ぼよよよんとそらへ
とびあがってみよう
ほらあのくもまで
てがとどきそう
ぼよよよんとたかく
とびこえてゆこう
にじのふもとで
えがおでまってるきみがいる
「ぼよよん行進曲」より
(歌:中西圭三)
こんばんわ、千葉です。今回は新歓ブログ3周目ということで今までずっとやりたかったこちらの企画をやりたいと思います。題して
新入生向けおすすめSCP三選
はい、誰も読まなそうなものですがどうしてもやりたかったのでやらせてください。まず、皆さんSCPはご存じでしょうか。すごく簡単にいうと「みんなで変な化け物とか現象とか考えてそれをどうやって収容するかとか考えたものを投稿し合おうぜ」的なものです。そしてそういった現象や化物を「オブジェクト」または「SCiP(スキップ)」と呼びそれらには、SCP-○○○のように番号が振られます。よくこのSCP-○○○がオブジェクトそのものを表していると思っている人がいるのですが、これは部屋番号みたいなものであり、収容手順、異常性等々を総称してこう呼ぶのでそのオブジェクト自体のことは表ません。まぁよくわかんなかった人はこの動画を見てください。
https://youtube.com/shorts/NgsWExZQezc?feature=share
さて、このSCPというのは今かなり大きくなっており報告書も無数に存在します。なので、気にはなってたけどどれから読めばいいのかよくわかんないという人も多いと思います。なので今回はしっかり化け物系、現象系、普通におすすめの三つに分けて紹介したいと思います。
①SCP-2845「鹿神様」
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2845
まずは基本情報から。
脅威レベル Black
オブジェクトクラス Keter
まず、それぞれについて解説します。脅威レベルというのはフランス支部が発祥の概念で収容違反、つまり脱走されたりした場合にどんな影響があるのかということです。Blackはその中でも最も危険なもので世界規模の災害を引き起こす可能性があり、「その収容違反はXK-クラスシナリオと同義とされるもの。多くの場合Keterクラスのオブジェクトに該当する。 」とされています。簡単にいうと逃げられたら世界終わるぜって感じです。
次にオブジェクトクラスについて。これはこのオブジェクトがどのくらい収容するのが難しいかを表す指標で、Keter(ケテル)はその中でも最も収容が難しいものです。
こういう用語説明が多くなるのは仕方ないですね。
はなしを鹿神様に戻します。
こいつはどんな奴かというと人の頭がついたでかい鹿です。それだけだったらただのキモい生き物なんですが問題なのはその能力にあります。まずこいつは無から有を生み出したり、有を無に帰すことができます。簡単にいうと万物創生の能力を持ちます。また物理的な攻撃は一切通らず、人間を変換した円柱等を飛ばして攻撃してきます。こいつを安静化させるには特定の儀式を行う必要がありそれがなされなかった場合は収容違反を起こす可能性があります。
はい、以上です。化物系のオブジェクトは説明をしようとするとそこまで長くはなりません。こんな感じで意外と淡白に終わります。ただ、こういう系統の報告書の醍醐味はそいつとのバトルや正体を考察することにあります。なので是非上のリンクから報告書へ飛んで味わってみてください。
2.SCP-4560「Everything is fine(万事順調)」
http://scp-jp.wikidot.com/scp-4560
こいつはいわゆる現象系オブジェクトと呼ばれるものです。どういうものかはよくわからないと思いますがこれの説明を聞けばなんとなくわかると思います。これのオブジェクトクラスはKeterに分類されています。
これはどう言ったオブジェクトかというと15歳から45歳の男性を対象としたミーム感染です。ミームとはざっくりいうと「知識・情報・規範によってその人の行動に影響すること」です。すごくわかりやすい例を見つけたので紹介します。
皆さんはご飯を食べる前にいただきますという言葉を発すると思います。しかしこれは必ずしも当たり前でなければ必要なことでもありません。(批判覚悟)
ですが、日本人のほぼ全員がこの行為を行うでしょう。これは「私たちの血肉となってくれる動物たちに感謝の意を込めて命をいただくことを宣言するべきという規範」が日本人の中にはありそれにより私たちの行動に影響が及ぼされています。そう、これは日本文化というミームです。
こちらのリンクに詳しく書いてあるので良くわからない人はこちらを参照してください。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/sp/pages/35487.html
さて、このオブジェクトの説明に移ります。これは「だんだんと人生のネガティブな部分を表明することができなくなっていく」というものです。は、なにがおかしいの?と思うかもしれません。実際このオブジェクトの初期段階では嫌なこと、ネガティブなことから目を逸らす程度でしかないのですが、症状が進行するとネガティブな感情がポジティブな行動へと変換されてしまいます。
末期になると他人のネガティブなことまで認識できないかのようになってしまいめちゃくちゃ楽観的な人になってしまいます。また、この感染力もすごく末期患者が残したEメールやボイスメッセージ等を見聞きするだけで感染してしまいます。放っておけばねずみ算式に感染者が増えていきやがて全人類が感染してしまうかもしれない危険性を秘めています。
ただ、このオブジェクトの真に恐ろしいところは「ネガティブな感情を認知できなくなる」のではなく「表現できなくなる」ところであり、感染者は決してポジティブ人間になったわけではなくただ、ネガティブな感情を外に出せなくなっているだけなのです。このオブジェクトの感染者第一号と思われる人の事例が本報告書にはありますが最後の彼の遺書にはゾッとしました。内容は是非皆さんの目で確かめてください。
3.SCP-894-JP「それはきっと終わらぬ悪夢」
http://scp-jp.wikidot.com/scp-894-jp
オブジェクトクラスはSafeです。オブジェクトクラスSafeとは収容するのは簡単というものです。ただオブジェクトクラスSafeはあくまで収容が簡単なだけでオブジェクトそのものが安全である保証はないです。さて、これはどんなオブジェクトかというと表紙に「あなたの夢はなんでしたか?」と書かれたB5サイズの大学ノートです。このオブジェクトの異常性は二つあります。
一つ目はそのノートに何かを描画、筆記した時に現れます。このノートに何かを書いた人はその人が過去に最も就業を希望していた職業に関する専門的な知識や技術・技能、そしてそれらを習得したいという意欲やその職業自体への関心が悉く失われます。例えば過去にサッカー選手になりたくてめっちゃ頑張ってた人がこのノートに何かを書くとサッカーに関する技術や知識、それに関する意欲を失ってしまいます。
二つ目はノートになにも書かれずに放置された場合、最短で24時間、最長で168時間放置されるとそこから最も近くにある筆記用具の近くに転移します。
このオブジェクトに関する情報は以上です。この報告書には多くの実験記録が残されています。実際には自分の目で確かめてほしいのですがこの報告書を読み進めてみるとこのオブジェクトの恐ろしさを垣間見ることができます。憧れてた職業に就いている人はどんな影響を受けるのか。このオブジェクトはのちに有用なオブジェクトに割り振られるThaumielに分類されていることがわかるのですが、なぜこれが有用なのか。また、このSCPのタイトルがなぜ「それはきっと終わらぬ悪夢」なのか。その意味を知った時きっとゾッとすると思います。報告書を読むのが長いと思う人はこちらで読んでもいいと思います。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44381.amp
さて、以上になります。ちなみに私は化物系よりもあと二つのようなあとあとゾッとするようなものの方が好きです。気になった人は是非自分で調べてみてください!ちなみに他のおすすめは「SCP-001 リリーの提言 うつくしき世界へ」、「SCP-1214 おやすみ、僕の街」、「SCP-619 ミレニアム・タウン」…挙げたらきりがないのでこのくらいにします。
ここで伝えたかったのは「好きなものはとことん突き詰めて調べよう!」です。
ではいつもの