発表された皐月賞の出馬表を見て、思うのは種牡馬トレンドが世代交代を迎えているということだ。競馬を長くやっているとと、素人なりに感じるのは種牡馬の流行であり、それはクラシックではより顕著にあらわれる。
私が競馬にドハマりしてから最初に現れたのがノーザンテースト、次にトニービンとブライアンズタイム、そして言わずもがなのサンデーサイレンスだ。サンデー亡き後はその後継種牡馬、中でもステーゴールド、ディープインパクトは抜きんでた存在といえる。フジキセキ、ハーツクライ、ダンスインザダーク、マンハッタンカフェなどGⅠホースを出したサンデーの後継は多々いるが、なかでも2頭は突出していた。同時期にキングカメハメハという、サンデー一色に染まる種牡馬界に救世主が現れ、ロードカナロアを出した。
今年のクラシック戦線はディープ亡き後のリディングサイヤーが誰なのかが試されている。今年の皐月賞は、そんなディープ、ハーツクライ、キンカメというこれまでのエースに、ニューウェーブが挑戦する構図となった。
ロードカナロアはすでに女王アーモンドアイを出し、種牡馬の後継として昨年のクラシックで活躍したドゥラメンテを出している。そして今年注目するのはドレフォンだろう。ダート路線で産駒の活躍が目立つが、皐月の舞台に2頭出てきたことは、ダート専門ではないことを証明したといえる。
サンデー一族として種牡馬でも圧倒的な強さを示したディープの後継者は、いずれコントレイルが出てくるのだろうが、目下のところシルバーステートだろう。
今年のクラシックは最後のディープ、ハーツクライ、キンカメの産駒に、彼らの後継である、ロードカナロアとドゥラメンテ、シルバーステート、キタサンブラック、そこにドレフォンを加えた5頭の産駒が挑戦する構図で展開するとみている。
当然、オルフェーブル、ゴールドシップといったステイゴールドの後継も目が離せないが、今年、勢いがあるのは5頭のニューウェーブだろう。
ディープ産駒はアスクビクターモア、キラーアビリティ、ハーツクライ産駒はダノンベルーガ、ドウデュース。人気になりそうな4頭に挑戦するのがキタサンブラック産駒イクノイックス、ドレフォン産駒シオグラフ、デシエルト。勝ち馬はこの中にいると見ている。
ほかにもディープ、ハーツクライの産駒もいるし、キンカメ、ロードカナロア、モ―リス、エピファネイア、リオンディーズ、アメリカンペイトリオット、さらにはエイシンフラッシュ産駒のオニャンコポンまで、種牡馬の戦いという目線で追いかけても、今年の皐月賞はかなり面白い。
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