智’s Eyes

歌い手・ナガオカ智のブログ
自分の目で見て・耳で聞いて感じた事を、徒然なるままに!

日本の音楽ビジネスが歌って見えた?!?!

2013年07月21日 17時17分22秒 | In NewYork 〜留学体験記〜
さてさて、NYに来て1週間経ちましたが、とりあえず、体調が見事に崩れました(汗)昨日、土曜日はなーんにも予定がなかったので1日中寝て、今はとっても元気なのでご安心ください!
舐めてましたNY、天気予報で103℉(約39℃)って言ってまして...で、語学のクラスは日本の室内以上にクーラーが効いているという...
寒暖の差が激しいのが苦手だということを忘れてました。
まさかNYで整腸剤を買いに行く日がくるなんて....

発表会の疲れだったり、暑さだったり、時差だったりでね....
もう私もそんなに若くない。
お酒を注文しても、パスポート見せろと言われず、Deliでコーヒーの買い方わからず「???」ってなったら「Sorry,madam」と言われる始末。
....東洋人が実年齢より若く見られるなんて、都市伝説です!!(爆笑)

で、1週間何をしてたかというと、午前中は語学学校。英語で英文法を学ぶという至難の技。
午後は歌のレッスンだったり、レッスンない日はぶらぶら街を探索しておりました!

語学学校は、エンパイアステートビルの並び、観光地のど真ん中にあります。
お忍びで日本の芸能人が勉強に来ている様で、今も、若手俳優さんが来ている模様。
初めにクラス分けテストがあります!

(コーディネーターさん撮影)
30分ぐらいあればできる、文法や英作文などの問題。その後、簡単な面接があります。
その結果を受けてレベル判定、クラスへ、という流れ。
私は中間レベルぐらいのクラスへ。先生はMAX先生という紳士の方、クラスメイトは中国、韓国、イタリア、ベネズエラ、などなど、いろんなタイプの英語が飛び交います(笑)
約$50のたいそう立派なテキストを買わされまして(笑)

英語で文法を勉強....この間は「受動態」のお勉強でした....
初めは目の前で行われていることがなんだかさっぱりわからず、どうやって授業が進んでいるかもわからずでしたが、3日目ぐらいからやっと授業の進め方はわかってきた次第。なんせサマーセミナーでカザフスタンの中学生と一緒に勉強しているので負けてはいられない!(汗)

そして、今週は待望の音楽のレッスンも4時間ほどありました!
座学が1時間、発声が2時間、歌のレッスンが1時間。

座学は今回お世話になっているプロデューサーのToyaさん。
http://www.universalgroove.net/producer.htm

数々の現場を体験され、NYで活動を認められ、そして後世にそれを残すために教えることを始めたと仰ってました。
素敵です!自分の持っているものを誰かのために活かすという考え方。
そして、簡単な音楽の構造と、音楽用語英語でなんていうかということを教えていただきました。
作曲家でもあるToyaさん、めっちゃ分厚い作曲法の本の最初のページに「音楽は一に情熱、二に知識だ」と書いてあった、どれだけ知識があっても、情熱がないことにははじまらない。そう言われて今までの自分をちょっと反省。
さらに、私が衝撃を受けたのが「BLUES」の構造と言う話。
ブルースの音楽的定義はメジャーとマイナーが同居出来る構造。
メジャーは明るい、楽しい、嬉しい、「生」のイメージの音、マイナーは暗い、悲しい、苦しい、「死」のイメージの音。
奴隷としてアメリカに渡ってきた人たちが、辛い生活の中でも楽しさを望み・見つけ歌い、辛い仕事だけど、終われば嬉しい時間が待ってると歌い、死にゆく人もいれば、新しい命がまた生まれると歌う、これがBLUESだと思うとToyaさんから教わりました。
Gospelにもそんなような背景があると知っていましたが、改めていろんな衝撃が走りました....。
歌うことばっかりに必死で、ちゃんと背景を学んでなかった自分に反省しつつ、BLUESに込められた思いがこんなものだったかとびっくりしたり....。音楽にはいろんな思いが込められてるし、どんな想いを込めてもいいんだなと実感した次第です。

発声法は、ディレクターのYocoさん。ラジオDJをされていたこともあるということで、発声のプロ。
体の構造から、体のほぐし方、声を出すための体制作り。
実際に体を動かして5分ぐらいで声が変わったのは言うまでもない!!今まで歌って来た歌ってなんだったんだ?!?!と言わんばかり!!
多分、歌の先生をやって来ている人たちは、体の構造も勉強してきているんだろうけど、「音楽教室」的なところでは、体の構造までなかなか言及されない。
なもんで、本当、目から鱗、こんなに楽に、すーっと声が出るなんて、声を出している私が一番びっくり!
とはいえ、発声だけでは歌えないので、実際に歌ってみる、というのが歌のレッスン。
ジューン先生という、ネイティブの女性の先生。
教わったのは口の中に空間をたくさん作ってあげるということと、無理な声を出さず、自分の声の魅力的な出し方を考えるということ。
空間を作ることは日本でも良く言われて来ました。
自分の声の魅力に関して言うと、原曲通りに歌うことが必ずしもOKではない。魅力的に響かせるためには、キーを変えたりフレーズを変えた方がいい。そうする事でオリジナリティーが出ると。
確かに。
カラオケとか行くと、何となく、無意識の内に原曲に似せて歌うことが良しとなってたなぁと。
聞き手がそれを求めてる感じもありますが、そうじゃないなと。
あー、今、こうやって文章を書きながら思ったのですが、日本の音楽ビジネスが上手いだけじゃやっていけないのは、ここに理由があるのかな?楽曲を作る時に重きをおいているのが、ファンが、リスナーが、消費者が求めているものを作っているから。そうじゃないとなんだか「押し売り」になってしまう....。確固たる証拠はないですけど、なんとなくそう思いました。
というわけで、今週の音楽のレッスンはこんな感じ。

レッスンがない日は、図書館で勉強したり、

楽器屋さんに行ってみたり、

洗濯してみたり

まぁとにかく、もっと英語がしゃべれるようになりたい....と思う日々です。

あとご容赦いただきたいのは、iPhoneでこれだけ長い文章作ってるんで、少々文体がおかしかったりするかもしれませんが、お許しを!

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