初のマンモ体験

こんなにも寒いというのに、早朝から「あ～ぉ！　ぅあ～ぉ！」と激しく唸る猫の声…。窓を開けてみると、すぐ目の前でバトルが始まりそうだったので、こりゃ撮らねば！　と慌ててデジカメを向けました。この状態が数分間あって、こうなりました。最近、この2人は毎日のように「あ～ぉ！　ぅあ～ぉ！」ってやっていらっしゃいます。

年明けのまだ松がとれないうちのことですが、「今年のテーマは“健康”」と決めた私は、婦人科検診を受けてきました。乳房と子宮の検査ですが、結果から言いますと、どちらも「二次検査の必要なし」とのことで、ひとまずは安心です。
今回は、どうせ受ける乳房検査ならより詳しく調べてもらった方が良いだろうと考え、マンモグラフィでの検査を選択しました。マンモでの検査については、受診したことのある人のほとんどが「あり得ないほど痛い」と言うので、イマイチやる気にならなかったのですが、もうそんなことを言っていられない年齢ですから、ちゃんと受けることにしたのです。
初のマンモ体験はこんな感じでした。

名前を呼ばれてレントゲン室に入り、上半身裸になってスタンバイ。マンモの検査は「痛い」との評判ばかりのせいか、担当の女性技師さんは終始やさしい口調で指示してくれました。『そんなに気を使っていると、胃に穴があいちゃうんじゃないの？』って、こっちが心配しちゃうくらいに…。
「最初は左の胸から撮りますね～。ここに立って～。それで、お胸をここにくっつけて～。その姿勢のまま～、はい、挟みますよ～」
ここから私のおっぱいはもの凄い圧力でもってプレスされました。まぁ～るいおちちがペラッペラになるくらいまで潰されてぺっちゃんこです！　「いやいやいや、無理無理無理無理無理！」と叫びそうになるくらい、自分の胸がこんなことになるなんて信じられないほどに、見事にぺっちゃんこにされてしまいます。
そのときの痛みったら！　噂以上！　予想外！　あり得ない！
「ごめんね～。もう少し我慢してね～。すぐ終わらせますからね～。しばらく動かないでそのままでいてね～」
そう言われなくても痛すぎて動けまへん。微動だにできまへん。顔も歪んだ状態で、私、胸をぺっちゃんこにされた格好のまま固まってました。
「はい、ありがとうね～。次、右の方を撮りますね～。ごめんね～、痛いよね～」
左胸が元通りの形になってホッとしたのも束の間、次は右の胸がぺっちゃんこに！　そして同じ激痛に再び固まる私…。

ここ数年のうちでいちばんの衝撃的な「初体験」をしたマンモ検査でしたが、この痛さを我慢するだけの意義はちゃんとあるのです。
現在、日本女性の悪性腫瘍罹患率の1位が乳がんです。乳がんの発生は20～30歳でも認められ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えると言われています。世界的に見ても、乳がんによる死亡率は日本だけが上昇傾向で、マンモ検診の普及が進んでいるアメリカやイギリスでは減少傾向にあるそうです。
乳がんは、早期に発見・治療すれば「ほとんどが治るがん」とされているのですから、触診だけでは分からない悪性腫瘍や初期症状の微細石灰化を映し出すことができるマンモグラフィ検診が、どれだけ有効であるのかが分かりますよね。

ホントに「ガチで痛かったっすけどぉ～」、最低でも２年に１度はマンモ検診を受けることを、ここに宣言いたします。