ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

ミツバチリレー

2011-09-20 | 季刊誌なな色メールより
6月12日、秋田駅前の反原発デモに参加してきました。「怒っているぞ!」「許さないぞ!」と声高に叫ぶ方法は労働組合的で嫌だと思いました。グリーンピースのホームページにあった“げんぱつバイバイ!energy sift change”を描いたピンクのプラカードで子どもたちや学生に笑顔で誘いかけながら参加してきました。

私も本心では日本政府に怒っています。真実を隠して捻じ曲げて国民に伝えるなど平気なのです。日本は民主主義国家ではありません。結局国民を馬鹿にしているのです。原子力エネルギーを安全だと言いくるめて、クリーンとうそぶいてお金をばら撒き弱みに付け込むやり方で何も言えなくさせ、地域を乗っ取っている。何か起こるとその区域以外の周辺区域も被害を受け、国家内のことだけでなくなるような恐ろしいエナルギーです。事故が起こる以前から下層労働者の派遣(暴力団組織の関与もある)による危険な被爆区域での作業だとか、人権侵害をはらんだブラックなものだったのです。

秋田駅では、他にも「核兵器全面禁止のアピール」国際署名キャンペーンという運動の署名集めが行われていて協力させてもらいました。メンバーの女性からは“新婦人しんぶん”をもらいましたが、会の目的は女性と子どもの生命を守り、生活向上やしあわせのための平和運動です。すばらしい会があるのだと知りました。それから一緒にデモ行進をした方々との交流でも“なずなの会”の会員の方、鳥海山麓のダム建設に反対運動をしている方、秋田市の『環境と暮らしを考える集い』の方など。

なずなの会は陰陽の活用、玄米・菜食の提案、農業体験や大切さの周知を目的とする会のようでその会報には竹酢液の浄化作用や、玄米食、有機味噌、自然海塩のデトックス効果が放射能を排泄するのにいいというような事も載っていました。

私もグリーンピースのサポーターであることと、鎌仲ひとみさんの映画を観たことで、核廃絶の意思表示をする気になった事を話しました。『ミツバチの羽音と地球の回転』秋田上映会“ミツバチリレー”の県南の実行委員会になったのもデモで知り合った秋田市の環境の活動をされている方に声をかけられたことからです。

鎌仲さんのドキュメンタリー映画は、今年福島の原発事故が関東東北大震災の二次災害で放射性物質漏れというレベル7の状況となり今更に注目を浴び、2003年の『ヒバクシャ 世界の終わりに』や、2006年の作品で六ヶ所村核燃料再処理施設可動への問題に焦点を当てた『六ヶ所村ラプソディー』と三部作最後の作品『ミツバチの羽音と地球の回転』が全国あちこちで自主上映されています。私も前述の二作品を観る機会を持つことができました。平和ボケしていると言われて来た私たち日本人はフクシマ以前で放射能の脅威にさらされ被爆者となっていたこと(すでに食のグローバル化、大気の拡がりは防ぎようがなく、世界中の人間が全てヒバクシャとなっていたのです。)そして核燃料を利用し快適に暮らしていることでアメリカがイラクとの戦争で使った核弾頭ミサイルの製造材料を提供していた(加害者になっていた)と知りとてもショックを受けました。

鎌仲さんは4月に渋谷での『ヒバクシャ・・・』上映後のトークショーで語っています。~『テレビでは安全です。大丈夫です。』と繰り返している。わたしはそれを犯罪だと思います。『ただちに健康には影響しないので、冷静に』というが、目に見えない放射性物質は、ゆっくりとわたしたちの体内に蓄積していき、10年後、15年後、ガンや白血病となって、わたしたちに襲いかかる。そのとき、「政府は安全だと言っていたのに」と声をあげたところで、時すでに遅く、2011年の福島原発による放射性物質の被害によってガンになったという因果関係は立証できない。プロパガンダの罠にはまらず、自分で調べて考えて。~(反原発デモに16000人が集ってもちっともメディアが報道しないのには電力会社が大手メディアにとっての最大のスポンサーだからという仕組みがあるのです。)

7月末に聴講した『キューバに学ぶ』でのアレイダ・ゲバラ女史によると、キューバ改革成功の秘訣は、三つのキーワードがあったとのこと。「教育」・「笑い」・「医療」です。教育は識字率のアップから行い、文化の向上と自身で考えられる人間形成のためになり、笑うことは前向きなエネルギーに、誰でも無料で受けられる医療は健康の権利の提供が平等に受けられるということでした。日本には見習いたいところばかりです。ホメオパシーや漢方薬、鍼灸など代替療法も積極的に取り入れられているとのことでした。

7月に山川夫妻が心のエコピース芸術文化際にいらっしゃるというので是非行きたかったのですが子供のスポ少の行事と重なり残念な事に参加できませんでした。東日本大震災の被災地に向けて皆で祈る場面もあったとか。参加したKさんに少しお聞きしたところ、宇宙レベルのお話であったこと、“オ・ホノポノの4つの言葉「ありがとう。」「ごめんなさい「許してください。」「愛しています。」を大切にしていつも自分にも相手にも言えるようにしている。私たちは魂そのものだから自分自身をあいするように。”とおっしゃっていたということでした。Sさんが司会を急遽務めることになったそうです。色々つながっています。私も今回上映会のことでお世話になったり、新しく賛同してくれる方々と出会ったり、色んなことが起こっています。皆さんにも紹介したい活動が数点あります。

ARTS for HOPE (熱帯森林保護団体“Rain Foundation Japan”のお知らせ『あぱっさ』に掲載の文を紹介します)
被災地への視察を終えて                   Arts For HOPE代表 高橋雅子
 現地視察は、気仙沼から南三陸、志津川、石巻、松島町、仙台へとひた走りましたが、現地被害の壮大さと無残さは想像を大きく超えて、呆然としました。石巻で災害時の避難場所でもあった学校には、避難のための渋滞の車が、津波で一気に学校に押寄せ、ガソリンが引火して火の海。学校にも引火。避難者と子どもたちもろとも津波と火の海に飲み込まれたそうです。中に入って2F、3Fと歩くと、焼け爛れた真っ黒の教室や廊下。焼け残った部分は逃げ惑い荒れ狂う痕跡と滴り続く血痕。ランドセルや小さな靴の散乱。まさに地獄絵でした。子どもたちの叫び声が聞こえる感じがして、もう我慢できず、大声を出して子どものように泣きました。
 これに直面した人々に、私たちが力になれるのか?と怯みました。事実「こんな惨憺たる状態なんだから、マスコミ報道にあるように、そんな急に前を見て明るく元気に生きられる訳が無い。放っておいてほしい、というのが私たち当事者の本音です」という声も聞きました。でも「心のケアは当事者にはできない。これは外部の人にしか出来ないことかもしれない」と現地美術館の学芸員は言いました。
 そして、避難場所の学校で人々を見ながら、子どもたちと高齢者にはいますぐ必要なこと、私たちに出気る事があると、再び奮い立ちました。めげずに実行に移して行きたいと思います。

RFJ(熱帯森林保護団体“Rain Foundation Japan”)の代表南研子さんの古くからのご友人、高橋さんが東日本大震災の被災地に出向き、子供、お年寄りや障害者の方たちに寄り添ってアートを通して感情を消化する、希望をみつけるなど手伝いたいと“ARTS for HOPE”というプロジェクトを立ち上げたのです。

RFJでも協力していくとのこと。賛同いただけたら、以下に寄付の協力、また呼びかけをお願いしたく思います。
寄付金送付先:・ゆうちょ銀行 総合口座 10140-93560791 アーツフォーホープ
・三菱東京UFJ銀行 成城支店 (普)0086309 アーツフォーホープ タカハシマサコ
寄付前にメールかファックスにて連絡先を教えてくださいとのこと。


こどものたべもの基金 (福島のこどもたちのために市民放射能測定所をつくる会)

事務局 石川県 真宗大谷派常福寺 畠山 浄 http://johukuji.nanaoarchive.com/top/?p=1614
福島県の農産物全てが検査を受けているわけではありません。不安に思った農家が望んでも県で必要ないからと検査を受けさせてもらえないので、市民団体で行っているところへ持ち込んだところ、規定より7倍の数値が出たため、今年の稲作づくりをあきらめたという方の事がニュースでありました。

80キロ離れていても、ホットスポットとなっていたり、風向きで違うのがわかっているのに、被害を小さく見せたいが故のやり方です。そして、それを拒否すれば、風評被害だと人権侵害のように言われるのです。子供たちだけでも汚染の基準を上回るものが口に入らないようにしたいと、食物の放射能汚染を調べる機械を贈るというプロジェクトです。もうすでに一台は贈ったということです。
秋田県南のミツバチリレー(鎌仲ひとみ監督の『ミツバチの羽音と地球の回転』リレー自主上映会)に一緒に関わっているYさんのお寺と同じ宗派のお寺の方が発起人です。

以下に、『こどものたべもの基金』よりの文を紹介します。
現在、福島県「浜通り」「中通り」地域では、 100万を超える人々が、福島第一原発事故による放射能汚染によって高い線量率の中、今なお避難することができずに生活されています。今、妊婦さんたち、こどもたちが汚染されていない地域へ避難・一時避難できるよう手助けをする運動が大切であると同時に、決して忘れてはいけないのが、避難できる人よりはるか多くの避難できない妊婦さん、こどもたちがおられることです。 そんな妊婦さんたち、こどもたちのために、少しでも被ばく量を減らすための運動が、今、求められています。 そこで、私たちは真宗大谷派のお寺のご縁でつながりのある中通りの二本松市に主に食品の放射能を測定する「市民放射能測定所」を設立するためのサポートをすることを決めました。
準備として、たんぽぽ舎をはじめとする東京都千代田区、江東区、小金井市の市民放射能測定所を見学し、さらに各メーカーへの問合せするなど情報収集をすすめました。そして、神戸大学の山内知也教授(放射線計測学)に放射能測定器の選定をにご協力いただきました。山内教授には、今後も相談に乗っていただける約束です。
私たちは、福島県に市民放射能測定所を設置し、食品の放射能測定及び放射能対策に必要な体制づくりをサポートするための募金を呼びかけます。 
すでに福島県では、こどもたちの内部被ばくが見つかっています。事態はまさに緊急事態です。 一日も早く、妊婦さんとこどもたちを被ばく、中でも食品摂取からくる内部被ばくから守るために、なにとぞご理解のうえ、募金にご協力よろしくお願いいたします。募金はいくらからでも受付けます。
このプロジェクトを試金石として、全国へ市民放射能測定所の輪を広げていきましょう。
こどもたちには
汚染されていない食べ物を!
募金はいくらからでも受け付けております。よろしくお願いします。
◆ゆうちょ銀行 振替口座◆
口座記号番号 00730-0-76803
口座名称 こどものたべもの基金
◆他行からの振込の場合◆
店名(店番) 〇七九店(079)
預金種目 当座
口座番号 0076803

日本人の夢 送電線の国有化を願う1000万人署名
7月7日までに集まった163,254筆は要望書とともにMAKE THE HEAVEN理事長てんつくマンこと軌保博光さんが経済産業大臣政務官中山義活氏に渡しました。
 送電線の所有を今までは電力会社の一企業が独占しており、そのため、自然エネルギーの利用をできない状態でした。送電線が国有化されれば、接続自由になり企業や都道府県、市町村などが独自でその地域の特性を生かした自然エネルギーを用いた電力を創りだせるようになるのです。また、東京の電気を賄うために、新潟や福島、青森から装電しロスが多い上に費用もかかり、そのため電気代も高くなるわけです。
7日午前中には田中優さんが院内集会で議員に向けて「自然エネルギーから未来を考える」という話をしたそうです。今後も署名を集め、衆議院、参議院議長に渡すということです。JAPAN DREAM 事務局  URL:http://maketheheaven.com/japandream/
〒651-1145 兵庫県神戸市北区惣山町1丁目14-1

グリーンピース 
グリーンピースは放射能汚染調査を第三者機関として独立した立場で正当に行っています。日本政府の情報隠蔽は世界でもあきれられています。グリーンピースの海洋調査を断った国はインドネシアと日本だけだそうです。調査チームの現地派遣費用、サンプリング調査には民間の協力が必要不可欠です。
それから、全国各地での原発依存に反対し自然エネルギーへの転換を求めるパレードの呼びかけや署名を集めています。また福島の子どもたちを守ろうと他のNGOと協力して以下のことを政府に求めて活動しています。
・高線量地域に暮らす妊婦さん、赤ちゃん、子どもについて避難・疎開・保養支援を行うこと
・すでに受けた被ばく量について、とくに子どもについては早急に調べて対策をとること
・ 放射能を浴びるリスクをきちんと認識し、市民に説明すること

賛同していただけたら、余裕のある時に寄付をおねがいします。
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