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つくる会の戦略・戦法

2005年11月08日 | この国のゆくえ
久しぶりに戦後責任.comが更新されたようです。
つくる会と歴史教科書問題と言う特集を組んでます。

私などは5年以上も前から「つくる会」等の動向を追ってきてますので、ここの教科書がトンデモであり非科学的な教科書である事を良くわかってますが、最近こうした問題に関心をもち始めた方の中には「そんなトンデモがなぜ検定を通るのだ」「検定を通るにはそれなりに科学的な根拠もあり、単なる政治的思想的対立が教科書問題になっているのではないか」と考える人がいても不思議ではないと思います。

今回のこの特集、特にQ&Aの形での石山久男さんの記事はつくる会がどのようにして教科書を浸透させてきたのかその戦略や戦法がわかりやすく書いてあります。確かに当初つくる会は教員や有識者文化人にデタラメ教科書を大量配布する事で宣伝活動をしてました、このことは私も知ってます、しかし最近はこうした話は聞かない、つまりそのような活動は総すかんを食らっているわけです、こんなデタラメは誰も信じない。
ですからこの頃は教科書批判をするネット言論人にも「こんなデタラメを信じる人がいるわけがない、必要以上に騒ぐ事は却って宣伝活動に一役買うことになる」と言う主張も多かったし知識人のなかでも上野千鶴子等もそうした傾向にあったと私は感じる、私もある程度説得力のある意見であるとは思っていた。

しかし、現実につくる会の教科書は政治的な力を付け採用校はほとんどないとは言え慰安婦の記述が他の教科書からも消えたり、影響力を発揮してきている、つくる会教科書の動向にばかり追われて他の教科書の右傾化が目立たなくなっている。

危機感を持つべきです。
この特集は是非ご一読ください。つくる会は戦略を変えてます、右翼らしいやり方です。管理社会のつくり方はある程度社会経験を積んだ人ならよくおわかりと思いますが、そのお手本のような戦略です。主従関係を作りそのトップを押さえる。

先日の中国反日デモへの日本政府の対応などもその典型、決して中国民衆を相手にしない、政権に全て責任を預ける、国家が民衆を制御できない事を非難する。
これ逆に考えてみてください。日本政府は日本民衆をコントロールできる自信があるのですよ。民衆に「優秀な民族」「行儀の良いサポーター」「高い民度」等とおだて挙げてその実は政権にいいようにコントロールされる日本民衆にされているのです。

中国と日本、どちらが社会主義国なのでしょうか?


*コメントは思考錯誤まで