タケノコ山がまぁまぁ良かったので、やはりこっち方面か?ということで、今季初のカミフエリアへ。
ドロップポイントは現地で決めることにして、5時に士幌道の駅集合。
メンバーは、タカシ、ナベ、自分。
予報は曇り、風は弱め、雪が降らなきゃOKだろうと進むが、狩勝峠からは雪が降ってきた。
「あちゃ~雪かよ・・・」
カミフに着く頃には止みかけていた。
「さてさて、どこ行く?」
「ん~ん、どこも上部は見えまっしぇんね・・・」
無難に白銀荘に進路をとる。除雪作業もされているので、雪自体は期待が持てそうだ。
白銀荘に着くも車はまばら、こんなに少ないのも珍しい。
時間は7時過ぎ、三段山方面はギタギタ。前夜からの雪はさほどじゃないみたいだ。前十勝ははっきりとは見えないが、うっすらではあるが上部近くまで見える。
「前十勝に決定だ!」
準備をして8時前に出発!
がっ、トレースがない!ないと言うよりは完全に埋まっている。30cm 以上のラッセルだ。
いよいよもって、期待が高まる。いやいや当てちゃったか?
渡渉地点はそれでも完全なSB はたったの2箇所。しっかりしたところを渡る。対岸に渡っても雪は深い。それでも雪は軽いので気持ちのいいラッセルだ。
天気も回復傾向でピークも見え出した。
だが、千春沢は埋まりきってない。カバワラ尾根は止め、中央の広い斜面に取り付いた。斜面もなかなかの雪だ。三段山に登る人たちも見えてきた。
行けるところまで上がることにした。がっ、中間部まで来て急に雪が薄くなってきた。もう下はカリカリになってきた。でもタカシはもくもくと上がっていく。スリップしだし、ジグもきつくなってきた。
タカシに声をかけた。
「ちょっと待って~」
「これ以上上がってもいいことないわ~」
2人で相談してると、YOU のカップルが抜かしてまだ上に進んでいった。
とりあえずそこから千春沢の様子を見に行った。が、やはり状況はあまり良さそうではなかった。この辺から落として、下部の良さげなところを登り返すこととした。
準備をしてると、みるみる周りが白くなってきた。
「いやいや、ヤバイんじゃない?」
「とりあえず下りよう」
すっかり視界を奪われ、慎重に下りる。下はガリガリだ。早く下部のいいところまで下りたい。
すると下から上がってくるわ上がってくるわ、後で数えたら16人の団体さん。これまでの団体さんは初めて見たかも?
短いが下部は最高の雪だ。超気持ちいい。
団体さんが来る前に登り返したいが・・・準備をしてると、なにやら明るくなってきた。
「おいおい、マジかよ?」
なんともタイミングが悪い。
「よっしゃ、もう1本行くぜよ!」
ビークもくっきり見えてきた。三段山に登る人もカバワラ尾根を上がる人もくっきり見えた。
富良野岳も・・・
あまり上まで行かず、いいところまで登る。準備をしてると、上から団体さんが次々に・・・
めっちゃ良かった斜面はみるみるうちにギタギタだ。
先程よりは暖かくなったので、もう焦る必要もない。斜面もギタギタだ。
タカシも自分に触発されてついにカメラを買ってしまった。ゆっくり準備して初撮影だ。2.7mの自撮り棒をザックに固定して滑っていった。どんな映像になるのか楽しみだ。
自分の最近の映像を見て、ドローンで撮っているの?と良く言われるが、3m の自撮り棒を手に持ち撮っている。まるでドローンで撮っているような映像になっているが、影にはバカ長い棒が映っている。本当はずっとドローンで滑走映像が撮りかったのだが、現実は諸条件で大変厳しい。でっ、手っ取り早くinsta 360 ONE Xというカメラでバカ長い自撮り棒で撮っている。3m の自撮り棒を持ち滑ることができれば、誰でも撮ることができる。あまりおすすめは出来ないが・・・軽いとは言え3m の長さはやはり重く感じ、風にも煽られ、バランスも非常に悪い。それでもという人はお試しを。
帰りはトレースに乗りノンストップで川まで。あとはシールを貼ってトコトコと帰る。
白銀荘で温泉に浸かり、出て椅子に座り涼んでいると・・・
目の前になんとToshiさんが!
速攻声をかけた!
「Toshiさん、会いたかったよ~」
実際お会いするのは2回目なのだが、いつもブログは拝見してるし、知らない仲とは思えない。嬉しいことにToshi さんも同じ感覚で、2人で抱き合って会えたことを喜んだ。
端から見たら、いいおっさん2人が抱き合って何やってるだか?と思うだろうが、自分はとっても嬉しかった。嬉しくて嬉しくて、天にも登るような気持ちだった。
だって、今こうしてブログをやっているのも、Toshi さんがいたからだ。Toshi さんに認められたくて続けてきたようなものだからだ。
本当に嬉しかった!
AotさんとMoちゃんも見かけた。初めてのような気がしない・・・
たぶん自分に会って喜んでくれる人の気持ちが良くわかったような気がした。
なんか、すごく幸せな気持ちになって帰路についた。
来週はどこだ?
いよいよ難しくなってきたぞ・・・
それでは
十勝スノーライダーとしては毎週向かう山域が狭められて大変では?
と思っていたところなので、白銀荘という共通項は必然だったかも
しれませんね。
山の天気予報が十勝連峰、上富良野に行け!と言っているような
気がしたり、富良野岳まで近づいたときに「風が無ければ三段山
なら頂上を踏める」と考えたのはライダーというよりはアルピニスト
の触覚といったら恰好良すぎるでしょうか?
富良野岳で帰ることになっていれば、お風呂はハイランドふらのな
はずなのでウッチャンとお会いすることも無かったと思うと、
やはり縁だったのだと思います。
短いBCシーズン2019を楽しみましょう。
(3mの自撮り棒凄い!)
いつかこんな日が訪れるのではないかと心待ちしていましたが、突然その日がやってくると、舞い上がってしまい、何を話したのかも覚えてないくらいで申し訳ございません。本当に嬉しかったことだけは間違いありません。
ホームの日勝にもまだ行けていないくらい、今年の十勝は今まで経験のないくらいの雪不足です。行き先には苦慮しています。
自分は7月までがシーズンと考えているので、焦らずあちこち狙っていこうと思ってます。これからもライディングに映像にとやっていこうと思います。
またお会いできることを期待してます。
それでは、お気をつけて!