先日、とても素敵な口紅を買いました。
こんな素敵な口紅は、本当に久しぶりで、ちょっとわくわくしています。
病気になってからというもの、特に私はお化粧から縁遠くなっていました。
それどころではない、という感じでしょうか。
それに加えて、容姿も悪くなっていきましたから、お化粧なんかしてもね、私がね、みたいなところは大いにありました。
ただ、常々母からは
「もう少しきれいにしたらどうなの?」
と忠告されていました。
できるもんならしてるよーと口答えしてばかりいました。
そんなある日、ちょっとアイラインなんか引いちゃうようなちゃんとしたお化粧をしたことがありました。
娘がですね、そんな私を見て
「ママ!きれい!わあ!」
とキラキラした目で私を見上げるのです。
そお?
なんて、ちょっとうれしくなっちゃったりして。
その日はずっと、そしてしばらくの間、娘は私がきれいであると主張してくれて、そしてぜひお化粧もすべきだと、選挙演説ばりに説得してきたのです。
母の忠告に対しては口答えしますが、娘の演説に対してはなんとなく突き動かされていきました。
母も夫も、ちゃんとすると綺麗だね、とともすると若干おかしな発言ですけれども、純粋にお化粧できてよかったねというように、心底嬉しそうにしてくれました。
私がお化粧をするというのは、みんなが笑顔になるので、ちょっと心苦しくなりました。でもうれしかったです。
そして先日、娘が買ったらいいよと話していた口紅を買おうと思い立ちました。
秋頃にデパートに行った時に、ママがこんなの持ってたらいいなあと言ったところの口紅、ずっと気になっていました。
その頃は、やっぱり口紅どころじゃないよと思っていたのですが、そろそろ口紅くらいつけようじゃないのと思い始めたのです。
病気の人だからと縮こまってないで、病気の人だけど!と、それこそ肩で風を切って歩いちゃうくらいの気分に変化してきたのは、本当にいろんな人の支えや出会いがあってこそです。
コロナ禍ですけど、つける機会があったらしたいと思って、思い切って購入しました。
年始に、娘と夫がお年玉を私にくれました。その使い道として、大奮発しちゃったのです!わーい。
とっても素敵な口紅を、大切に使いたいなと思っています。