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香田さんを思う。

2005年10月27日 | 憲法9条
以下の記事は「香田さんの死を受けて」と題して2004/11/06に思考錯誤掲示板に投稿したものですが「とくらBlog:「心の整理つかない」 香田証生さんの遺族」という記事を読んで、正に小泉の独善的ファシズムの犠牲者となった香田さんの事を忘れてはならない。ブログのほうにも転載しておきます。

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私は以前に「イラクで人質をとられた彼らの行いは正しかったのだ、抑圧政権を倒すためにはその支配下に飛び込むしかない、国境の外側からの攻撃は国内ショーヴィニズムの養分となるだけだ」と言及しました。これは私の「国民国家国際秩序の打破と新世界秩序論」を展開する上で行った言動であることは否めません。

ある掲示板で【イラクで何が起きているか自分自身で確認しなければ、自分自身の『無関心」を克服できないと考え恐怖心と戦いながら香田さんはイラク入りをしたのだと思う。】と言う投稿を見かけました。
無論、香田さんが「私の投稿を見てイラクへ行った」などとはありえませんし私の主張が間違っていた、とも考えていません。

しかし、私は上記の発言を撤回します。非常に悔しいです。
私は開口第一番に「テロリストには屈しない」等言うと人間を首相に持つ日本政府に負けました。
「死んで当たり前だ」等と言う発言が横行する日本社会に負けました。
私の上記発言は間違ってるとは思ってません、が、特攻で死んでいった若者たちパレスティナの自爆テロの若者たちを送出した私の尤も嫌悪する大人たちと同じ事をしている結果になったような気がしてなりません。

言い訳をさせてください。
いくら自民党とはいえ開口一番「テロリストには屈しない」等と言うくだらない自尊心を満足させるたけ、だめのコメントをだす歴代首相が戦後から今までたった一人でもいただろうか?
どんなに凶悪で卑怯な犯罪であれ、真意はどうあれ「人命を第一に対応していきたい」と世界でただ一国日本だけが凶悪テロに対して来たのです。そんな日本に私は少なからず誇りを感じてました。結果がどう繋がったのかはわかりませんが少なくとも「人命を第一に対応していきたい」とコメントしておれば何かをできる時間があったはずです。
本当に悔しいです。

以下、ある方へのメールを転載します。
尚、WEB用に改行段落等修正しています。

--- 転載開始 ---
今夕、バグダッドのセントラル子供病院、モハメド医師から、今回の事件についても送られてきたメールの翻訳を入手しました。転送許可を得ましたので皆様にお知らせします。
モハメド医師は、今年2月から半年間、名古屋大学病院で研修医として、医療技術を学び、8月末にイラクに帰国された方です。翻訳は同医師が来日されたときの知人によるものです。

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親愛なる友人へ

現在、かなり多忙なのですが、日本人男性の誘拐・殺害事件の背景を説明しなければいけないと思っています。

イスラム教の指導者たちの調整が機能していない状態にあり、事態は最悪です。その原因は、ほとんどの指導者が刑務所に送られ、残りはイラク国外に逃げてしまったことです。だから、イラク国内には、アメリカ軍のための軍隊か、テロリストしかいないんです。
私たちの現状を想像できますか? お金のための軍隊か、米軍をイラクから追い出すための軍隊しかいないのです。もうイラクに日本の人を送らないでください。バグダッドで私たちは、より困難な生活を送っています。毎日、バグダッドの市民に対して、3~4回の爆撃が行われています。昼でも夜でもです。とくに早朝に爆撃されます。アメリカ軍の戦車が一日に何度もハイウェイを通過し、よく彼らは攻撃されます。だから、ハイウェイを使うことができません。ハイウェイで攻撃に会う可能性がきわめて高いので、緊急事態でない限り、誰もハイウェイを使いません。

また、イラク国軍はアメリカ軍に指揮され、彼らの命令下で働いています。だから、彼らも攻撃の対象にされるのです。不思議に思ったかもしれませんが、先週、Dialaで49人ものイラク人兵士が殺されたのは、このためです。さらに、イラク国外に逃げようとした、医者や科学者も殺されています。イラク国内にいるイラク人も殺されるかもしれないという脅威にさらされています。とりわけ特別な立場にいる人、例えば政府機関で働いている人や特定分野で有名な人にとっては、その危険性がより高くなっています。

もちろんのこと、外国人が殺される確率は、それよりも高くなっています。だから、全ての日本の方に、自重してイラクから離れることをお願いしています。そして、日本軍の早期撤退をお願いします。イラクの状況はより悪化していくので、軍人だろうと安全ではなくなるでしょう。彼らの命も守ってください。

日本とイラクの良好な関係を維持したいので、日本人殺害事件のことを残念に思っています。イラクの人々を責めないでください。私たちは、あなた方の親愛なる兄弟でありたいのです。日本人の中には、私たちイラク人のことを憎む人がいるだろうと思っています。しかし、私たちは何をすればよいのでしょうか? 最後にいっておきたいことは、今まで、イラクにとって、いい兆しはなにもありませんでした。イラクのリーダー、アラウィが選挙のことを話している一方で、ファルージャではアメリカからの大規模攻撃を待ち受けているんです。じつに皮肉なことではないですか。
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---転載終了---

STOP THE KOIZUMI - 改革ファシズムを止めるブロガー同盟に書いた記事ですが当ブログは同盟を脱退しました。

*コメントは思考錯誤まで