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TMD BLOG

1986年創業のTMDのブログです。

TMD TRIO(HI-END STRATEGIC AC-TAP)

2016-08-21 20:44:34 | NEW


 

TRIOは10年ぶりに発表するTMDのACタップです。 STRATEGIC AC-TAPと名乗っているのは非常に戦略的な使い方ができるからです。つまり各アウトレットは専用の音傾向を持たせている為、どの機器をどのコンセント に挿せば自分の好みに近づけるかが選択できることになります。このページの下の方に推薦する接続法が書かれていますが、これまでの世界のAC TAPではコンセントによる音質の違いは殆どなく、音作りに積極的に活用することはできませんでした。しかしTMDのTRIOでは例えば高域を出したい機 器はGE(向かって右側)に挿せば良く、以下、中域はLEVITON、低域はEABLEと音作りが可能なのです。また上流、中流、下流の信号の流れに沿っ て機器を挿しても良いわけです。まさかACコンセントでもビンテージが良いなどとはTMDも最初は思っていなかったのです。しかしやってみて驚きました。 昔の製品は非常に音質が良い物が多くその中から厳選してこのTRIOでは3種を選びました。既にコンセントそのものにも音色傾向がありますから、それを更 にTMD独自の回路配線によって、より的確に戦略的なACタップに仕上げる事ができました。内部にはTMD独自のスタビライザーが数種類、格納され音色作 りをしています。また配線材も帯域ごとに最適なものを使用していることは言うまでもありません。ですので外観的に似ているような物があったとしても似て非 なる物なのです。まずはオーディオ評論家の鈴木裕氏の評価をお読みください。

TRIOの音色(使用LINE CABLE(PRE-POWER)はKGB3、デジタルはウラノス)

音質についてはTMD試聴室での以下のレポートお読みください。 

メロディ・ガルドーを聴く


いつものようにメロディ・ガルドーの7曲目から始めました。大変に太く豊かで細部まで音が良く見えるバランスの良さです。低音の重心の低さは顕著で安定感に 直結しています。中域はリッチでマイルドな口当たりです。高域は解像度に優れセパレーションの良さと相まってhigh-resolutionな世界を展開 します。一口によい音と言っても各種ありますが、この音を聞いていてふと私が子供の頃に聞いたテアトル東京の映画館の音を思い出しました。映画は「ベン ハー」でした。この当時の映画システムの音は現代の音とはまた違ったWE系のシアターサウンドでその超弩級のサウンドは歴史に残る物でした。このタップを 使う事によって音は確実に変貌します。とにかく鳴りっぷりが良く音が前後にも立体的に広がります。
ガルドーの5曲目では繊細なタッチの表現は勿論、雄大な響きを伴う音も出てきます。これは中低域から低域にかけての圧倒的な安定感がそう感じさせるようです。

寺島セレクションを聴く

 
寺島さん編集のCDから9 曲目。ここで吃驚したのはシンバル・レガート、何かいつもと違う、よくよく聞くと「カーン」「カーン」と響くその音は「カ」が右端から聞こえ始め「〜ン」 の頃は中央を横切りやや左側に尻尾が流れていく。その様子がいつもだと朧げになんとんく聞こえるのだが、このタップで聴くとその余韻の「〜ン」の幅が広く余韻の尻尾も全然長く聞こえるのだ。これには驚いてしまいました。たかがタップもされどタップという事で
音 の電源部での変化はやはり大きいと認めざるを得ない瞬間でした。しかしながら、こちらの音の方がより現実的な実音に近いので、これまでは出ていなかったの だなぁ..と感嘆しきり...。そして当然ですがその後のシンバル・ワーク全体もリファレンスにしているTMDタップ(10年以上前の物)よりも遥かに納 得のいくものでした。ピアノの音は神経質ではなくリッチネスに溢れた豊穣な音とでも言うべきもの。一方ベースは腰の座りも良くやはりこちらに軍配を上げら れる。腰の座りは良いのに動きが鈍くならないところがまたいい。一言で言うと説得力が増した。

クラプトンを聴く

 このアルバムの2曲目は非常に快活で粒立ちの良さが吟味されるものですが、このパーカッシブとも言える俊敏な音の立ち上がりが熱気をやや含んだパワー感に支 えられているところが素晴らしい。ボーカルがまた良い。これまでのタップだともう少しだけリアルさが欲しいと願っていた所、このタップではその欲しい部分 が充填された。クラプトンの声が明らかに肉太になり温かみ、人肌感が伝わって来る。隙間から聞こえて来るハモンドオルガンの音も妙にリアルで気持ちいい。 そして初めてこのタップでアコースティック・ギターもコード・カッティングをしているのが聞こえてきた。このようにこのTRIOタップに交換すると各曲、 最低1個ぐらい楽器や発音数が多く感じられる事になるのです。4曲目はバラードですが、やはりVOCALが美味しいです。ボーカルって要するに歌い手の人 肌感などが伝わって来るのが最も嬉しいのですが、この場合、声とともにクラプトンの人格のようなものまで伝わって来るのですから・・まことにオーディオは 不思議です。バックの演奏も言うことのない仕上がり。・・・幸せな時間。

マイクヒックスの場合

 マイク・ヒックスは2 曲目ですが・・まずイントロが堂々としています。そして温度感は高め、私は好きですね。ピラミッド・バランスなので聴きやすいです。豊かな中域、座りの良い低域、うるさく無く聴きやすい高域、長時間聴いても疲れないバランスです。何と聴きやすい音なんだと思いました。それでいて情報量は物凄く多く出ている ことに気づくのです。

IONAを聴く


 IONAはまず1曲目、サウンド・ステージの奥行き方向が明らかに増し、まず演奏される舞台が大きくなった感覚です。その為か曲がゆったりと聞こえ、低域は下の下の方まで出ています。エフェクト的な音の表情も豊かです。11曲目ではこれまた広大な音場を感じます。元々そのように録音されているのでエンジニアの意図は十分に伝わります。ボーカルは女性ボーカルなのですがが良い意味で太い音になりました。つい聴き込んでしまい試聴を忘れた数分がありました。安らいでしまったのです。

Pink Floydを聴く


通奏低音という音楽用語がありますが、この曲のイントロはそんな言葉では片付けられない奥行きと味わいがあるのですが、このタップになると益々その内容の DEEPさが伝わってきますね。ピンクフロイドと言うバンドが作る楽曲はロックバンドが創る現代建築のようなところがあり哲学的なその雰囲気が世界中のファンを惹きつけますが、全体を通してこのタップだとレボート用紙5枚ぐらいだった内容が一挙に15枚になったようなスケールアップが成されます。音は厚く太く、そして細やかな表情も素晴らしいです。このタップはクラシックにも良さそうです。

 まとめです。このTRIOタップは通常は下記の推薦する使い方でお使いいただければ問題無く稼働します。従来のタップの単調で音味が一種類しか無かったものに較べると一気に自由度が増します。つまりCDプレーヤーやアンプの音を電源側で変化させられるからです。音 的にはとにかく雄大で悠々とした低域をベースに豊かでリッチな中域、そして全くうるさくないのに解像度、情報量に溢れた高域と言えます。これらが前後にも 立体感を増し、そして後方にも広い奥行き感が得られねのです。この素晴らしいサウンドステージで描かれるリスニング・タイムは幸せな時間になります。癒されましたね。

 

 

 

 


KGB4ユーザーレポート

2016-08-16 14:49:50 | NEW



KGB4の音質を一言であらわすと、非常に正確な分解能を持つTMD的モニターサウンド!ということになると思います。


ただし、他社のモニター系ケーブルと違うのは、シンバル等の金属の鳴りのリアルさ、低音のキレの良さから冷たいというよりノリの良さが、感じられます。


響きや付帯音が極めて少なく音に芯があるので、プレイヤーとアンプだけというシンプルな構成の場合、jazzの他には電子音を多用した打ち込み系サウンドにマッチします。


アコースティック系や響きの美しさが魅力の楽曲では、やや淡白な印象になるでしょう。また、トールボーイ以上の中・大型SPにおいては、ボリューミーな部分をイイ感じに引き締めてくれると思います。


ちなみに、POPS系なら、KGB-standardをオススメします。こちらの方が単独で幅広いジャンルに対応できます。KGBとついていますが、ノリと心地よい聴き易さがあります。

2016年8月 O様よりの感想


Ameria1850kgb

2016-08-15 18:19:13 | NEW

 Ameria1850kgbは三度に渡るリメイクの末に ようやく出来上がったケーブルです。基本構成はETC1.2モードで左右のスタビライザーもETC仕様となっています。2014年3月当時は単線を使った シンプルなETCケーブルでした。特徴としては1850年のアメリカ製ビンテージワイヤーを使用した事です。次のステップは2016年1月26日で大改造 を施しました。この段階で構造は少し凝ったものとなり低域は2wayになりました。HOT側も1wayから2wayに変更されました。しかしまだ完成に至 らず最終段階は2016年7月30日に行いました。ここで2wayの低域側スタビライザーにETC第三世代のローパスフィルターを入れました。そして HOT側を再度、見直しKGB要素をハーフ&ハーフで1850年代の単線に加えました。これでこれまで納得が行かなかったサウンドが豹変しまし た。一気に素晴らしい世界が展開したのです。三度目の正直と言えます。

SOUND & TONE 試聴結果

メロディ・ガルドー


「メ ロディ・ガルドー"アブセンス"」7曲目、あらゆる面で非常に調和のとれたバランスの良さが光ります。周波数レンジの広さ、レンジ内の立体的奥行き、ダイ ナミクスの深さ、解像度の高さ、セパレーションの良さ、マスキングの無さ...等々、諸スペックの優秀さと共に音の円やかさ、滑らかな発音、豊かなトーン になどに惹かれました。また肌触りの良い音という感じで、それが柔らかい音ならコットンのような手触りだし、シルクのスッとしたような音の感触までとにか く音感触の良いケーブルです。そして極めて安定したこの音の土台は低重心な事に由来しています。通常よりも重厚なスタビライザーがそこには貢献していま す。

寺島セレクションより9曲目

寺 島セレクションの9曲目、芯のあるシンバルの音です!打点から周囲に広がるさざ波のように拡散するシンバルの響きが可視できます。しかも嬉しい事に全体的 に暖色系のトーンなので心がホッとするのです。夏場はCOOLの方が大抵は良いのですが、この音は夏場OKなホットさですね。

また音色の奥行きが深く表面的ではありません。音楽や楽器の表面ではなく内部が見えてくるような人肌温度な のです。特にピアノの音が味わい深いです。そしてシンバルはリアル克明に奏でられますね。美しくて温かい音です。美しい調べでもあります。このケーブルの 良さはMILDな優しさではないでしょうか、それでいて解像度に優れ生々しさがあり立体の奥行き方向を良く出します。そして全然うるさくありません。寧 ろ、心地よいものです。全レベルに於いて全く破綻のないサウンドです。

クラプトン

次 はクラプトンです。2曲目を聴いてみました。これも全篇を通じて良く練りこまれ綻びの無い見事な再生を致します。マイルドでリッチネスがあり爽やかさが暖 かさと共存しています。分解能とセパレーションはとても優れているのにそれを敢えて大声で強調しない大人さがあります。

普 通、まろやかとか表現すると角が丸くなった眠いトーンを連想しますが、この場合はそのような事は無く聞こえるべき音が出た時は明晰にシャープに定位しま す。そしてこの曲でわかった事は低音が物凄く良い事です。量でボーンと出る低音で無く必要な時に深く沈み込む低音です。これはETC仕様のヘビーデュー ティなスタピライザーが効いている証拠です。この低域を土台とするまとまりの見事さはKing og Goldに通じるものです。この曲のこれまでの再生の中でベストなものとなりました。

マイク・ヒックス

最後にマイク・ヒックスです。音圧がまずありますね。例え小音量でも音のマッス感が伝わります。これはBDなどにそれを感じます。また音場の形成が綺麗です。音形が美しいというかエンジニアのやりたかった事が完璧に再現できているようです。ご機嫌なサウンドです。音楽を楽しめるケーブルというか・・。素晴らしい! 文句無しです。楽しいです(^ ^)
 

必要に応じて深く沈み込む低域を土台とし、


暖かくMILDな中域と分解能、


セパレーションに優れた高域、


これらが見事に調和しています。


どんなソースを聞いても破綻が無く


kgbが付いてはいますがほぼ


万能なケーブルと言えます。

リメイク品なので価格的には信じがたいほど安いですが物は最高です。


EL's Palm

2016-08-14 18:20:30 | NEW

EL's Palmという名のスピーカケーブルを出しました。

このケーブルの性能は凄いものがあります! 

なので

価格的には非常にお安く出してしまいました。

実はこのケーブル、リファレンスのスピーカーケーブルをそろそろ新しいものと交換したいなと思いまして

採算度外視で例のごとく作っていたのです。

途中、鳥かご状のユニットを付けたような

形態になり、それはそれで音が素晴らしかったのですが

それでは通常のスピーカーケーブルではないので

また作り直して行ったのです。

一部にETC化を施しましてやっと完成しました。

特徴としてはもう低域に関しては何の不満も無く

寧ろ、リファレンスよりも低域方面の視界が晴れ渡り

クリアーではないですか!!!

また高域に関してはETCが寄与し、これまたリファレンスを超えた部分があるのです。

そして中域はマイルドで豊かさがあり、リファレンスの何でも来い的な出方よりも若干(ほんの僅か)聞きやすくなっております。

まぁ、もう既にリファレンスを若干、超えてしまっていますが、更に上を目指して改造していくとキリが無いので、名前を付けて販売しようと思いました。

名前はEL's Palm(エルズパーム)です。

ぐといようですが・・

です。一組限定☆

EL's Palm



HENLY

2016-08-12 22:31:57 | NEW

本日アップしたHENLY

HENLYはイギリス製の線を使っています。

まずここが後で効いてきます。

用途はJAZZ〜British-RockまでOKです。

今日の試聴ではまずピアノトリオを聞きシンバルのピュアな

音に久々に出会った感じでした。

次にメロディ・ガルドーでは優秀な再現性と音場の広がり

確実に楽器が一つ増えたような感じです。

そしてオアシスを聴いてやられました。

良過ぎます、歌声が沁み通ります。

そしてピンクフロイド、う〜ん・・これもいいっ

何と後で書いたものを読んでみると

全科目、褒めまくっています。

でも、本当なのだから・・仕方がないです。

それで価格がアンビリーバボー

リメイク品なので圧倒的CPですね。

しかも超レア、材料がもう無いのです。

こんな良いならとっておけば良かったと後悔先に立たず...。

ヘンリーって英国のVINTAGEなワイヤーブランドの名前です。

まんまですね(笑)

HPへのリンク


ボーカルに関して良いと思ったケーブル2種

2016-08-11 13:45:52 | NEW

ボーカルに関して良いと思ったケーブルを

2種挙げたいと思います。

一つ目は先日も紹介したコレ

そうです、KGBスタンダードです!

これのボーカルは素晴らしい清涼感が特徴で

今のように暑い夏場に最高です。


さて、もう一機種は・・・・・

そうです、セラークなのです。

こちらは人肌温度の暖かな陽だまりのようなボーカルで、

KGBスタンダードの清涼感と両横綱という感じです。


今朝は聴いていてそれを実感しました。


ボーカル物は実はジャズ・ファンには秘められた宝物

といった感じで、あまり公言はしたくないけど

いつも聴いているピアノトリオやその他のジャズ音源に

ちょっと疲れた時に癒されたいものなのです。


これはジャズ・ファン以外にも当てはまり

普段、ガンガンのROCKを聞いていたりする方も

時には癒しを求めて柔らかなボーカルを

あたかも公園を散歩するかのように聞いてみたくなるのです。


そんな時に、この2機種を思い出してください。

もちろん音も聴けますので

お気軽に試聴希望して下さい。

待ってます。


KGB-Standard

2016-08-06 10:18:58 | NEW

KGB-Standardという名の新しいケーブルが出来ました。

まだネットのページを作る前ですが先にブログに出してみました。

今後は今回のようにブログ先行の形になるかもしれません。


さて、このKGBスタンダードはどういうポジションになるかと

言いますと、KGBシリーズは現在、盛んに色々なタイプを試行錯誤

していますがこれが実に面白いのです。


ジャズ・ミュージシャンに昔から珍重されているKジルの名で呼ばれる

ジルジャン社のビンテージなシンバルがあるのですが・・・

ドラマーにとって大事なのはその音色なのです。


その音色の鍵を握っているのが古くからジルジャン家に伝わる

伝統の技法と他ならぬ素材です。元々ジルジャン家はトルコの人達で

トルコのシンバルはターキッシュ・シンバルとして昔から有名なのです。


事実、1930年代〜1970年代のアメリカの有名ドラム・メーカーの

カタログにはどれにも堂々とジルジャン・シンバルのページが掲載されておりました。ドラム・メーカーでシンバルも作ってしまおうとしたメーカーもあるのかも知れませんが・・「餅は餅屋」という事でしょう、全然ルーツの異なる楽器作りに手を出すのは不経済と大半のドラム・ブランドはそちらには手を出さずに販売代理店としての道を選択したのです。


さて、そのKジル

1940年代あたりのものが特に最高とされますが数が少なく、50年代の

ものも高値で取引されています。1960年代のAジル、つまりAmerica工場で作られたジルジャン(Kはコンスタンチノーブルの事)は私も小学生6年あたりから実際に叩いていました。


ジャズの事など何もわからぬ小僧でしたが、御し難いその音色には

何かSOMETHINGを感じていました。


私の叩いていたシンバルは実際には兄のシンバルなのですが

兄は当時、ジミー竹内のドラム教室に一時期通っていたようで・・・

つまりは本物のジャズドラマーからの伝聞により

選んだようでした。ヘビーライドという種類の重く分厚いシンバルなのでリンゴスターなどが愛用した20インチの薄くて軽めな物のサウンドとは全く異なりジンジンしたその音は重苦しく、聞いているだけで憂鬱に

なってくる感じでした。


子供なので「憂鬱-退廃-斜に構えたCOOL」などの

連想もできなかったのです。当たり前ですね..。

話が脱線しましたが、このジャズらしいその音は当時2枚だけ持っていたジャズLPの内の一枚エルビンジョーンズさんのシンバルに良く似ていました。

ジャズ音楽にシンバルは欠かせないと思うのは寺島靖国さんだと思いますが、私も同感です。

ジャズからシンバルを引いてしまうと間抜けな感じがする筈です。

山椒のような効果を発揮するシンバルは欠かせないのです。

このシンバルをよく出すのがKGB系のケーブルです。


その理由はシンバルと似たような成分の金属で作っているからです。

同種の法則というか・・似た物は似た音がするのです。

オーディオ訳知り顔の人からすれば噴飯物の「鉄」

これがKGBでは主役となります。



鉄というものは人類の歴史の中で青銅より後に使われるようになりますがその理由は温度です。鉄を溶かすには高い温度が必要だからです。

それには高い温度が得られる炉が必要になります。

その炉を作れるようになるまで時間がかかったということです。

ちなみにシンバルの材料は

を主成分とした金属の合金ニッケル等を含む)で製造される。

とされます。

あれ? 鉄は入ってないの?

そう思った方は賢明です。しかし不純物としては入っている可能性があります。

そして寺島さんは言います「私としては鉄成分は30%ぐらい欲しい」と

これがKGB発足の引き金になりましたよと

寺島さんに話した時には驚いていましたね。

という訳でKGBには鉄が絶妙な配分で入っています。

今回のKGB-Standardはその鉄成分が最も多く入っています。

「そんなのオーディオに使えないんじゃない?」と

思う方もいらっしゃるでしょう、作った私でさえも

そういう危惧があったのですから。

でも聴いてみたらギッチョンチョン

驚きの音色の誕生です。

シンバルが良いのは当たり前として

オマケとしてボーカルのCOOLさが真骨頂なのです。

ボーカルはHOTでもCOOLでも

コーヒーじゃありませんが

美味しければどっちでも頂くわけです。

KGB-StandardのボーカルはCOOL BEAUTYなんです。

だからジャズ以外のケルティック系ボーカルなども

もう最高以外の何物でもありません。

そして、このモデルは材料がある程度ありますので

定価も普通のKGB物よりも初めから下げる事ができました。

KGB-Standardはジャズ専門のKGB圏内から

遂にはみ出してしまいました。


近日中にHPにアップします。






 

 


そんなCDから5曲目、A. フォスターのドラムの素晴らしいリズムから始まりますが・・

2016-08-02 16:31:33 | NEW


最後に私の友人でもあるジャズギタリスト和田雄二郎の
「I REMEMBER YOU」から、ちなみにちょっと和田さんの経歴を紹介しますと、

80 年代後半から10年ほどNYで活動、パット・マルティーノに師事した和田のデビュー作。M.イーガン~D.ゴットリーブ、E.ゴメス~A.フォスターとい う2組のリズム隊を伴ったコンテンポラリー・ギターの世界。パット・マルティーノに師事して以来さまざまな活動を続ける和田の、今年3月NYにおける新録 音。オリジナルが中心だが、ギタリストの好きな「フリーダム・ジャズ・ダンス」なども。(※発売当時の資料より抜粋)

こ のアルバムは現在、廃盤だそうで惜しいことです..。ライナーノーツは何と寺島靖国さんで、和田さんを寺島さんに紹介したのは他ならぬ私だったりするので す。おまけにマスタリングでは(録音そのものはニューヨーク録音だが)私が以前PRO-AUDIO製作時期に作ったNUBO(種類はCLASSIC NUBOのカスタムバージョンでソーラー電源駆動)をマスタリング・スタジオに持ち込み音色を絶妙に調整したものをCD化したもの。
 
前置きが長くなりましたが私は元ドラマーでもあったので和田さんが何とアル.フォスターと共演した事自体がうらやましい出来事なのですが、それにしてもA.フォスターのドラムはこのアルバムでは新鮮な果物や野菜の切り落としのようなジューシーな感覚がもう素晴らしいのであります。

A.フォスターはジャック・ディジョネットよりもやや体感温度は低いものの時としてアート・ブレイキーのような野放図なタイム感のオカズやリズムを叩き出す稀有なドラマーなのですが、そんな人が一見COOLな和田さんと言うマルティーノ学校の最後の卒業生でありながらも、実はハードロックからギターに入ったという出自を持つ彼との一期一会のこの音は廃盤にするのは超惜しい音源です。

そんなCDから5曲目、A. フォスターのドラムの素晴らしいリズムから始まりますが・・これまた全篇、滑らかな調べという表現がぴったりで、元々名人達が奏でるスムーズな演奏がこの ケーブルでその滑らかさに拍車がかかる訳です。ノーストレスで音楽の楽しみだけを享受できるケーブルです。辛さを伴うオーディオ試聴もままあるのがオー ディオの世界ですが、このケーブルではそういう事にはなりません。

各 部がどーのこーのという気にもなれませんが・・誤解が無いように付言しますと各部は至ってハイレゾリーションのトップラインな性能なのですね。その上での 極上の滑らかさがあるのです。もちろんKGBらしい音の明晰さは土台としています。なんとまぁCOOL(いかしているの意)なケーブルなんでしょう?

リンク


ブリティッシュロックというケーブル

2016-07-31 22:35:57 | NEW

ブリティッシュロックというケーブルを最近、作りました。

前々から英国製のワイヤーも少量ですが蒐集していまして

いつか、お国柄に合った音楽を奏でる様なケーブルを作りたかったのです。


私自身、1970年代ころは正に英国製ROCKに惚れ込んでいました。

当時の日本のROCK BANDも時期的にはアメリカ輸入よりも

イギリス輸入の音楽に影響されていたのです。

それはアメリカの音楽は黒人音楽がビート性としては根っこにあったのに

ティーンエージャーを対象とした音楽はある意味、腰抜けな音楽に

成り下がっていた経緯があります。

ビートルズはまた別の微妙な位置にありつつも

音楽業界的に「柳の下」を狙う仕掛け人達は、とにかく腰抜け音楽を

若い男の子達にやらせ女の子に受けようと狙ったわけです。

こうした影響は当時の日本のグループサウンズがモロ影響を受けました。

時は60年代の長いベトナム戦争で疲弊していた世界..。

そんな体制が製造するふにゃふにゃ音楽に決別し

サヴ・カルチャー的に、もしくはヒッピー・ムーブメント的に

新しいROCK(=日本では当初ニューロックという言葉を使いました)

が生まれていったのですが

主に英国の地で様々な種が生まれ育っていったのです。

この年代、特にジミ・ヘンドリックスが渡英し

イギリスの若いミュージシャン達に衝撃を与えた時代(60年代後半)から

その後の70年代の後期に至るまでに英国の華が様々に咲いていったのです。


ブリティッシュロック、このくくりの音楽をハイエンド機器で

再現するのは実に難題です。

つまり、その音は大抵は煩く、騒々しく、聞いていられないからです。

まぁ、ロックだから・・という言い訳も成り立ちそうですが・・

アナログ・レコードで聴くと聴けてしまうのだから

デジタル・データの再現での何らかの音質的な問題がありそうです。


ここで登場するのがTMDのBritish Rockです。←勿論、宣伝です(笑)


このケーブルは当時の音源(CD化された、またはデジタルデータ)を

今日のハイエンド機器で心地よく聴くためのインターフェイスなのです。

これは作ってみて、初めてその事を納得しました。


ケーブルというものは不思議な存在でAMPやスピーカーはそのままで

ケーブルの交換でコロコロと音質を変えてしまう性質を持ちます。

特にその傾向が強いのがTMDケーブルです。これは

他のメーカーとケーブルに対する要求が異なるからです。

知っている人は知っていますが、TMDはとうの昔に原音再生という

寝言から脱却して、その先を模索しています。

その一つがETCであり、最近の一つがKGBです。

そうしてこの度、ロック音楽に的を絞ったインターフェイスケーブルが

できた訳です。

ただ、今回のケーブルは英国製のワイヤーがある程度、溜まったので

作る事ができたのです。

しかし量は少ないので

多分、全国のブリティッシュロックのファンが

その重要性に気がついた時には「もう無い」でしょう(笑)






TRIO発表

2016-07-29 12:20:59 | NEW

TRIOは新しいTMDの電源タップです。

HPでの正式発表の前に少しだけここで

情報を。

まずタップ数は合計6個です。

まずは特徴として「やっぱりコンセントもVINTAGE」これが言いたいのです。

この件に関しましては

私自身も初めはそんな事は露しらずという

感じで、徐々に"古いコンセント"の有難さを

理解するに至ったのです。

現在、相当な数のコンセントを蒐集していますが

集めて、いちいち音を聞いてみて

初めてその良さが理解できたのです。

コンセントの中身は接点と絶縁体に分けられ

絶縁体の音は当然ながら電極と電極の間を

コンデンサーのようにつなぐ為に

音質に関係しますが・・それより何より

電極の材質、そして接触強度

この二つに集約されます。

それと止めネジですね、昔のアメリカ製

コンセントはネジがマイナスネジが多いのですが

非常にしっかりと作られております。

またオーディオではアースピン付きの3Pが

使われますがアメリカでも50年代頃は

2Pの物が使われていたようです。

60年代になって3Pの物が現れますが

その辺りの詳しい事は調べていません。

ですのでVINTAGEとは申しましてもACコンセントの場合

60年代あたりがオーディオ用途に"現在でも使える"3P物が

塩梅が良いのではないかと・・こう思うのであります。

いろいろなメーカーがあり受け口の形も各社様々で

見ていると楽しいものです。

しかし共通しているのは接触強度が高い物は音が良いという事です。

また古いプラスティック=ベークライト製の物は毀れやすいのですが

音はいいという事です。

また止めネジも真鍮製のマイナス・ネジの物に音の良い物が

多く見受けられます。


・・・続く


遂にETC構造のスピーカーケーブルが!

2016-07-12 20:39:21 | NEW

遂にETC構造のスピーカーケーブルが発売されます。


これまでETCの技術はライン・ケーブル分野のみで

使われてきました。

勿論、ETCはスピーカーケーブルにも応用できます。

しかし、これまで発表しなかったのは

要するに慎重を期しての事でした。


例えばRCAにてETCケーブルをCDP→PREそしてPRE→POWERの両方に使ったら

どうなるか?  等々、実際に試して検証してみなければわからない事には

複数の事例で、徹底的にやってみなければわかりません。


RCAでのETCの複数使用例は最近では増えてきて、実際は最初に危惧したほど

マイナス面が出てくる事はなく、それよりも良い面、そして「それでしか出ない音」が

ある等々、実際のユーザーの方々より好結果の報告があります。


そんな中、いよいよスピーカーケーブルでの実験というか製作が

始まりました。そのターゲットに選ばれたのがかつての名作「エルミタス」です。

このSPケーブルの今日版を作ろうと色々と案を考えていたのですが・・

ふとETCにしてみようと思い立ちました。


そして作られたのが、このNEW ELMITUS(ニューエルミタス)です。

ETCなので左右指定があります。赤がRで青がLです。そしてGND側が黒となります。

TMDの試聴室で早速、常用のブラックオパール原器からNEW ELMITUSに交換。

色々、聴いてみました。

最初はRCAの標準ジェニオスロンドンを使っての試聴です。

驚いた事に第三世代ETCケーブルのような音がロンドンでも出てきたのです。

つまりこれは、これまでの常用SPケーブルよりも性能が上がったという事なのです。

具体的に言いますとロンドンは確かに分解能も良く、音が前に出てきますが

それ以上の何か・・・例えば第三世代グルーブが醸し出すような更なる情報量や

音場の明確化までは辿り着かないのですが、このNEW ELMITUSにSP CABLEを交換したら

あっさりとソレが出ました。余りに呆気なくグレードアップしたので拍子抜けしたぐらいです。

確かにスピーカーケープルもエレクトラム以降、エルミタスや最近のチェックメイト等

色々出てはいるのです。しかし・・何というかノーマルケーブルの範囲での音変化なのです。

分解能が上がったり周波数のバランスはケーブル毎に異なります。

しかしこのNEW ELMITUSのような音場方向での圧倒的な可視化は無かったのです。

音が見えるような事を「可視化」とすると、正にNEW ELMITUSから可視化可能な領域の

スピーカーケーブルが始まった気がします。

これまででも確かに音は見えてはいます。しかしその正確さゆえの音の定点定位の自然さは

従来の曖昧さが残るノーマル・スピーカーケーブルから一歩脱却しています。

早くやれば良かった、と反省しています。

今後はETCスピーカーケーブルの製作が増えていきそうです。


セラーク お客様コメント

2016-07-10 22:03:05 | NEW

セラークのお客様(H様)コメントを紹介いたします。

________________________________________

6月にノーマルケーブルのペルセプシャンを購入しTMDケーブル初体験。
今まで電源ケーブルやラインケーブルを何十本と試し音の変化(良くも悪くも)を体験してきましたが、ペルセプシャンほど劇的に音が変わったのは初めてのことでした。


ETCやKGBの音も聴いてみたいと思っていた矢先、セラーク登場!
一も二もなく購入ボタンを押してしまいました。


売れないでほしいのコメントがありましたが、そうなるとますます欲しくなるのが人情です。
さてセラーク。最初は普通の音(もちろん高次元での)に聴こえました。


ところが聴き進むうちに、なるほどそういうことかとわかってきます。
全帯域で被りがないためストレスなく音が飛んできます。

マスキングされて聴こえなかった音も聴きとれます。

音の欠落もなくボリュームを上げても全くうるさくありません。


ここまでくるとアンプやプレーヤーと同等、否それ以上に立派なオーディオ機器です。
これ以上オーディオに何を望むのかというくらいの音が出てしまったので大満足です。
 
以下、新旧様々な試聴記です。
メロディ・ガルドー「アブセンス」ブレスの生々しさは鳥肌モノ。

山本玲子「ウィルトンズ・ムード」イントロのベース音は驚愕的!
マイルス「フォア&モア」300BPMを超えるトニー・ウィリアムスの

シンバルレガート、ステイックワークまで見えるよう。
コルトレーン「スターダスト」インパルス時代と違い自然な音。

スルスルとテナーの音が出てきます。
山本 剛「ミスティ」強弱の差が40db以上ありそうな超オンマイク録音のピアノ。

セラークは楽々とこなします。
最後にズート「イフ・アイム・ラッキー」サブトーンが堪りません。

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H様コメントありがとうございました。


Seraaak

2016-07-06 19:41:18 | NEW

Seraaakが売れてしまいました..。

(H様有難うございました)

作ってホヤホヤなので、まさかこんなに早く売れてしまうとは・・・

ほんといいです!

セラーク

なんとなく、あのセラトスに名前似ているでしょ?

シルクが同じですね。

でも内容は最新の最新の超最新で

ETC+KGBのフォーミュラータイプなのです。

ETCもKGBも一種のTMDのケーブル製作作法なので

その流れの中にあるものはETCの名前が付いたり

KGB-○で表記されますが

このケーブルは完全な複合機なので新しい名前を付けました。


音的には現在TMDの設計者が一番好きなもので

もう、いいとこどりです。

空間的広がりはETC第三世代譲りですが

音色はKGBです。

だから定点(空間の何処に音がピンポイント定位するか)提示は

殊の外、素晴らしく

首を長くして音ににじり寄らなくても

音の方から出前してくれます。

こりゃ楽だ

それでせら〜く?


PS:今度は自分用に1mペアを作らねば