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TMD BLOG

1986年創業のTMDのブログです。

KGB-PRE 3号機

2016-06-24 19:45:15 | NEW

KGB-PRE 3号機をHPにアップしました。

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TMD  KGB-Pre 3号機 

 

今回のKGBプリ3号機は遂に中も外も全て1から創った本来の意味でのスタートとなります。価格ランク的には以前のTMD Model-41 Preが定価41万でしたので1万円だけアップとなりました。しかしながらKGBケーブルが内蔵されているという意味では逆に安くなっているとも言えますね。

さて、この3号機、これまでの1号機や2号機と何がちがうのでしょう?一つはケースが違いますよね。オールアルミボディのリジットなケースです。ある種、ライカのカメラのような精密感が漂いますね。

 


中央に何やらスイッチらしきものがあり、これがデザインポイントになっていますが、実はこのスイッチは後で言いますが重要なポイントなのですね。

さて、前回、前々回と同じ様なことを言うのも退屈ですから今回の3号機では別の事も少し言いますと、そもそもTMDがプリアンプを作ったのは実はマイクプリアンプが最初でした。これはTMDの出自を既に知っておられる方には説明不要ですが、TMDの前身であるMD(ミュージックデザイン)時代は録音周辺機器を作っていました。その中で最もHIFI性能を要求されるのがマイクプリアンプでした。MD時代はマイク録音のためのプリアンプを数多く作りましたが、その時の経験が今に生きていると言えます。つまり目の前に原音がありありとある環境です。だからマイクプリアンプの使命はその原音を歪みなく増幅する事です。そこで得た様々なノウハウがオーディオ用プリアンプにも使われています。ただし、それだけではありません。TMDはKGB PREから新しい段階に入ったのです。それは個性ある音作りとも言えます。

録音されている音をそのまま出す事を是とするオーディオマニアの方は多いです。しかし、その録音現場の実情をよく知っているTMDとしては更にこう付け足します。それは「生の音というものはまずマイクの振動板から始まって様々な機器やケーブルで変化してしまいます」と、つまり録音された音には原音そのものはもう無いのです。
ある意味、この変化してしまった音を「それらしい音」に戻す作業がオーディオ技術とも言えるのです。

おわかりでしょうか? CDにもLP盤にも既に原音は入っていないのですから、如何にそれらしい肉迫したサウンドを取り戻すかがオーディオ技術なのです。これはマニアの方達も同様です。TMDが様々なケーブルを作っているのはお客様が望むサウンドを得る為の一助です。お客様の数だけ嗜好があるのです。

そしてKGB PREによってプリアンプそのものも個性ある音色を作る事ができるようになりました。これまでの世界中のアンプは個性というよりも個体差に近い程度の音色の差はあっても、特にハイエンド志向になってからはどのメーカーのプリアンプも似たような音の比べ合いになっていたのが実情です。こうした一群から飛び出したのがKGB PREです。

さてこのKGBプリ3号機の大きさは横幅32cm、高さ7.3cm、奥行26cmとなります。重さは3.4Kgです。非常に良くできたケースで肉厚のあるアルミニウムが梨地仕上げになっており重厚感があります。ケースは小型ですが持ってみるとずっしりと感じます。

KGBプリのフロント・パネルには二つのツマミがありますが、これが音量調節用の「可変ゲイン」のツマミです。LR独立しています。

 


KGBプリのリアパネルです。入力がRCA1系統、出力もRCA
1系統の余分なものが一切無い仕様です。リアパネルに電源スイッチがあります。お薦めは電源は切らない事です。プリの場合、付けていても消費電力は僅かなものなので、いちいち消していると付けてから音が良くなるまで待つのは逆に時間の無駄です。付けっ放しをお薦めします。


今回のKGBプリは3号機という事で力が入っております。KGB PREも作れば作るほど経験値が増していく感覚がありますが、一つの節目がこの3号機かなと思います。

 

SOUND & TONE 2種類のテイスト

 

 

このKGB-PRE3号機ではプリアンプのトーン・モードを切り替える事ができます。これは、この3号機のみのスペシャルファンクションです。是非、お楽しみくださいませ。

 

LEDが赤の時 中域の熱いHOT MODE

 

前面のトグルスイッチが下側に向いている時は言わば熱いJAZZ、中域に魅力を持ったHOT MODEと云えます。例えばサクスフォンをこのモードで聴いてください、このモードの魅力がわかります。そしてボーカル、この人肌的な温度感は音楽を聴いて寛ぐ一時を至福の時間に致します。ALTEC等の中域に魅力を持つスピーカーなどと共通の魅力がこのモードにあります。

 

LEDが緑の時  KGB MODE

 

前面のトグルスイッチが上側に向いている時は正に KGBモードです。KGBは「カーン」と響くスネアと「ゴリゴリ」と唸るBASS、そして「バシャーン」と炸裂するシンバルを表現します。この効果は内部に格納したKGB3のホット側部分によって得られています。音はCOOLな印象があります。つまりジャズを熱く聴きたい時もCOOLに聴きたい時もスイッチ一つで使い分けることができるという優れものなのです。

 


3号機に至って一つの完成を見ました。以前、寺島さんが著書の中でTMDのアンプの内部配線材について触れていますが、その時に「TMDはケーブルメーカーなのだからアンプの配線材などお手のものだろう」と書かれていましたが、今思いますとそれは、このKGB PREに至って漸くそのレベルに近づいてきたような気がするのです。

 

こんな感じでKGB-PRE 3号機をHPにアップしました。リンク

 

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KGBプリ 2号機について

2016-06-21 23:38:25 | NEW

本日、セールにKGBプリ2号機をエントリーしました。

サイトの方と重なる部分もありますが、ここでも少し説明いたします。

今回のKGBプリ2号機の中身はかなり昔に作った高性能プリの物を幾つかの仕様変更を行い新しいケースに入れKGB化したものです。今回、宣伝の意味も込めてコストパーフォーマンスの優れたKGB プリを作りたかったのです。

KGBプリ2号機のフロントパネルにはたった2個のツマミとLEDしかありません。ツマミは左右CHのGAIN調整用です。一見ボリュームのように見えますが回路的には可変GAINコントロールなのです。この方式はとにかくボリュームを入れることで音が死んでしまうのを防ぐ唯一のやり方なのです。一般のボリュームは下げていくとアースに音楽信号をどんどん捨ててしまうので残った僅かな信号で音楽を聞かねばなりません。一方可変GAINの場合はゲインを下げて行くと逆に広帯域、低歪みになり微小信号まで繊細に聞き取る事ができるのです。

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プリアンプの音質をオーディオ的に良くしていくには余分な回路を省き、ピュアーな増幅機能に徹する必要があります。ハンダ付けも極力減らす必要があります。ハンダの音は例え一箇所でも音質が劣化してしまうのです。一番良いのは圧着接続です。これは直結とほぼ同様の音質を保つ優れた手法です。この方式でアンプを作っているのは世界でTMDただ一社です。圧着接続可能な部分は全てそれで行うためこのKGBプリでのハンダ箇所は平均的なハイエンドプリの10分の1以下となります。回路はこれ以上無いほどにシンプル化すると元々の音(部品数が少ないほどケーブルの音質に近づきます)が聞こえてまいります。KGBプリの基本回路はそのようなものなのです。KGBプリ2号機の大きさは横幅32cm、高さ8cm、奥行29cmとなります。重さは3.0Kgです。

KGBプリのリアパネルです。入力がRCA1系統、出力もRCA1系統の余分なものが一切無い仕様です。リアパネルに小さな電源スイッチがあります。勿論、日本国内仕様のAC100 V入力です。

今回のKGBプリは2号機です。このKGBプリの内部にはKGBフレーバーとして入力端子から増幅部までの間に67cm分のRCAケーブルKGB-3のホット側がそのまま挿入されています。これによる効果は絶大で単なるピュアーな音質のプリというレベルを大きく超えています。

KGBとは「カーン」と乾いた響きのスネアと「ゴリゴリ」と唸るBASS、そして「バシャーン」と炸裂するシンバルを表現している名前です。全てはそのトーンの為に作られています。JAZZを格別に味わう為のプリアンプなのです。

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前回のモデル41プリをKGB化した1号機の後に作られたこの2号機はようやく新品のケースとなりました。音的には1号機とほぼ同じです。・・と言うのは純粋なプリアンプとしての音質差はパーツの組み合わせの差があるので微妙に音質は異なるものです。しかしそんな"微妙" な音質差はKGB化してしまうと大した差では無いので大きなKGB効果の中に埋もれてしまうのです。それほどKGB化したプリアンプというものはKGBの音がするのです。これを例えて言えばプリ自体は無色透明というか・・ピュアーで新鮮な音質をモットーとしております、一方KGB要素、つまり内部に入れるKGBケーブル(の1/2、正確に言えば)は強烈な音色効果を持ちますので、それを入れることで一挙に変わります。TMD試聴室では通常もっと高価なテラノザウルス(正確には寺島モデル4号機)で聴いていますが、そのプリ部の代わりに今回のKGBプリ2号機を入れて聴くわけなのですが・・

やはりKGBケーブルを入れてからの2号機は一気に魅力が高まり、ややもするとテラノ系の立場が危うくなります。これはプリのせいではないのですよ、全て内部に入れたKGBケーブル(今回はKGB3のHOT側を67cm分入れました)のせいなのです。
 まぁ、よくよく聴き比べればテラノの方がHIFI的には上位(上品)なんでしょうけど 
とにかくドラムやシンバルは圧巻ですね、存在感があり過ぎるというか・・・。
もはやジャズを聴く人はKGBプリで楽しんでくださいね、と断言できます。
何となく、このプリ(KGBプリ)を作り続ける事がもう一つのライフワークになりそうな気がしています。

KGBプリ2号機


続いて3号機も完成? KGBプリ

2016-06-20 19:56:00 | NEW

いまTMD的には最も旬なKGBプリ

「明日ブログにのせます」と

言っておきながらまだ出ない・・・のは

3号機も並列で作っていて

少し遅れて昨日、完成・・の一歩手前まで

来たのです。

あとは2色LEDを付けるのみで

本日、秋葉原にて3mmの2色LEDをば購入

店先で「3ミリの2色LEDあります?」って聞いたら

「ん〜、ウチは在庫してないなぁ..秋葉で在庫しているとこってあるのかなぁ」と

不安を煽る発言にもメゲず、何軒か隣の店に行き

聞くと「うちはないけど、◯◯さんにあるかも」とご親切な発言

で、行くと女御主人が居て、一種類のみあったのです。

値札を見ると350円でうんたらで3500円がうんたらと

なんだか高そうな予感がしたので「3個ください」と言い

財布から千円札をまず取り出していると

「162円です」と言われる。

どうやら書いてあった値段は10個単位とかの価格であったようだ。ホッ....


で、これから・・・この後

LEDをば3号機に取り付ければ終了 というところまで来ていますので

HPへのアップは明日になりそうです。


2号機と3号機はキャラクターや外観等が異なるので

プライスもそれぞれですが・・

どちらも非常に価値観の高いmonoであります。


詳しくは明日。


KGB プリの2号機が完成

2016-06-18 19:01:29 | NEW

KGB プリの2号機が完成

やはり素晴らしい出来と言えます。

自分で言ってどうするんだ

と言われそうですが

まず自分が素晴らしいと思えるような物でないと・・・

それで、この2号機は前回の1号機(四国の方に旅立ちました)に

比べてどうなのでしょう。

同様に素晴らしいと言うしかありません。

今回、中に入れたKGBはKGB3の67cm版をホット側にのみ

入れました。

今回も入れる前と後でその効果を聞き比べましたが前回同様

激変しました。

このプリから通常のテラノザウルスのプリに戻すと

確かに高品位ではあるし分厚い音に戻るのですが・・

刺激は薄れます。

特にシンバル等の金物は圧巻で、この点だけに関しては

テラノプリ部を上回ります。

現在、RCA版のKGB3が在庫なしなので

テラノプリ+KGB3と

このプリとの比較はできていないのですが

恐ろしいほどのコストバリューを感じます。

JAZZに限って言えば、こんな音がするプリは無かったのではないでしょうか?

明日、サイトにupする予定です。

お楽しみに!!

このプリは一体誰の元に行く運命なのでしょうね...。


神秘の世界 デジタルケーブル

2016-06-16 21:34:27 | NEW

この題名は

なんか大袈裟みたいなんですが・・

実は本当に本音です。

つまりデジタルケーブルの謎は深過ぎて

まだ誰も一番底までは到達していないのです。

TMDも当初は理詰めで真面目一徹に作っていました。

しかし前回も言いましたが最早オーディオは

真面目一徹だけで作っていても一緒の音色に

なっていくだけで面白みがないのです。


TMDで現在最高の性能を持つものはSOMA-0です。

しかし常々使っているのはウラノスです。

もう慣れてしまっているのでそこを他のものに変えると

試聴ができなくなってしまうのです。

ウラノスと同じ立場にあるのがアンシエントです。

ここも変えられません。


同時にアンプもテラノザウルス系でずっと通しています。


ただ最近はクラシック用のシステムを別に構築したくて

たまりませんが・・・予算が・・・・と場所が.....。


それでデジタルケーブル、最初のPEAKは忘れもしない「SUN」が

出来た時です。これは嬉しかったです。

この時既に同軸構造やシールドとはおさらばしてましたね。


ケーブルとは常に未踏の世界が先に先にと広がっているものなので

これで完成だ、などとは夢にも思ってはならないのです。


デジタルケーブルは一時期G-FORCEの時期は停滞していました。

この時期が意外に長くウラノスがその後に難産の末に生まれるまでは

ずっとG-FORCEでしたね。


そしてソーマのシリーズが生まれるのですが

副産物としてKing of Gold(ETC CABLE)が生まれたのは良かったです。


順番的にはまだ後になりそうですが

ソーマの後のデジタルを探らねばなりません..。



 


CLASSIXのコメントも来ました。

2016-06-14 18:21:07 | NEW

CLASSIXのコメントも来ましたので紹介いたします。

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TMD 畑野様
大変ご無沙汰しています。三重県に住んでいるMと言います。
私も、スピーカーをノーチラス801からウエストミンスターロイヤルに交換したり色々ありました。付き合いの深いオーディオ店があり、そこがトランスペアレントのケーブルを進めてきたので、一時TMDのケーブルをチューナーからプリアンプにCLASSIXに使うだけという状態になっていました。先日CDプレーヤーをマランツのSA15S1に交換したのですが、音が明るすぎて陰影がまるでなくクラッシクを聴く音ではなくなっていました。
CDPを交換するかとも思ったのですが、一度チューナー用に使っているCLASSIXをCDPプリ間につないでみました。そうすると音が激変し、クラシックを聴くのに非常に良いバランスとなりました。本当に激変という言葉がふさわしく、機器を変えてもここまでは変化しないのではと思いました。フルトベングラーの英雄がバルビローリのマーラーがすごく雰囲気良く鳴りました。
時間がかかりましたが、TMDのケーブルの真価がわかりました。B&Wの時はそうでもなかったのに、タンノイは驚くべき反応をしてくれました。今後も大事に使用してゆきたいと思います。ありがとうございました。

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M様有難うございました。

CLASSIX


KGBプリの感想をいただけました

2016-06-13 11:50:32 | NEW

KGBプリの感想をいただけました

以下に掲載致します。

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KGB PREの感想です。

SPアルテックA5、プリは今までは、AH!のプローグ3(改)を使っていました。
基本的には、AH!のCDPも使っていてアナログな音で、蒸留水では無く
ミネラル豊富な井戸水だと思っていました。
が、KGB PREを聞いて一聴濃いなぁ~
之は、ハイエンドでは絶対出無い音、求めている音に近い
井戸水から名湯の温泉に成った様な、温度感も高く成りより濃く
最近のSPでは出ないスピード・抜け・厚み・温度

ライブ会場のかぶりつきで尚且つオーディオ的な定位・空気感を伴って出て来ます。
具体的には、ボーカルの気持ちよさ・ブラシの1本1本の太さが分かる様・スティックの木と
シンバルの当たる感じと厚み・ベースの沈み込みとブリッと感まさにKGBですね
今までの2倍以上の出方に成ります。

このプリに感じたことは、TMDのケーブルの延長線上に有る様な感じで機械の中ですが、
よく無味無臭何も引かない何も足さないとか有りますが、積極的にケーブルに取り入れてあるスパイスを足して

そのスパイスを殺さず出しているようです。
機器の付いたケーブルと言う感じです。

試聴で借りたのですが、返せなくなりいつもの事ですがまた増えてしましました。

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O様、有難うございました。

 PS:なお、あまりにも早く売れてしまいましたので(O様ありがとうございました)今、2台目を

      作っている最中であります。

 


スピーカーケーブルの設計4

2016-06-03 09:26:39 | NEW

スピーカーケーブルの設計3までお読みいただいた方は

今回はその続きの4です。

VINTAGE WIREの魅力について述べますと

まずその音色です。これだけは普通の電線と聴き比べした事が

ある人にしかその魅力はわかってもらえないでしょう。

例えばドラム、これは全く同じ物と言えないほど変化します。

ベースもそう、情報量が一桁増えます。

ボーカルなどは一気に物語を含んできますね..。

つまり音楽全体に波及します。

あと想像以上にレンジが広いのも特徴です。

髪の毛の様に細い線でもかなり下の方の雰囲気も出してくる

稀な例もあります。

また太いゲージの線の低音の魅力は言うまでもありません。

TMDも最初の頃プリアンプやフォノEQの内部配線に

6Nの単線を使っていたので6N系の利用価値はわかっています。

しかしやはり「銅の割合の多い音」でしか無いので

それ以上でも以下でもありません。

音楽を語らせたらVINTAGE WIREの右に出る物が無いのです。

これは非常に残念な事です。

何故なら、これは過去の遺物だからです。

現在では作っていませんし・・作れるかどうかもわかりません。

だから特に音の良いVINTAGE WIREは高価です。

調べると「えっこんなに高い価格なの」と驚くはずです。

画像はTMDがストックしているVintageWireの一部です。実際はこの何倍かの量が

ありますが、一つ一つに使いどころがあります。

寺島さんとの会話の中で一般の方がVintage Wireに対して抱いているイメージが

わかりましたので載せますと・・

「なんというか・・昔のワイヤーって聞くとレンジが狭くて中音だけしか・・」

はいはい、そうですよね、皆さんSPレコードや蓄音機的な音のイメージを

連想するようです。

でも電線ですよ、電線っ! 周波数制限があった時代のレコードや蓄音機とは

意味が違うのです。電線の性能だけで言ったら周波数特性などは

初めっから平坦でワイドレンジな訳ですね。ここんとこ間違えやすいです。

時代の流れの中で、如何に明瞭な音声を伝達するかというテーマで磨き上げた

電話機の初期の頃、技術者たちは明瞭な音質を持つ電線を開発しました。

電気増幅という仕掛けに余り頼らず電線自体で明瞭な音質を目指したのは

賢い選択だったと思うのです。

電話の前はモールス信号ですね..。

現代のスマホからするとローテクの極みですが

鉱床から銅線を作るに至る技術などは更にローテクの極みなのでしょうね..。


そんな時代に作られたローテクの極みだからVintage Wireは音が良いのかも

知れませんね。

なんというか・・人間の感性にダイレクトに訴えかけてくるというか・・・。





KGBプリ 以後

2016-05-31 21:08:39 | NEW

KGBプリ 以後

TMDはプリアンプ作りに対して、視野が開けた感触があります。

つまり

これまでの世界中のプリ(に限らずAMP全体)は

ピュアーな音質の部品を精一杯使うという発想

、、視野からしか作れなかった という歴史的事実から・・

意識的には脱出できた感があるのです。


確かにWEなどの過去のプリアンプには

個性的で強烈なWEキャラの部品を使う事で

音色的にも個性を持った物もあったかもしれません。


しかしアンプの音質をUPさせるには・・

トランスペアレント(簡単に言うと透明な)な回路

パーツ、電源を使うしかないという、、、固定観念

から実際は音質的に似通った物しか

作れなくなっていたのです。


なんか・・ピカピカ、ツルンとした無個性な

蒸留水的な音のAMPしか生まれなくなっていたのです。


それゆえ「音作りはケーブルの役目」という

何かよくわからない結果に陥っていたのが

今日のオーディオ状況です。

TMDは前からうすうす感じていたのですが

真空管やトランジスター、そして各種回路の差

そのようなものよりも

電線の差の方が音に変化が出るという妙な現象は

何か変だなと思っていたのですが・・・

今回のKGBプリで目が覚めました。

結論から言うと、あるレベルから上の(この条件は大前提です)

アンプなどでは、どのように作っても

周波数特性がフラットでかつワイドレンジ、ローディストーションを

標榜すると「みんな同じような音」になってしまうという事です。

だから例えばアンプを買い換えて確かに音は変わるのですが

その変わり方はかけた金額ほどではなく期待の30%~50%程度なのです。

一方ケーブルはアンプに比較すれば予算は少なく済むのに

その音の変化は(TMDの場合)50%~200%程度変わるのです。

寺島さんが雑誌に名言(迷言?)を書いていますが

「音が変わるのを楽しむのがオーディオという趣味だ」

・・とするならばアンプ交換よりもケーブル交換(TMDに変える)の

方が趣味性がより満喫できる事になります。

こんなに効果の高いケーブル効果をアンプ内部に組み込んだのが

今回のKGBプリなのです。

現在TMDではケーブルによる音色変化、音色コントロールは

相当なレベルで行えるようになってきています。

この事はつまり、今後のTMDプリは「そのプリでやりたい音色変化の方向」を

内部のケーブル部分で自在に行えるという事になります。

ここまで読んできた方はここでこんな疑問を抱くかもしれません。

「ならアンプ内部でやらずにケーブル交換でいいんじゃない?」と


違います!


アンプでの音質グレードアップをしようとするとメーカーも材料費や

製作法に大金をはたく事になるのです。

具体的に例を挙げると、例えばレアで高価な真空管を仕入れなければならない...

とかフィルム・コンデンサーの超高音質の物を自社開発せねばならない・・・とか

電源部に凝りまくり自社製の発電機の付いた電源部を開発しなければ・・・

とか とか とにかくハイエンドは金がかかるのです(これはどのメーカーも共通の悩み)

そして数百万まで跳ね上がったプライスの物が完成しても _____ピカピカ、ツルンとした無個性______

先の説明のように「金がかかったほどには音色変化は期待できない」ものが

作られるのです。

ハイエンド機器を漂流している方はこのような経験を二度や三度はしているものです。

それでもケーブルによる音色トリートメント(自分好みの音にすること)を

実行できていない人やケーブルを軽視している人は、その虚しい買い換えを

続けるのです..。

KGBプリで私が驚いたことは

テラノザウルスの金のかかったプリ部の音に

MODEL-41を改造してKGB化したプリが

大接近したことです。

テラノザウルスのプリ部では

⚫︎圧着接続

⚫︎ソーラー電源

⚫︎WEコンデンサー

⚫︎TMD特製「空中直線抵抗」

などなど手間暇かかる事やお金のかかる事をし尽くしています。

なのに

MODEL-41はAC電源ですし

電源部にWEコンデンサーも使っていません

空中直線抵抗も使用していません...


なのにKGB化(つまりKGBのケーブルの音色をプリ内部に入れる)

した事で一気にそのレベルに音色変化したのです。


さぁ、こうなりますと今後はKGBに限らずTMDには様々なケーブル

があるのですから、様々に個性的な音色(しかも超高品位水準)を

持ったプリアンプをリーズナブルな価格(ここが大事!)で

提供できる事になります。


今後、TMDが作るプリに是非ご注目下さい!

期待を裏切りません。











TMD Model41 Preamp KGB

2016-05-20 09:41:54 | NEW

 

TMD Model41 Preamp KGBをHPにアップしました。

こちらでも紹介いたします。

今回のKGBプリは元々、長期ストック品であった41preをベースにグレードアップを施したものです。ベースとなった41pre自体はピュアーな音質でしたが普段テラノザウルスを聞き慣れている耳にはもっと何か刺激が欲しいと感じました。色々考えた末に辿り着いたのがKGBプリを作ろうと言う事でした。

KGBプリのフロントパネルにはたった2個 のツマミのみです。これは左右CHの音量を調節します。一見ボリュームのように見えますが回路的には可変GAINコントロールです。プリアンプの増幅度を このツマミで変えているのです。この方式の優位性はとにかくボリュームを入れることで音が死んでしまうのを回避できる事です。ボリュームは下げていくと アースに音楽信号をどんどん捨ててしまうので残った僅かな信号で聞かなくてはなりません。可変GAINの場合はゲインを下げて(音量が下がります)行くとより広帯域になり微小信号まで明確に聞き取る事ができます。

プリアンプの音質をオーディオ的に良くしていくには余分な回路を一切省き、増幅機能に徹し音の良い部品を 使い、ハンダ付けを極力減らす事が必要です。ハンダは例え一箇所でも音に元気が無くなったり妙な風に音質が劣化してしまうのです。一番良いのは圧着接続で す。これは直結とほぼ同様の音質がキープできます。パーツに関してですが回路内の不要なコンデンサーは排除すべきです。つまり回路はこれ以上無いほどにシ ンプル化すると元々の音が聞こえてまいります。KGBプリの基本回路はそのようなものです。

KGBプリの大きさは横幅48.4cm、高 さ6.6cm、奥行20.5cmとなります。重さは2.8Kgです。プリアンプは要するに電源と回路と部品、この三つで成り立っています。大きさが大きく 重さが重いものが良いと言う事は全くありません。重くても軽い音のプリもありますし、軽くても重厚な音のプリもあります。勿論、KGBプリは重厚な音がします。

KGB プリのリアパネルです。RCA端子は新品に交換しました。入力が1系統、出力が1系統の余分なものが一切無いプリです。中央のDC INとは将来的にソーラー電源にアップグレードする時にこの端子にソーラー電源を接続し右隣のスイッチをEXTにします。普段は内蔵ACを使うので必ず INNER側にしておきます。電源スイッチは右端の赤いスイッチです。

今回のKGBプリはベースとなったTMD Model-41Preを大幅にモディファイアした物です。 Model- 41Pre自体は1999年に作られた物ですので外装等はそれなりに経年変化しています。ですがTMD独自の圧着接続によるシンプルな内部配線ゆえに余り 故障という故障がありません。末長くお使いになれます。このKGBプリの内部にはトグロを巻いた蛇のようなKGBフレーバーが居ます。それがこの音を出しているのです。

ケーブルをサービスでお付けします。ただでさえ素晴らしい今回のKGBプリ、それなのに何とケーブルを無料でお付けしちゃいます。KGBプリからパワーアンプまでのケーブルをあれこれ変えて音色変化を確認しました。相当な数のTMDケーブルをプリパワー間に繋いでみました。その結果、最も音がビビットでKGBらしさが満喫できる一本に辿り着きました。まだ未発売のケーブルなのですが、どういう訳かKGBプリとの相性が抜群で正に決まったと思いました。なのでサービス品として同梱させていただきます。長さは1mです。

今回のKGBプリは41preをベースに大改造したものなので素性は41preなのです。
ですが、素顔美人だった41preがKGBというメイクアップをした事で
まるで別人になってしまいました。これは誇張でも大袈裟でもなく事実です。
通常はテラノザウルス(正確には寺島モデル4号機)を聴いている私ですが・・・
そのプリの所を今回の41pre-KGBに入れ替えて聴いてみました。
ベースとなった41pre自体は最初からピュアーな音質でしたから・・普通に聴くには
何の問題もなく素晴らしいプリです。ただ、普段はより高品位のテラノザウルスを聞
いている私としては何か刺激が足り無いのですね....  贅沢な悩みですが。
そこでスパイシーなKGB味を大量に上から降ってみたという感じです。
 そしたら激変しまして、何といつも聞いているテラノザウルスと遜色の無い
音がしてしまったと・・・・、、、、、。
 まぁ、よくよく聴き比べればテラノの方がHIFI的には上位(上品)なんでしょうけど 
音楽を聴いている時は、あんまり細かいことは気にしませんから・・・
ドラムやシンバルは圧巻ですね、存在感があり過ぎるというか・・・。
プライスレンジ的には圧倒的にエコノミーなこのプリアンプですが・・
KGB改造を加えた事で音質的にテラノのプリ部に接近するとは・・・

KGBフレーバー恐るべし... 


HPへ

 


 


KGB PRE

2016-05-18 23:09:20 | NEW

KGB PREというテーマを思いつきました。

つまりプリアンプの内部にKGB(JAZZトーン)の要素を

濃厚に注入する!  というもの。

本日、完成となりました。

ベースとなったのは1999年に作られたTMD model-41 です。

これを元に抵抗をまず全交換、GAIN抵抗もお気に入りのテスラに

変更。電源部はいじらず。メイン基盤(とは言っても全て圧着)の

上の部品をリプレイスメント。ツマミも最近気に入っている

ローレットの切ってあるライカのダイアル風なもの、感じよし。

内部のパーツ変更は以前のアメリカ中心のVINTAGE物から

ドイツやロシアのVINTAGE物に。

まぁ、これらのモディファイだけでも相当、良い感じになったの

ですが、何か・・・もう一味欲しい気がするので

KGB風な味付けを加味させることになりました。

簡単に言うとKGBの各種レシピの中から一つだけ選んで

HOT側のみを1mペアで製作しシルクに収め、それを

アンプの中にトグロを巻いた蛇のように格納しました。

激変!!!

本当に驚きました。

試聴に使った数曲はKGBを入れる前でもそれなりに良かったのです。

何というか品行方正なピュアーな奴という感じで、、、

しかし、まぁKGBを入れた後はガラッと雰囲気が変わって

ちょっと「チョイ悪オヤジ」のような性格に!!!

うん、これは現代の品行方正のとげなし種のようなプリではなく

JAZZのブラッキーで只ならぬ雰囲気が漂っています、

スピーカーから...。特にシンバルの描写が激変し、その辺で

実物を叩いているような現実感があります。

ちょっと、これは癖になりそうな感じです。

今回の経験は今後のTMDのプリ作りを根底から変えてしまうような

衝撃がありました。

まぁ、とにかくKGBプリの第1号機ができました。

明日、SALEにアップします。

今回はSALE中なので、なんとケーブルを一本無料サービスで

付けるという太っ腹です!!

このケーブル、厳選しましたよ..。何本ものケーブルの中から

このプリの性格にバッチリ合って、より音楽を生き生きと

させる組み合わせになりました。

これを、KGBプリのOUTに繋いで下さい。

この最初のKGBプリ、誰の元に行くのでしょう?

ちょっとワクワクしますね。


RCAプラグの変更

2016-04-25 18:58:44 | NEW

という訳でRCAプラグを(まずは高級機から)変更しました。

まずKing of Goldです。このずっしりと重いRCA PLUGは外周部が

肉厚でヘビーデューティなハウジングと共に長期間の使用にも耐える

素晴らしいものです。


次に

ETC MASTERです。

こちらは外周部に斜めにスリットが入っており、ガッチリ接続する事ができます。

なかなかゴージャスな感じです。


TMDのRCA CABLEはGND側は圧着している関係上、どんな物でも

良い訳ではなく諸処の条件を満たすRCA PLUGだけしか使えません。


また数量的にもいつも同じ物が使える訳ではありません。


定期的にモデル・チェンジしていく予定です。



プラグ類 接点

2016-03-24 23:05:12 | NEW

最近、RCAプラグやSP用のY(スペード)ラグ端子、XLRプラグ等を

改めて音質比較をしております。

価格の差を度外視して音色のみを見つめます。

勿論、外観の意匠性や美麗な物も当然に付加価値と認めます。

しかし音質がまず大事な事は言うまでもありません。

 

TMDがケーブル類をリリースし始めた頃は

WBTのRCAプラグやバナナプラグ一辺倒で始まったのです。

これらは高価でありルックスは大変に良い物でした。

 

しかし特にWBTのRCAプラグのコレクトチャック方式は

一見、がっちり締まって確実なようでいて・・

実際はきつく締めると逆に音が鳴らなくなったりと

大変に苦労したのです。

 

同じくWBTのバナナプラグも頑丈そうでいて

実際は脆く壊れやすい物でした。

 

これらの苦い経験から「実際はどうなんだ」との見地から

価格やブランド、見てくれを度外視して

音が水準以上に良い物を使うようになっていったのです。

 

最近、RCAプラグのストックが無くなったことを契機に

色々なRCAプラグを物色しています。

そして実際に音質が良くトータル・パーフォーマンスに優れた

物を幾つか決定しました。

 

同じくスピーカーケーブルのYラグに関しても様々な物を

試し、幾つかは決定し、更に別な物もトライ(試聴)しています。

 

この事の背景には「中身の方はさんざんやった」というある程度の

自負があります。

 

高級品の代名詞であったWBTから一気に音質本位に何でもあり(音さえ良ければ)

に行ってから年月が経ちましたが、改めて最近のプラグやYラグを検証している

最中です。

 

この事は「音質さえ良いなら」高価で見栄えも良く、所有欲を満足させる

物も十分アリ★な方向にシフトしてきた事を意味します。

 

順序で行くと「中身」を先に追い込み、今後は「見てくれ」も更に良くしていくという事

ですね。

 

中身を追い込むのに30年かかりました。

 

だから今後出るTMDのケーブルやその他はかなりルックス的にも良く

それなりの格好良さとHI-END感を有した物が出てくる予定なのです。


アートメン2について

2016-03-03 17:37:10 | NEW

本日、N-SOUNDからアートメン2がリリースされました。

もう一度N-SOUNDとは何かをおさらいしますと

TMD内のブランド内ブランドで

製作者はN氏です。

さて、そのN氏はアートメンの初号機、アートメン1とします..を

作ったのですが、これが素晴らしい出来でした。

今回のアートメン2はその進化バージョン(しかもコストは少し下がった)

と言うことなのです。

アートメンは左右のケーブル構造に微妙な違いがあります。

その僅かな差から大きな音色の変化が生じます。

2になって何がどう変わったのかは当人しか深くは知りません。

知りませんが、サウンド的には私は確かな進化を感じました。

どう、変わったか?

アートメン1はある意味、偶然に出来たというか

"嵐を呼ぶ男"ならぬ"良い偶然を呼ぶ男"なのかN氏は

そういう何かを持っているようです。

TMDの方は30年(今年の10月で会社始めて)かけて

ゆっくりと進化してきたのですが・・・

N-SOUNDの方はつい最近やってきて結構、ヒットを

放つのです。

それでアートメン2  どういうケーブルなのか


これがですねぇ.. ヤバいのです...。


どういう風にヤバいのかと言うと

すっごく真っ当な音がするのですよ。

奇をてらったところがないというか・・・


まずシンバルが凄かった


こんなシンバルの音はなかなか出ないもんです。

TMDではKGBなんかはシンバルが良いですが・・

相当に苦労してあの音を出しています。

いわゆる鉄臭い音はKGBの得意な所です。

しかしながらアートメン2も負けていないのです。

そして定位が良い..  これが困った(笑)

TMDで目下、最高の定位を誇る通称パラモフほどは

行かないまでも迫っています..。ヤバいです..コレ。


KGB3のシンバルとパラモフの定位感を併せ持つとまでは

言いませんが、方向としては間違っていません。

そして力強い音なのです。

そしてこの力強さがうるさくない.. ここが美点です。


パラモフの定位は全世界を見渡してもナンバーワン(ついにロンドン超え)で

ド凄いケーブルなのですが、パラモフこやつは繊細の極みです。

だから繊細な音を浴びるように聞きたい人にはヤバ過ぎるケーブルです。


一方KGB3は寺島さん所有のKGB1とKGB2の製作体験を

経たからこそできた、これまたジャズ魂のケーブルで

TMDはジャズに合うらしいと噂を聞いて購入を検討している方には

迷わずコレをお薦めなのです。


アートメン2はこの二つのケーブルのシンバルの良さと

定位の良さに通じるものを生まれた瞬間に何故か持っていました。

TMD的には「随分、ズルいケーブルじゃん」と思いますが・・

実際そうなのだから仕方がありません。


それにプラス


(※KGB3やパラモフより)価格が安い....


これも購入計画者にとっては嬉しいことです。


もう一度最後に言います。


ヤバいです..  コレ



RCA CABLE

2016-02-18 22:51:51 | NEW

私が最も作るのが好きなものがRCA CABLEです。

できるならコレだけを作り続けたい(笑)

確かにスピーカーケーブル、デジタル・ケーブルそして電源ケーブルと

オーディオはケーブルだらけなのですが

ソレが無いと鳴りませんので必要品(ネセサリー)なのです。

決してアクセサリーではないのです。


そんなケーブルの中で何故RCA CABLEなのか?

作りやすいこともさることながら

最も発想や理論、経験値が反映されるからです。

デジタル・ケーブルなどは最も設計が難しく

電源ケーブルは奥が深過ぎます。

そしてスピーカーケーブルは大変なのです。


RCA CABLEでの成果は他のケーブルにも応用できます。

だから100作ったとしてRCA CABLEは70はあるでしょうね。


弱電という言葉があります。

本来の語義とは少々異なりますが

RCA CABLEは弱電で動きます。

ここがスピーカーケーブルや電源ケーブルとは異なります。


髪の毛のように細いワイヤーでもRCA CABLEの場合、十分に音楽が鳴ります。

これを電源ケーブルに一本だけ使うのは危険です。

RCA CABLEならではの良さですね。

何故なら(私の研究では)細いワイヤーの使い方を知ることが

オーディオケーブルのマスターテクニックだからです。


私は最初、アンプ内部配線材から入りましたから

太めの単線の圧倒的なパワー感や実在感に痺れたものです。


だから初期のイコン3などでは平気でHOT側に2mmの太さの線を

用いていました。

しかし最近ではかなり細めのワイヤーを使うことが多く

その理由は比率と低音なのです。

比率はHOT側とGND側の質量比の事で

TMDではGND側の方が太いわけです。

これは丁度、体操選手が鉄棒で大車輪をするとして

HOT側は体操選手、GND側は鉄棒のようなもので

鉄棒ががっちりと固定されていないと体操選手の動きに

鉄棒が揺すられてしまうのです。

GND側の重要性はケーブルの土台であるという事なのです。

だから、よくあるHOTとGNDが同一の線というのは

あんまり良くはないというか・・平凡で無駄が多いのです。


サーカスで手の上に人間を乗せたりして

その上で、演技をしたりしますが

その際、必ず台の役をする人は体格も大きくがっちりした人です。

そして、その上で演技をする人は必ず小柄で体重が軽めな人です。

そうしないと演技が安定してできないからです。


オーディオケーブルのHOTとGNDも同様です。

GND側が台になる人。

HOT側が上で演技をする人なのです。


なのでTMDはGND側とHOT側の質量差を大きく取るのです。

これが音の安定感や低域の拡大に貢献してくれるのです。