ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

思えば一月の新月に祈った未来かも・・・

2010-06-01 | 季刊誌なな色メールより
 秋田に来て12年ずっとパート勤務だったクリニックを辞めて、この3月市内に開設された介護施設に転職しました。
医学的な知識を持っているのは看護職だけであり、嘱託医への連絡や専門的な判断をして介護職スタッフの仕事、また利用者とその家族が安心して施設での利用者の生活をまかせてもらえるようにするのが仕事内容です。
どの方も病院にかかっていて沢山お薬を飲んでおり、家に帰っての住宅、介護の都合では介助すればトイレに誘導できる人でもオムツを使うのであったり、統合的な見解も必要になります。
ショートステイという形体であり、いずれは老人健康施設や特別養護施設への入所を希望されている方や、一人暮らしの家と施設を行ったり来たりしている人がいます。
ここにいる間に楽しく健康に過ごしてもらいたいと思います。

そして、新人介護スタッフの介護技術の均一化のための教育、新施設における委員会発足の準備(私は感染委員会とナース会議の委員長を務めています。)と、やることは山積みです。
その為にと自分自身も介護について、高齢者の疾患について、認知症についてなどの本を読みました。
中でも面白かったのが『認知症びっくり介護日記」という理学療法士(高口光子さん)が経営した介護施設でのお話です。
認知症の方との深い関り方が見事でした。
それと看護職の方の本も。
三好春樹氏の『目からウロコ!まちがいだらけの認知症ケア』も実際の認知症の方の反応の受け取り方、どうしてそうなるのか、が理解できるような気がしてきました。
例えば、老いていく自分が許せなくて、介護者に怒りをぶつけたり、被害妄想を起こすのだとか。
それには、老いを醜いものとする今の現代社会が悪影響だと思えます。

今の目標は、「1日一回でいいのでいい笑顔を引き出せるようなかかわりをできる」です。
笑顔のスイッチ、これを知るには利用者さんたちの生活史を描いていく必要があります。
今ある情報だけでは全然です。追々家族にも聞きながら作っていくつもりです。
看護の視点でも、『体温力』を参考に、毎日低体温な高齢者に運動やマッサージ(保湿剤を塗布する処置をしながら)に励んでいます。

今後は音楽療法や、アソビリテーションとやらにも力を入れたいと思っています。
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