とみしゅう日記

2017年に観た映画:ベスト8

しつこいようだけど、ほんと今年の韓国映画はすごかった。傑作ぞろい。

タイトル 順位 感想
わたしたち 8 あんなに仲良かったのに、どうしてこんなことになったんだろう。誰もが経験したであろう、人間関係の難しさや不思議さを、2人の小学生を軸に、実に繊細に描いていく。カメラワークと演出が本当に見事。ちょっとした視線の動きで、こんなにも人の心が描けるだなんて。

僕は性格的に「いじめられっ子」になっていておかしくなかったし、高校生の頃に一度ターゲットになりかけたことがあった。

ただ、幸いにも、本当に幸運としか言いようがないけれど、心身を壊されるようないじめに遭うことはなかった。

小学校の卒業と共に引っ越しをして、公立中学校に転校したのだけれど、これまたありがたいことに、すぐに友達ができた。

彼とは今でも仲がいいし、とてもいいやつだと思っている。

とはいえ、「それはちょっと…」と思うところもいろいろあるし、しばらく連絡を取っていなかった時期もある。

向こうも同じように、僕に対していろいろ不満を持ちつつも、かれこれ30年以上にもなる絆を保っていてくれる。

どれだけ付き合いが長くても、お互いのことを完全に理解することなんて無理だと思っている。

でも、根本的に「こいつはいいやつだな」と思えるから、今でも付き合いが続いているんだろうなぁ。

『わたしたち』の主人公2人は、どっちも小学生。

子供は子供なりの理屈があり、大人の事情もそれなりには理解していて、それでもやっぱり学校や塾といった「狭いコミュニティ」にとらわれがちになる。

大人なら他愛ないことと済ませることでも、子供には無理なこともある。

大人なら意固地になることであっても、子供なら素直に謝れることだってある。

今となってみれば後悔することや、苦笑いすることもたくさんあるけれど、あの時の「わたしたち」はそうするしかなかった。

あのとき、自分の背後で起きていたことに気づくすべがあれば…

あのとき、もうちょっとだけ我慢していれば…

あのとき、ほんのちょっとだけ広い心が持てれば…

たくさんの後悔とともに「わたしたち」は生きている。

この映画は、そんな「わたしたち」の昔と今につながる物語です。

 

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2020年
2019年
人気記事