初回を観てきました。
いわゆる中年世代とおぼしき男性客が多かったですね。
おじさま世代にとってのヒーローは、やっぱりジェームス・ボンドなのでしょうか。
オープニング。
暴力描写がなかなかえげつないです。
従来の007シリーズとは、かなり趣が違いますね。
で、例の「振り向いて銃をバーン」があって、タイトル。
このあたりのお約束は変わりませんね。
今回は、007が登場するまでの物語だそうです。
007というのは、いわばコードネーム。
「ダブルオー」が与えられたエージェントは、特別な存在なのだそうです。
で、本編のジェームス・ボンドは、「ダブルオー」を得たばかりの存在。
つまり、ただいま売り出し中の「ブイブイいわせてる」エージェントなんですね。
とある男を追いかけていくアクションシーンは、かなりの見ものです。
追いかけられる側と追う側の「窮地の脱しかた」が、ちょっとずつ違うんですよ。
逃げる男が驚異の跳躍力でビルを駆け下りていくのに対して(スタントマンがやっているとはいえ、けっこう驚きます!)、ボンドは工事用エレベーターを使って下りたり、とかね。
007といえば、秘密兵器とボンドガールがおなじみです。
今回、前者はけっこう影が薄いですね。
ボンドカーはいつものようにアストンマーチンですが、ミサイルも撃ちませんし、海にも潜りません。
AED (hiromu さんのブログにも登場してましたが) とか解毒剤なんかが積まれているくらいのもの。
新米の「ダブルオー」には、そんな金出せないってことですかね。
で、ボンドガールはと言いますと…
会計士という設定ということもあって、色気出しっぱなしという感じではなく、有能でプライドが高いという雰囲気ですね。
中盤のメインとなるのは、カジノのシーン。
ポーカーの一種だとは思うのですが、ディーラーが並べていく場札と組み合わせて役を作る、というタイプ。
こういうポーカーもあるんですね。
初めて知りました。
1千万ドルというとてつもない原資をもとに、ボンドと敵役が駆け引きをしていくわけです。
もうね、絶対自分はギャンブラーになれないと思いましたよ。
なにせ、本当に「命のやりとり」をするわけですから。
「拷問シーンには驚いた」などという話を映画評で耳にしていたので、どんな感じかと思っていたら……
うん、確かにあれはすごい

カップルで見にいくつもりのかたは、お気をつけ遊ばせ。
終盤のアクションなんですが、すごいことをやっているわりには、なぜかすごく見えなかったんですよねぇ。
なんでだろう?
そんなこともあって、尻すぼみで映画が終わった印象ですね。
トータルで見ると悪くはないんですけれども。
それにしても、最近のアクション映画って「完全無欠のヒーロー」を見かけなくなりましたね。
スティーブン・セガールくらいなら、何やっても負けないのって。
あれはあれで、大したもんだと思いますけれど。
『007カジノ・ロワイヤル』は、ある意味ではリメークになるわけですが、そういうリメークもので一番面白かったのは、『バットマン・リターンズ』かな。
クリスチャン・ベールがぴったりはまってましたからね。
007のダニエル・クレイグも、よかったと思います。
理知的でエレガントというよりも、感覚的でマッチョな雰囲気が面白かったですね。
ダニエル・クレイグ主演の、別の007も観てみたいです。
今度は、『エラゴン』観ようかなぁ。