.8-3905
結局、暗闇でも絵は描ける。脈絡がないことだが、
ぼーっと眺めている空にも絵は描けるのだ。
我々は突然この世で生きている。この存在の脈絡を
必死で掘り返してはみるものの、自分の手の平のしわの数を数え、
手相で統計をとるようにこの世の仕組みを想像しているだけに過ぎない。
人間に脈絡を知るものはいないのだ。
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Everyday a line / 3904

「ぐ・る・り」
12.12.7-3904
定規で線を引く。真っ直ぐ正確な線が引ける。
人は線は引けるが定規がなければ、正確な線は引くことが出来ない。
定規は人が作ったものとはいえ、人だけでは真っ直ぐな線は引けない。
どうしてもずれるのが人である。地球の裏も地球であるように、
どんなに知恵を巡らしても、人は人であり、正確なものなど
生み出せぬ、ズレを生じる生き物なのである。
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