あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

やはり健脚

2009-12-03 | 本(文庫本)
ちょっと久しぶりに宮部みゆきさんの作品を読みました。『平成お徒歩日記』です。でもこれ、小説じゃないんです。宮部さん初の、と言うか唯一の小説以外の「企画物エッセイ」です。
時代小説を執筆するにあたり、その時代の人が歩いたルートとか距離感を体感することが企画のスタートになったようです。それに宮部さんの健康のためなどがきっかけとなりました。そして担当編集者やカメラマンをお伴に、歴史の道をザクザク歩く企画がまとまりました。
お徒歩のルートは7つ(+1)。吉良邸跡から泉岳寺までの「忠臣蔵コース」や「罪人・市中引廻しコース」、「皇居(江戸城)一周コース」などがあります。実際にその時代の人が歩いた物を体感するなら、何故真夏に「忠臣蔵コース」を歩いちゃったのかなど、突っ込みどころも多々あり、歩く途中で発生した小さなトラブルとか、一緒に歩いているライブ感があって、ワクワクしながら読みました。とくに深川近辺は、実際に自分でも歩いたことがある場所なので、道幅とか勾配などを思い浮かべることができました。
宮部さん、エッセイも面白い!

読み終わって思ったのは、自分の歩きっぷり。お徒歩の企画を実行したときの宮部さんと現在の私の年齢を比較すると、断然私の方がおばちゃんなんですけど、歩くということに関して言えば、私の方がはるかに健脚ですな(それはここに来てくださっている人なら「そのとおり!」って思ってくれていると思いますが)。
でも宮部さんたちお徒歩隊一行の歩きっぷりを読むと「それが普通」のようなので、私の「お徒歩」は江戸時代の人並みなのかも…。

もしまた「お徒歩」が復活するなら、是非私もお伴に加えてほしいなぁ~と思っちゃいました。歴史を振り返りながらのお徒歩だなんて、大好物ですからね。それに、禁じ手の早駕籠(タクシー)は私には不要だもの。
いつか実際にお徒歩のルートを歩いてみようと思います。面白そうなのは「市中引廻しコース」。ちょっと前に「タモリ倶楽部」でもやっていたから、私も歩いてみたいです。
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2 コメント

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おかぴーさん (とみ)
2009-12-08 10:36:31
「罪人・市中引廻しコース」、そそられますでしょ?
でも実際これが、かなりの距離を引廻されることになるんですよ
当時の罪人は馬に乗せられていたので、長い距離を歩いたわけではないらしいのですけど…。

来週の14日が忠臣蔵における討ち入りの日ですが、温暖化のせいで雪もなく、
本所・吉良邸から歩くのは、当時とは違って今は楽かと思われます
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私も参加したい(笑) (おかぴー)
2009-12-07 17:26:20
「罪人・市中引廻しコース」って私もツボりますね
でもこれからの季節は「忠臣蔵コース」かな?とも思います(笑)

ただ長距離を歩くだけだったら苦痛だけど、ゆかりのある場所
だったら楽しく歩けそうですね。

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