21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

採決直前、ふたつの疑問

2012-06-26 06:21:18 | 政治にモノ申す
 増税法案の採決が行われるようだが、ここにきて気になることがふたつある。
 
 ひとつは週末の世論調査だ。最近、義理あってブロック紙に変えたため、大新聞の世論調査がどんなものだったかわからない。消費税について行われたのだろうか。結果はどうだったのだろうか。テレビでも話題にならなかったようなきがする。唯一耳にしたのは、報道2001で民主党支持率が10%を切ったということくらいだ。世論はこの状況で消費税アップを支持しているのだろうか。もし、あれほど頻繁に行っていた世論調査を肝心な時に実施しなかったとしたら、不気味な意図を感じる。

 もうひとつは、民主党内でこの法案の採決が行われなかったのはなぜなのか。党内にこれだけ反対意見があるにもかかわらず、賛否を問わないのは、やれば反対が上回るからではないのか。小沢の造反宣言ばかりがクローズアップされているが、問題は消費増税に反対する議員が党内にことのほか多いという事実である。なのに、なぜ野田政権はビジョンが不明確な増税法案をごり押ししようとするのか。

 野田首相は政治生命をかけるなどといかにも消費増税が国家を立て直すようなもっともらしいことを言うが、ちゃんちゃらおかしい。結局は、まとまらない党内で意地を張りとおすだけにすぎず、民主党というまとまらない与党をぶっ壊すにすぎない。

 小泉じゃないが、民主党をぶっ壊すというのが野田の主張だ。それだけのことだ。しかし、残念ながら本人はそのことに気付いていない。それどころかマスコミや評論家に踊らされて、始まったばかりの二大政党政治を中途でぶっ壊そうとしている。

 今日、法案が衆議院を通過した瞬間、55年体制への先祖がえりが始まるのは明らかだ。まさに首相の若さ、幼さが仇となった。同時に国を動かしているのは誰なのかという不気味な影が見え隠れする。

 
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