とみしゅう日記

守るべきものは

asahi.com:静岡の運送会社の配車責任者逮捕 過労運転命じた容疑 ― 社会

いわゆる通信販売において、
「送料無料」といううたい文句は確かに魅力的です。

しかし、当然のことながら、無料で配達してくれる業者などいません。
本来なら買い手が払うべき送料を、
誰かが代わりに負担しているだけ、ということです。

道路交通法違反(過労運転下命)

という罪名が示すように、この事故を引き起こした責任は、
当事者のドライバーだけでなく雇用側にもあるということです。

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
社長ら幹部に関しては、
同法違反(過労運転容認)の疑いで捜査を進めたが、
橋本容疑者が運転を指示した日は出勤しておらず、
立件は見送られる見通しだ。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

実際のところ、配車係が独断で決めたはずはなく、
上層部からのプレッシャーがあったことは想像に難くありません。

ただ、こうして事故を起こした業者を後追いで送検しても、
根本的な原因究明には程遠いと言えます。

「送料無料」のからくりに、
買い手である僕ら自身が気付かない限り、
同様の事件は今後も起こり続けていくのではないでしょうか。

便利になることはありがたいことです。
業者間の競争も、消費者の利益になるのなら歓迎されるでしょう。

しかし、「安さ」や「便利さ」の裏側に、何が潜んでいるのか。
何を得て、代わりに何が犠牲になっているのか。
そこに思いを寄せない限り、
かけがえのない命がまた奪われていくことになるでしょう。

不景気な社会情勢にあっては、誰しも出費を抑えたくなります。
しかし、「本当に必要なお金」まで渋ってしまっては、
結局「より大きなもの」を失うことにもなりかねません。

まずは、自分の人生のために。
そして、その人生を支えてくれる周囲の人生のために。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「事件」カテゴリーもっと見る