野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

奥武蔵へようこそ 2024年8月18日 高山不動周辺の滝を見に行く(簡易版)

2024年08月22日 | 奥武蔵へようこそ
(白滝)

体力の低下とひと昔前では考えられないほどの猛暑のため2021年から夏場の山歩きは避けてきた。しかし3か月以上も歩きに出かけていないと流石に体が鈍ってくる。ちょっと涼気な所に行きたいと考え、高山不動周辺の滝を巡ることにした。高山不動周辺の滝というと不動三滝(大滝・不動ノ滝・白滝)が有名だが、今回はそのうちの大滝と白滝を訪れる。高山不動へ寄った後は八徳へ下りて志田の男滝・女滝を訪れる予定とした。なお今回もルート全般を通して一度歩いている所なので、詳細は下記の記事に譲り画像をメインとした。

平成28年6月12日 四寸道と男滝
2020年8月29日 不動三滝から黒山三滝

大滝と白滝
西武線に乗って西吾野駅へとやってくる。電車に乗っている時から谷には霧が掛かり薄暗い空だ。滝を見に行くのが主目的なので曇天は好都合だが、雨が少々心配になる。まずは間野へ向かい、萩ノ平コース(高山不動への入口)を見送ると北川と高畑川との合流点に出る。奥武蔵登山詳細図(吉備人出版)によるとこの辺りは間野平と呼ばれているらしい。

(百日紅)


(山梨 かなりの古木らしい)


(高畑川 この辺りは間野平と呼ばれているそうだ)

高畑川沿いの舗装路を登り、キャンプ場や太平洋セメントのベルトコンベアを過ぎる。今日は長い舗装路歩きとなるのでトレランシューズを履いてきたが正解だったようだ。身体にまとわりつくような蒸し暑さがあって早くも汗だくになる。砂防ダムの見えるカーブの先で大滝への山道が分かれる。以前来たときはベンチが置かれていたのだが現在では姿を消してしまった。

(喜多川キャンピングベース 正丸駅の売店と同じ所が経営)


(太平洋セメントのベルトコンベア)


(高畑川の砂防ダム)


(何があったのやら ベンチも無くなっていた)


(ここを右に行くと大滝)


(大滝・白滝周辺地図 出典:国土地理院発行2.5万分1地形図 地理院タイルに赤文字を追記して掲載)

高畑入と呼ばれる沢の右岸に付けられた道を行く。整備状態はかなり良い。橋で沢を横切って尾根に出た所が大滝と小峠との分岐だ。大滝への道も状態は良い。分岐から5分で滝に着く。ここのところ雨が多かったせいもあってか水量は豊富だ。

(良い道が続く)


(橋で高畑入を渡る)


(尾根に出た所)






(大滝)


(大滝の隣の沢からも水流があった)

休憩を取り終えて出発準備をしていると雨が降り始める。分岐に戻ると土砂降りとなった。尾根を上がり民家の敷地に入る。農具小屋が見えたので雨宿りしていると民家の御主人が上の東屋で雨宿りしてよいと言う。庭の奥に立派な東屋があり、普段は家族がバーベキューなどに利用しているようだ。15分ほど待つと雨が小降りになる。出発する際に御主人が戻ってきたので改めてお礼を述べておいた。

(東屋で雨宿り)


(かなりの大雨)

民家から舗装路を上がり、不動ノ滝を示す分岐から入ると民家の敷地跡がある。その先が小峠で不動ノ滝への分岐でもある。道なりに進むとまたも分岐なのでここは高山不動への道を入る。道を下ると白滝川に出る。この川は大滝の源流であり、かつ更に上流部に白滝がある。やや急な沢沿いの道を登ると上下二段の白滝が見えてくる。ここも水量が多く、2020年に来たときよりも迫力が増した感がある。

(民家の敷地跡隣に馬頭観音がある)


(民家の敷地跡)


(何故かホオズキ)


(小峠 不動ノ滝分岐でもある)




(白滝)

高山不動から男滝と女滝
分岐まで戻り、白滝川を渡って九十九折を登る。何度か行き来したことのある道だがなかなかきつい。高低差120mを登り切ると大峠に出る。ここから関八州見晴台が近いものの、今日は高山不動へ向かう。それにしても九十九折を登り始めた辺りからやたら羽虫が煩い。手で追い払いつつ何とか高山不動の不動堂へ着いたが、相変わらず羽虫が多くのんびり休憩を取る暇もない。一先ず八徳(やっとく)まで下ってしまうことにした。

(大峠への九十九折 傾斜は緩め)


(大峠 湿気でレンズが曇ってしまった)


(高山不動の不動堂 この日の訪問者は少なかった)

下の広場から旧高山小学校の前を通って嶽ノ越へと続く道に入る。割と気楽に歩ける道という印象を持っていたのだが、嶽ノ越へは意外と登り坂がある。嶽ノ越へ着くとすぐに今度は八徳へと下る。ここは標高差が260m以上もある急坂で足元が心配だったが意外と歩きやすい。九十九折が多い上に表土が滑りにくい地質なのが良かったようだ。嶽ノ越から25分ほどで八徳集落に着く。

(下の広場にある大イチョウ)


(旧高山小学校の建物)


(嶽ノ越)


(八徳への道 急な割には歩きやすい)


(どうやら落石があったようだ)


(八徳まで下りてくると日が差してきた)

瀬尾(せび)川沿いの舗装路下っていくとようやく羽虫から解放される。トンボを度々見かけるので羽虫は逃げてしまうのだろう。林道樽沢線が合流してきた先に志田の男滝がある。ここは道が無いので川に近づける所まで一旦下り、滝が見える所まで遡る必要がある。ただ今日は朝降った雨のせいで水量が多い。何とか滝が見える所にやって来たが、2016年の時と比べると滝が一部隠れてしまう。対岸に渡れると良いのだが今日の水量では難しい。

(男滝)


(男滝から少し下ると別の滝も見える)


(男滝・女滝周辺地図 出典:国土地理院発行2.5万分1地形図 地理院タイルに赤文字を追記して掲載)

無事舗装路へ戻り、今度は女滝を探してみる。2016年の時は場所がよくわからなかったのだが、登山詳細図を見る限りでは近くに聖天様があるらしい。舗装路を下っていくと対岸に木造の建物が見えてくる。あれが聖天様だとして女滝はどれだろう。更に下ると有刺鉄線付きのフェンスが川沿いに現れる。飯能市の取水施設があるのだ。そしてこのフェンス越しに何やら滝らしきものが見える。おそらくこれが女滝であろう。取水施設の先の駐車場脇から川へと下りられるが砂防ダムに阻まれて女滝の全貌を見ることはできない。フェンス越しにしか見られないというのは残念だ。

(フェンス越しに滝らしきものが見える)


(フェンスの隙間から撮った写真 これがおそらく女滝)


(取水施設があるので女滝をじっくり見るのは難しい)


(砂防ダムの奥に見えるのが女滝と思われる)

高山不動からの道が合流する石地蔵から更に40分ほど舗装路を歩いて吾野駅に着く。西吾野駅を出てほぼ4時間が経過していた。滝見で少しは涼めるかと思ったのだが、土砂降りと羽虫の大群に追われてかえって汗まみれになってしまった。やはりもう少し涼しくなってから山歩きは再開したほうが良さそうだ。

(石地蔵)


(古い看板 昔ハリカのCMがTVでよく流れていた記憶がある なお今でも営業中)


(瀬尾自治会館)


(百日紅の花)


(尾根を越えると国道に出られる 頂上にあるのは奥武蔵小学校)


(奥武蔵小学校)


(国道脇にあるハイキングコースの案内板)


(トンネルで国道を横切り吾野宿へ)


(吾野宿)

DATA:
西吾野駅7:05→7:25間野平(高畑川合流点)→7:47高畑川砂防ダム(高山不動・大滝分岐)→8:00大滝8:04→(民家の東屋で雨宿り15分)→8:37小峠→8:44白滝→9:05大峠→9:16高山不動9:21→9:28嶽ノ越→9:53八徳→10:08男滝→10:16女滝→10:22石地蔵→10:32瀬尾自治会館→10:50飯能市立奥武蔵小学校→11:04吾野駅

地形図 正丸峠 原市場

トイレ 高山不動

交通機関
西武池袋・秩父線 小手指~西吾野 387円
西武池袋線 吾野~小手指 387円

ルート全般一般向けです。但し増水時は不用意に滝へ近づかないでください。また本文中にもあるように男滝への道はありません。沢を遡る必要があるので自己責任でお願いします。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いつの間にやら5000日 | トップ | 奥武蔵へようこそ 第3シーズ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

奥武蔵へようこそ」カテゴリの最新記事