ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

つながろう秋田・・・8/6のワークショップ 午後の会

2012-08-18 | ともこレポーターによる記事
講師の冨田貴文さんはもともとはバンドのマネージメントをしていたことから、芸能界でマネージャーをしていたそうです。時間に追われる日々を過ごしてきたとのこと。911があって、仕事を辞め反戦運動を呼びかけピースウォークを名古屋で計画。すると、沢山の人が集り驚いたと言います。それから2003年には『六ヶ所村ラプソディー』を全国120箇所で上映の企画をしました。上映に当たっての方法も映画会社にかけあって、わざと小規模な会場を選んで行ったとのこと。その後も脱原発活動(原発寿命引き伸ばしに対するハイロアクション)を予定していた前夜311が起きたとのこと。大変悔しかったと話されていました。でも、そのネットワークができていたお蔭で震災後、声明文を逸早く出す事ができたと。
これからは既存のPTAや子ども会、自治体など今まであった集り以外の場を市民自らで作っていくことが大事で、地域での自立、自給というものを提案しているとのこと。午後のシェアタイムの初めにも富田さんが自分の今の活動について話してくれました。
∵ お金で物を手に入れる仕組みから自立(自給)の生活への変換を提案。(大豆味噌や、草木染のワークショップも開いている。)
∵ 不安を埋めあうためのつながりでなく、一人一人の力を貸しあう協力のつながりへ
∵ 福島の親子の保養プロジェクトを行っている。母親たちを楽にしたい。今後もライフワークとして、一生行っていくつもりである。ボランティアスタッフの参加でつながってくれれば嬉しい。手伝いをただするのでなく、友だち、仲間づくりに来て欲しいと思っている。
∵ これからは、ボランティア団体同士もつながり合って、ネットワーク(協力体制)を作っていく必要を感じている。
∵ 食養についてもこれからの日本には大事だと思っている。医療費にお金がかかっている。
∵ ヒロシマ・ジュノーの会が“うめどみ”(梅干、どくだみ、味噌)をチェルノブイリへ送っていたが、今は福島へも送ろうというもので、寄付金や協力を呼びかけている。
∵ 情報の自給(メディア、自治体に不信感を持ってしまった。)自分たちで放射能レベルを測って教え合い情報を自分たちで流す。
∵ 放射能の影響で障害児が今後増えてくる事はあるだろう。偏見なく、受け入れていける社会を作っておく必要がある。
 
それから、参加者同士で関心のあるテーマを出し合い(テーマをあえて決めないグループも)、分かれて話し合って、出た意見は最後発表してシェアし合いました。

《自給・自立》
○ ハーブ、米、大豆各々作った物を交換するシステムを取り入れる。(衣・食・住)別の形でも行う。
○ 電気:自家発電や、暗さを愉しむライフスタイルに変えていく。
○ 薪ストーブで料理をする。
○ ガソリン車 → 菜種油の廃油で車を走らせる。

《市民の声を政治へ》
○ 若者の政治離れ(デモ、集会、反対運動―――負の気持ち(怒りなど)で行っても、人は敬遠する。
○ デモは明るく楽しく行い、反感をかわない物とするべきだ。

《カウンセリング》
○ 原発事故後、寂寥感(せきりょうかん)がある。(コミュニティの分断→サイクルのある社会へ)
○ お金のために生活をする。 → やりたいことをして生きていく。

 《食》
○ 放射能汚染 → 内部被爆の不安がある。(家族間の意見の相違から夫婦ケンカも)→ 話し合う
○ 牛乳、肉を食べなくても、良質の蛋白源がある。“大豆”“大豆製品”の植物性のものを摂る。
○ 外食、弁当などはどうしているか 付き合いで食べることもあるが、子どもには出来るだけ避けさせたいので外食しなくなった。
○ 本で勉強して、周りに教えて、味方を増やすよう働きかけをする。オーガニックおやつを紹介するなど。
○ デトックスになるものを摂っている。
米のとぎ汁乳酸菌 → 掃除や自家製ヨーグルト
酵素ジュースを作っている
○ 本紹介『微生物が放射能を消した!!』『発酵マニアの天然工房』『食品の放射線マニュアル』『放射      能汚染のない食品を見わける本』
○ 9月1日、母と女性教職員の会実行委員会による、NPO法人 しゃらくの小倉譲さんの講演会がふきみ会館であり、午後の分科会では子供についてのいろんな側面からの話し合いもあり、食の安全についても話し合いの場があると、紹介されました。

最後に主催した、Mさんより・・・
今日の開場選びも、冷房を使っていないエコロジーな場所をということで、ここ、スポーツセンターのクラブハウスを選んだとのこと。
最近まで、最初に福島から避難した九州に行っていて、四国は高知県の“ゆすはら”という100%自然エネルギーの街へ行ってきたとのこと。そこでは、ペレットストーブ(何故薪ではないかというと、)杉の木が多く、杉は薪には合わないので)を使っているとの事でした。
秋田は秋田に合った、エネルギーの自給の方法があるはずなので、それを発展させていけたらと、言っていました。
自分が電力を一体どのくらい消費しているか、わからない国は日本くらいだそうです。ムムムムム・・・。

Mさんは、福島から避難し、あの震災で人生が激変してしまったのですよね。一緒に秋田で日本を変えていく、世の中を変えていく、活動をこれからもしていきたいです。
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