日曜日は、このご時世なのでお休みしようと思っていたが、ナベからザラメ特訓の同行要請が入った。
行き先は日勝ということだ。
士幌道の駅から乗せて行ってくれるとのこと。
常日頃、「春に滑らなきゃスキルアップしないぞ」と伝えているので、彼が苦手だというザラメの練習に同行する。
そもそもがなぜにザラメが苦手なのかがわからんのだが・・・
先週の2人も参戦することになっているようだ。
バックカントリーに入って間もない彼らは、今が楽しくてしょうがないというのが、ひしひしと伝わってきて応援したい気持ちが大きい。
日勝トンネルPについても、ほぼほぼ中腹から上は、がっつりガスがかかり何にも見えない。まだ労山熊見の方がましに見えたのでそちらに移動。
どちらのP帯にも車はなし。
この天気にこの気温じゃ早い必要はない。
時間は8時、厳冬期ならば出発してもおかしくないが、日勝の短いアプローチに陽の射さない寒い中をわざわざガリガリめがけて登る必要はない。
すぐに緩んで来そうなら別だが。
その辺の話も出発前にしたが、血気盛んな連中は早く行きたくてしょうがない。
下はもう真っ黒な斜面を出発。
昨晩雨も降っていたが、気温は結構低めの模様。
疎林帯の木々は樹氷化していた。
前に前に進みたい若者たちを、必死になだめて、のんびりゆっくりと登っていく。
風もそこそこ吹いているので、あまり早くには登らない方がいい。
ピークで長時間の緩み待ちはこの風ではきつい。
それでも登山もやっている2人はピークに行きたくてしょうがない。
ピーク到着時は視界はでてきたが、周りの眺望はなし。
ここも天気が良ければ十勝連邦もトムもニぺも見えるのだが。
風はいつもと逆。
普通なら隠れるところがないが、南側の雪庇の下に隠れる。
かなり風を防げる。
登って来た稜線はいまだガリガリ。
皆に伝えた。
ピーク(ドロップポイント)に着いたら、まずはセットアップ場所の確保。
天気、緩み待ちの場合は風を防げる場所の確保。
それがなければスコップ等で雪洞を掘ることになる。
それも叶わなければさっさとガリガリを下りた方がいいことになる。
体温が下がり過ぎる方が危険だからだ。
暖かいのであれば別だが・・・
いろいろくっちゃべって1時間ほど緩み待ち。
稜線に上がり偵察。
まぁOKでしょう。
その頃にはすっかりガスも取れ陽も射すようになり、十勝連邦もトムもニぺも夕張も沙流もペケレも剣もほぼほぼ周りが見えるようになっていた。
2人は写真を撮りまくっていた。
登山をする2人にはいい刺激になったのでは。
青木ゲレンデへGO!
いいシャバリ加減になっていた。
板も走る。
まさにゲレンデ並の気持ちよさ。
若者たちも軽快に下りて来た。
ナベはみんなの見てる前で派手な転倒パフォーマンス。
いつもいいところでやってくれます。
いいところ持っていきますわぁ~
荒れてもいない青木ゲレンデをもう1回ということで登り返し。
もう1度稜線に乗りセットアップ。
すると風が強風となってきたためにsumoさんギブ宣告。
もう帰りましょうと。
「???」
なぜに?と思ったが、この風が限界を越えていたようだ。
初心者にはこの風でも怖かったのだろう。
まだまだそよ風に毛が生えたようなものだったが・・・
無理をさせてもいけないので、このまま帰りましょう。
下の樹林帯の良さげなところを遠回りして帰ってきた。
ナベもザラメにはだいぶ慣れたようだった。
自撮り棒を持って滑れないというナベ。
基本姿勢で滑れたら、自撮り棒を持っても普通に滑れるはず。
逆をいうなら、自撮り棒を持って滑れないということは基本姿勢ができていないということ。
動画を撮るのもザラメもパウダーもしっかり滑れるためには、自撮り棒を持って滑る練習をした方が適切なのでは、というのが自分のアドバイス。
カメラを守りたいのならば、カメラなしの棒だけ持つという方法もあるのでは。
初心者の2人はちゃんと自撮り棒を持っても滑ることが出来るのだから・・・
自撮り棒を持つのを前提というのも、本来変な話だが・・・
自分のフォームを動画で見て上半身をほとんど使っていないことに気付きました。アドバイス通り、基本姿勢がなっていない、自分がたまにバンザイする変なクセの謎が解けました。
だからこそ自撮りの意味もあるんだけど。
どうしても治せない癖はそれぞれあると思うけど、すこしでも安定したフォームには近づけるんじゃないかな。