『本当はどうなの? 日本経済』。サブタイトルは「俗説を覆す64の視点」。著者は経済誌やTVなどで鋭い分析の、ファンも多い熊野英生さん。経済の現場を調査し統計をとり考えてきたエコノミストの説得力のあるリアルな視点が、現実の(理論上のではない)日本経済を解説してくれます。さまざまなデータと数値を読みこんだ64の具体的な解答はどれもが新鮮で説得力があります。マネーサプライとは関係ない日本のデフレの本当の . . . 本文を読む
イデオロギーや著名な指導者なしの<その他大勢>的な革命?が、ITスキルを駆使した動員だったりします。本書『動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか』はそのためのマニュアル本。09年のモルドバ、イランの民主化要求、10年のタイの暴動、11年のチュニジアやエジプト、そして現在のオキュパイ・ウォールストリートのデモまで、その実態を語りながら、ポイントをレクチャー。絶対条件はIT。革命?をアシス . . . 本文を読む
第一章の「円高はなぜ起きるのか」では込み入った細密な論理が披露されてます。これで感心してしまう人は多いはず。「為替決定理論」や「予想為替差益率」から円高になるケースが説明され、緻密な論理構成の、まるで連立方程式を解くような解説が続きます。事実これは方程式で、投資家とくにヘッジファンドに明るい人には見慣れたもの。リアルな世界に生きる投資家などは、これらの見慣れた理論や認識が現実にはあまり通用しないこ . . . 本文を読む
グリーンスパンが「謎(コナンドラム)」と議会で証言した現象…11年夏、デフォルトの危機が迫ったアメリカ国債が格下げ…しかし金利は上昇しない…ふつうはリスクプレミアムとして上昇するはずの金利。このアメリカの謎の原因は…?
世界中で資源が高騰した98年以降、逆に日本の国内物価が下がった理由は? 資源高騰がデフレを生んだ日本の国内要因は何か…?
98年から約10年、資源価格は約250%上昇し、ほぼ3 . . . 本文を読む