「こんな就活もうイヤだ!!」就活くたばれデモ@札幌実行委員会blog

「就活くたばれデモ」は、問題だらけの就活の現状に、異議申し立てするためのイベント!2010年11月23日開催予定!

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就活を終えた人間にも「就活くたばれ」と叫ぶ理由がある

2010-11-21 14:35:29 | 就活生の声

就活くたばれデモ参加者の島男と申します。今回は僕の就活体験談と、就活に直接的に関わりのない人にも「就活くたばれ」と叫ぶ理由があるということを書いてみたいと思います。

 

僕は来春から公務員として働くことが決まっています。しかし、去年の2月頃に就活を開始した時点では、公務員になろうと考えていたわけではありませんでした。僕の当初の希望はマスコミ業界と出版業界で、できれば記者か編集者として働きたいと考えていました。ですが、マスコミ業界と出版業界への就活は失敗してしまったので、他の選択肢を考えた結果、公務員試験を受験することに決めたのでした。ということで、僕は民間企業への就活を最後までやり通したわけではないのですが、就活をする中で、現在の就活への不満や疑問、問題点を僕なりに感じたことがたくさんありましたので、ここに報告しておきます。

 

僕が就活で最初に苦しんだのはES(エントリーシート)でした。ESというのは、基本的には履歴書のようなものです。しかし、書かなければいけない項目が従来の履歴書よりも非常に多く、その質問も細かいので、ほとんどの就活生が頭を悩ますことだろうと思います。例えば次のような項目があります。

「あなたの人生最大の挫折経験は? そしてあなたはそれをどうやって乗り越えましたか?」「あなたにとって働くことの意義とは?」「あなたが他人から言われてグサッとくる言葉は?」「今年、日本は良くなったと思いますか? 悪くなったと思いますか? その理由も併せてお書きください」「人生の中で「誰にも負けない」と言えるほど取り組んだことは何ですか?」

これらのような項目に対して僕は、頭をひねって長い時間をかけて記入しなければなりませんでした。もちろん、企業側の、「細かい質問項目を課して慎重に学生を判断したい」という意図も理解できます。ですが、僕がESに関していちばん納得がいかないことは、学生は自分をさらけ出し、長い時間をかけてこのような細部にわたる質問に答えなければならないのに、企業が学生を合・不合格にする基準や理由は不透明であるということです。なぜ企業は自分を不合格にしたのか? なぜ合格にしたのか?ということが学生には全くわからず、そして企業にはそれに答えようとする意志が皆無なのです。だから事実かどうかは別として、「こんなに長い項目を書いているのにも関わらず、実際は顔写真や学歴で判断されているかもしれない」というような噂も飛び交ってしまい、学生が不安に苛まれることになるのです。

 

このESの例一つとってもおわかりになると思いますが、就活においては、学生は非常に弱い立場に立たされています。その大きな原因は、就活システムをどうするか、ということを決める舞台から、学生が除外されている、ということだと思います。

「そりゃあそうだろう。所詮学生は、雇って「もらう」立場なんだから」という意見もあるとは思いますが、就活がここまで学生に負担を強い、そして就活の早期化・長期化が学生から学習するための膨大な時間を奪っていることを考えると、学生にも反抗する権利はあると思いますし、「就活をどうすべきか」という議論に学生も加わるべきだと思います。

最近の企業は「コミュニケーション能力」というものを学生に求めていますが、学生はその要望にしっかりと応えて、まず就活のあり方を議論することに「コミュニケーション能力」を活かすべきでしょう。

 

話は変わりますが、今回のデモには、就活生やこれから就活をする学生だけでなく、就活をすでに終えた方にもぜひ参加していただきたいと思います。

僕も就活を終えた身ですが、なぜこのデモに参加するかというと、「現在の就活が気持ち悪い」「後輩がかわいそう」とい理由よりももちろんありますが、僕にはそれよりもむしろ、もっと僕自身にも関わる個人的な理由があります。

それは、現状の就活制度のままでは、現在の企業社会的な価値観に染まった学生がたくさん量産され、僕たちの生きる社会が、多様性のない、つまらない社会になってしまうのではないか、それでは面白くない、というものです。先程も書きましたが、就活生は非常に弱い立場にあります。現状の就活においては、学生は企業社会の価値観に順応しなければなりません。さらに、就職氷河期になったことで、学生は早い時期から就活戦争で生き残ることに熱心になっています。

本来ならば学生は、現在の社会を絶対的なものでなく相対的な視野で見る批判的な眼を養い、様々な社会の矛盾を見つめ、社会を改善していくような力を育て上げることも、一つの重要な仕事だと思います。ですが、現状の就活制度では、学生は早い時期から現在の企業社会に適応しなければならないように仕組まれており、批判精神を養うことが難しくなっているように思います。実際は、現在の日本社会は様々な矛盾を抱えていて、変革しなければいけないことがたくさんあるのに、学生は現在の企業的価値観に合わせていかなければならないように、就活を通じて訓練されてしまう。実際、現状の就活を肯定している学生は、積極的で活力があっても、一元的な価値観に染まっているような人が多いように僕には思えます(全員がそうというわけではありませんが)。もちろんそれは、その人の性向にも起因していることもあるかとは思いますが、就活の支配に覆われている大学生活にも原因があると僕は考えています。それは広い視野で見れば、社会全体にとっても、企業にとっても望ましい事態であるとは到底思えません。現状を根本的に変えていく力が、社会全体に行き渡らないからです。

ですから「就活くたばれ」と叫ばねばならない理由は、就活生だけでなく、就活を終えた人間にも十分にあると思います。現在の就活の抱える問題というのは、学生や企業だけでなく、社会全体に関わる問題なのです。

 

就活に対しての不満はまだまだたくさんあるのですが、ブログの他の記事でもすでに多くの言及がなされていますので、これぐらいでやめておきます。

就活に直接的に関わりのない人にもぜひともデモに参加していただきたいと思います。

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4 Comments

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Unknown (保科媛)
2010-11-28 15:43:35
あちらでコメするのはアウエイだと言われたので、こちらに来ました。

まず、一番最初に読んだ時に自分は(「彼」のコメントまで読み進む前)に「彼」と同じ感想・印象を抱きました。

そもそも相互交流のあるブログ仲間ですから、もともと感性が似てるんですよ^^

自分は島男さんが産まれる前から「社会人として企業で働いてきました」

でもその経験が今回では逆に「先入観」になってしまったようです。

ですから、コメントを入れる時に「自分の抱いた印象」を「その時の感情のまま」に書き込んでしまい、

島男さんが「読む可能性」が全く念頭にありませんでした。

ですからキツイ物言いになったことは、こちらに非があるので正直に謝罪したいと思います。

ネット上では、ままあることで、自分でも読んだ相手の気持ちを考慮しつつ常に発言してたつもりでしたが、

この時は「感情的になって」しまい、言葉が過ぎましたm(_ _)m
Unknown (保科媛)
2010-11-28 15:51:50
ただ、記事を見ると、やはり「学生からの視点」で書かれているので、

学生以外の社会人からみると片手落ちの印象を抱くのは、避けられないものとご理解下さい。

実際、今回のようなデモは「学生だから出来る」ことだとも思います。

「会社に拘束されてしまっている社会人」には、気持ちは解るけどそこまで踏み切れません。

公務員になられるとのことですが、公務員は「服務規程」で様々な制約を受けているので、
(詳細は覚えきれなかった^^;)
こうした活動ができるのも今のうちかもしれませんね^^
Unknown (保科媛)
2010-11-28 16:09:31
自分としては、島男さんが実際に社会で働いて、

10年くらいたって中堅の戦力位になった時に、

この記事を読み直して「どう思うか」が気になります。

公務員は企業とは違い「専門性が高い」ぶん、所属する課によっては、

業務多忙のあまり、逆に視野が狭くなるときと、
業務上知り得た情報のお蔭で視野が広くなるときと、両方あると思います。

お役所仕事で予算獲得&消化に汲々とする典型的な公務員になるか。

様々な視点を生かし行政に活かす人材になるかは、自分次第です。(所属部署にもよると思うけど)


今回の活動で得たネットワークが今後働くうえで役立つといいですね。^^

では、自分も親の介護があって多忙なので、またここに来る時間はとれないと思います。

もしかしたら、また島男さんの本意とは違うことを言ってるかもしれませんが、
自分の経験・立場を超えてグローバルな発想・発言はなかなか出来るものではないので、そこはご容赦ください。

最初の自分の発言が「彼」の影響によるものだという誤解を解いておきたかったのと、
表現が不穏当でしたので謝りたかっただけです。

まずは卒論を頑張ってくださいね^-^
寒いのでご自愛くださいm(_ _)m
Unknown (島男)
2010-11-30 16:02:57
誠実なコメントありがとうございます。
このようなコメントをいただくと、あの長い論争を続けた甲斐があった、と嬉しく感じます(笑)
そして、色々とアドバイスをありがとうございます。
お仕事と親御さんのご介護、辛いこともあるでしょうが、お体に気をつけつつ、頑張っていただければと思います。
では失礼いたします。

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