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TMD BLOG

1986年創業のTMDのブログです。

VINTAGE WIREとスピーカーケーブル

2016-02-17 14:35:58 | NEW

VINTAGE WIREをスピーカーケーブルに

使う場合は、その一つ一つの導体の音質的役割を熟知している

必要があります。

仮に3wayの内容を持つスピーカーケーブルを作ろうと

する場合、低域用には太めの導体を用意することになります。

勿論、0.5mmの単線でも音は出るのです。

しかし、その音は低域に力感が不足してしまいます。

何故なら瞬発的に大きな電流が流れる時に細い導体では

多くの電子を一挙に動かす(導体内の自由電子の量が)

のが難しいのです。これはコンデンサーと理屈は似通っているのです。

したがって低域用の導体は太めに「単線」で設定することが鍵となります。

しかし多くのメーカーでは単線の屈曲性の悪さを嫌い、撚り線を

選択せざるを得ません。ここが大きな分かれ道となります。

2014年以前はTMDも撚り線を一部、屈曲部に使用していました。

単線の板と板、棒と板を繋ぐチェーンとしての使用法です。

現在では、95%はチェーン部も単線を組み合わせて作っています。

この差は混濁感の減少として現れます。

撚り線ではどうしても音がクロストークし、プリントアウトに例を

取ると滲んだ画像が出てきます。

ここまでは低域用の話です。

中域用の導体には丁度良いサイズがあります。

フルレンジスピーカーでは16cm~20cmぐらいと言うところでしょうか?

この帯域を通すのに丁度良い導体を用意します。

ビンテージなワイヤーの凄いところは皆様の想像とは裏腹にワイドレンジな

所です。かなり上も下も出ます。そして音質そのものもエネルギー感に

溢れるものです。こうした貴重な導体は今や生産すること自体が難しく

TMDもその確保には常に努力しているのです。

最後に高域です。高域といえばほぼビンテージ・ワイヤーの独断場と

言えます。高域が出ることで知られる銀よりも更に超高域が伸びている

ビンテージ・ワイヤーが存在するのです。

これらの素晴らしいビンテージ・ワイヤーを3way~7wayぐらいの

分割伝送をする事で分解能の高いスピーカーケーブルは作られます。

また並列(パラレル)伝送だけではなく直列(シリーズ)伝送にも

大きな意味があります。直列伝送の場合、幾つかの異なる導体の

音色が混ぜ合わさる事になります。例えば色で説明すると

並列(パラレル)伝送の時は低域が黒、中域が赤、高域が青と仮定すると

その各々の色がそのまま出てきます。

しかし直列(シリーズ)伝送の場合は黒、赤、青が混ざった別の色が

出てくるのです。

これはオーディオシステムそのものにも言える事で

CDP、プリ、パワー、スピーカーと音楽信号は直列(シリーズ)伝送

される事により全ての機器のCOLORが混色されて出てきます。

組み合わせが大事だと言うのは、こうした理由からです。

スピーカーケーブル内部でも好みの音色を創るにはこうした

テクニックも必要となってきます。

TMDのスピーカーケーブルの場合、こうしたデリケートな音色調合を

周波数帯域ごとにバランスさせて、作り上げているので

解像度が高く、歪みが少ないダイナミック・レンジの広い音質を

得る事ができているのです。


※次回からはRCA CABLEの解説を致します。












スピーカーケーブルの設計3

2016-02-01 13:42:28 | NEW

前回の続き)

その当時にできたAC CABLEのAC-KINGに

付いては、そのような事情により

金属を赤熱させ叩いてみたりと

刀鍛冶もどきの作業を行っていました。

どれもこれも「味のある」音を創造するためです。

今、計らずも「味」と書きましたが、

音質は言い方を変えれば「音の味」という事ができます。

この良いお味を常に求めているのがTMDという事なのです。

無味無臭の料理は美味しいか?

ケーブルは無味無臭が美味しい音になるのか?

なるわけありません。

個性という言葉がありますが

銅にも銀にも金にも固有の個性があります。

楽器の音色も固有の物です。

全てのものに固有性があると思います。

ケーブルの場合、この各々の固有性という味を

如何に組み合わせ料理するかが腕の見せ所となるのです。

無味無臭、クリーンな物がお好みの方はそれぞれ

好き好きという事で・・・

TMDとしては濃厚に美味しい料理を作り上げたいのです。

何故って「お客様」がソレを望んでいるからです。

そのような訳でTMDはありきたりの固有音色に限界を

感じ、冶金的方法での取り組みや金属のMIX等々を

経て、遂に古い時代に作られたワイヤー

つまりVINTAGE WIREに辿り着いたのです。





スピーカーケーブルの設計2

2016-01-30 20:44:10 | NEW

スピーカーケーブルの設計は前回に述べたように

まず周波数帯域の設定をします。

低音は太い束で対処する事になりますが・・

ここで最大の問題に遭遇する事になります。

通常のスピーカーケーブルでは撚り線の束を単に太くしたものを

使います。しかしそれでは必ず音は濁るのです。

低音は確かに出る事は出るのですが・・その低音は

所詮、細い線の集合で互いにランダムに触れ合っており

電子はその中を迷走する事になるのです。

こうして出た低音は混濁したすっきりとしない解像度の

低い音となります。

TMDでは単線を使います。それも飛びっきり太い板状の物や

棒状の銅を使用します。

銅線は直径2mm辺りを境に曲げるのが難しくなってきます。

しかしTMDでは最低でも5ミリ、最高1センチの物も使います。

これは2mm辺りの物とは全く音が異なります。

そして撚り線の出す低音とも全く違うのです。

しかし、このままでは曲げられないために

ヌンチャクのように「曲げられる部分」を作ります。

TMDではこの板状、もしくは棒状の銅を"スタビライザー"と

呼んでいます。

ここは大きなTMDの特長的な部分といえます。

RCAケーブルなどでは1~3個程度のスタビライザーが入っています。

スピーカーケーブルでは1~4個程度のスタビライザーを入れています。

これはエルドラドというスピーカーケーブルを作った時から

始まりました。

最初はスピーカーケーブルからだったのです。

これはすぐにRCAケーブルにも波及しセラフィムやトスに応用され

ついでアムリタやセラトスにも当然、使われています。


ところで脱線しますが


なぜTMDはビンテージ・ワイヤーを使っているのかについて

説明します。

TMDも最初の頃はそれほどビンテージ・ワイヤーを使っていませんでした。

最初の頃はストックが余りにも微量だった事もありますし、

種類も今とは較べられないほど少なかったのです。

ですからケーブルの一部分に少し使っていたのです。

たった5cmのワイヤーの参加が全体の音を豹変させてしまう!

この驚くべき事実にどんどん魅了されていきました。

当時、世間では4Nそして6Nの銅が宣伝されるようになっていました。

しかし、その前からTMDではアンプ内部の配線材に6Nの単線を

使っていました。高純度銅のパーフォーマンスの方向は既に理解していたのです。

ここで一つ質問です。

例えば純度100%の9.9999999・・・と、どこまでも続くような純度の銅線が

できたとしたら、オーディオ用導体としてもうそれ以上の物はあり得ないと思いますか?


答えは「NO」なのです。

これは一部のメーカーが宣伝用に使った屁理屈なのです。

よく考えてみてください。

銅に限らず、電気を通す物は全て導体になるのです。

では何故、銅だったのか?

それは電気的特性と埋蔵量からの自然な成り行きに過ぎず

電気的特性、特に電気抵抗値からすれば銀の方が上です。

しかし銀は貴金属でもあり埋蔵量も銅ほどは多くないので

普通は使いません。

アルミニウムでも導体になりますが、抵抗値は銅より高いのです。

要するに電気抵抗値が低く大量にあるものならば何でも導体に

使える事になります。

銅でなければならない理由は特にありません。

各種金属の音をシンプルに耳で聞いてみますと(勿論、音楽信号で)

金属特有のキャラクターが存在する事にすぐ気づきます。

例えば鉄が100%のようなものは、要するに鉄臭さ100%の音が

する事になるのです。

だから6Nでも8Nでも銅臭い音がするに過ぎません。

銅が最高でも何でもないのです。

例えばオーケストラの楽器を全部(無理やり)銅だけで作ったら

そのオーケストラの音色は一体、どんな音になるのでしょう?

これは想像ですが、恐らく銅臭い音になりそうです。

つまり銅の特長的な音が猛烈にしそうです。

そのような見地からTMDの最初期には様々な金属を組み合わせて

理想の音を求めていました。

イコン3には銅、銀、真鍮、アルミ、ステンレスなどがMIXされていました。

GND側の主要導体には何と5mmのアルミニウムが使われていました。

アルミニウムの5mmならば銅よりも柔らかいので何とか曲げる事も

できたのです。

今考えると、相当に使いにくいケーブルだったのですが、当時のケーブル水準の

中では驚異的な音質でした。

しかし、その時でも最後の味付けにWEのワイヤーを微量に足していました。


その後、今度は金属を熱して赤熱した所を金槌で叩いてみたり、急冷してみたりと

色々と金属を加工するようになりました。

その当時にできたAC CABLEがAC-KINGという物凄いもので、その加工技術が

ふんだんに使われていました。

画像は、その当時に評論家の方が、その電源ケーブルを評価したものです。

この評価は、その時に同時に試聴したACケーブルの中で白眉の物でした。
































































スピーカーケーブルの設計

2016-01-21 22:35:51 | NEW

スピーカーケーブルの設計は

想像以上に難しいものです。

その昔、赤と黒の何の変哲も無いスピーカーケーブル

秋葉原などに売られていました。

当時は「電流を少し流せる電線の束」として

十把一絡げ? で売られていたようなものです。

今考えると非常に粗雑です。


粗雑なだけのスピーカーケーブルから

進化させるには「電流」と「音質」を分けて考える必要があります。

電流をただ流せばいいんだろうと言うことなら、とにかく太く、太く

縄のようにしめ縄のようにすればよいのです。


でもその形で出る音はそれなりです。


70年代の終わり頃から80年代の中頃にかけて

スピーカーケーブルの内部を、大まかに周波数ごとに割り当てるという

発想が生まれてきました。

一見、この考えは「?」なように感じますよね。

つまり電子が都合よく交通整理したみたいに周波数ごとの各レーンに

分かれて整頓して流れるなんて考えられないからです。

でも、ここで仮想実験を頭の中でしてみて下さい。

38cmのウーハーと20cmのスコーカーとツイーターに

パワーアンプから「同じ電流」を流してみることを想像して下さい。

普通ならネットワークという交通整理のお巡りさんが

電子を「君はこっち、あなたはそっち」と分けてくれますが

そのお巡りさんが居ない状態です。

勿論、音は鳴るでしょう。

スコーカーやツイーターには余り振幅のある信号を入れると

壊れるかも知れませんが、とにかく

音はそれぞれのユニットから鳴るはずです。

その、それぞれの音を聞くとツイータからは、やはり高音を中心に

少し中域の音も出ているし・・

スコーカーからは思った通りレンジの狭い音が出るでしょう。

そしてウーハーからは高域のやや足りない、それでも低音は

ブンブン出るはずです。

これと同じことがスピーカーケーブルの内部でも起こるのです。

細い線からは高域に優れた(別の見方をすると低域が通りにくい)音が

出ますし、中位の太さの線からは中音を中心とした音が

そして太い線からは低音が良く出るのです。

正に見たまんまの音が出るのです。

勿論、全てのワイヤーから音楽の全体像が聞こえるのは

「周波数制限をしていないのだから」当然です。

でも線の太さはスピーカーユニットの大きさと

良く似た動作(ある意味の周波数制限)をします。

太い線は電流を多く流せるため低域まで通せます。

ここでのバランスは低域寄りに聴感上、感じるのです。

細い線の場合、低音も出るのですが電子を通す管が細い為、どうしても高域が

優先的に流れます。中くらいの太さの線は16cmのフルレンジ一発の

ような音が出ます。

これらは経験的な事実です。誰がやっても同じ感想を言います。

だから全帯域を通すスピーカーケーブル内部に

低音、中音、高音の専用レーンを設けることは意味の無いことでは

ないのです。

さて、次はこの低音、中音、高音、分ければ何でもいいかというと

そうはいきません。3wayのスピーカーを作る時にユニットは

何でもいいと言えないのと同じです。十分な吟味が必要なのは

言うまでもありません。

よく"音楽性"という言葉を聞きます。理屈にうるさい技術者は

そういう感覚的な言葉を嫌います。

しかし、ある電線をシンプルに試聴(TMDにはそのようなシステムがあります)

してみると、全く同じ曲なのに、電線が異なると、全く違う音に聞こえる事に

改めて驚く訳です。

こんな話を60~70年代にオーディオ仲間としたとしても誰も

反応しないかもしれません。

当時はなにしろ赤黒のスピーカーケーブルが常識でしたし

RCAケーブルなども付属品といった扱いでした。仕方ありません。

その当時は「ケーブルで音が変わる」という現代の常識が

存在していなかったのです。

話を戻しますと、スピーカーケーブルの内部に太さの異なるワイヤーを

数種類、用意してやるという所作は意外に効果が大きいのです。

今回はまずはその事だけを覚えてください。








SPケーブル  ジャンパー線

2016-01-19 10:08:49 | NEW

 

SPケーブル周辺の話題です。

スピーカーという最後の発音機に至る導体には

最適な物が望まれます。

本当は各ユニットの音を聞いてそれに合わせて

あわよくば素性よりも良い音で鳴らしたいところです。

フルレンジならば話は簡単です。

全周波数を滞りなく流せる導体(MIX含む)を用意すれば

よいからです。

では2Wayでは?

ここからが今日のテーマです。

2wayという事は例えばフルレンジに高域を足すと言うフルレンジや

普通にウーファーにホーンドライバーを足した2Wayあたりが通常です。

ダークホースとして小型フルレンジ(16cm以下?)に

サヴ・ウーファーを加える2Wayもありそうですが

ここでは普通の「低域~中域」と「高域」の2wayに話を絞ります。

最近のSPでは端子をそれぞれ表面に出してメーカー指定のジャンパー板で

上下を連結しているものが多くなってきました。

さて、ここにSPケーブルを繋ぐわけですが

「低域~中域」と「高域」側のどちらにケーブルを繋げばよいのか?

ちょっと悩みますよね。

普通は「低域~中域」側に繋ぎます。

しかし、ここでちょっと待った なのです。

その理由は先ほどジャンパーは板状のものが多いと言いましたが

ソレで万全かと言えば全く万全ではありません。

何故なら板状の金属は低域は良く流しますが、高域は大雑把な

ものとなります。これはウーハーの高域を思い出してもらえば

わかると思います。

結論から言えば「低域~中域」側にSPケーブルを繋いだら

そこからジャンパーさせる線はツイーター(含むホーンドライバー)を

十分に鳴らせる能力を持つものでなければなりません。

勿論、同じSP CABLEを2組用意して、バイワイヤーで接続しても

いいのですが、その場合でもツイーター側に繋ぐべきは高域再現能力が

最適である必要があります。

「解像度」「分解能」という言葉がありますが、これは

高域側の再現が十分でないと、あり得ない現象です。

低域に関しては音色云々以前に電流の量が必要です。

つまり導体の総体積が大きいこと。

一般にフルレンジSPケーブル(殆ど全てのSP CABLE)の設計には

この低域の問題(導体の総体積)と高域の再現(細めの線径が必須)

がつきまといます。中域はどうしたか?

中域は低域や高域よりも簡単に出ますが、ただ単に出ただけでは

ピントがボケた音になったり、魅力の無い中域に感じます。

TMDではこの周波数帯域を5Wayぐらいで考察します。

つまり内部に5Wayぐらいの分析力と総合力を持たせるのです。

分解能を出すには文字どおり各帯域線を分割して送る必要があります。

これらは途中、触れ合ってはならないのです。

例えば0.5mmのワイヤーがあったとして、それを2本、触れ合いながら

音を送る場合と、触れないで送る場合とでは音質が異なります。

触れ合って送る方は電子が接触点からもう一方の線に移動する事になり

業界用語を借りると「ストランド・ジャンプ歪み」が生まれます。

ストランドとは「撚る」という事で「ジャンプ」とは接触点からもう一方の線に

飛び移る事を意味します。

面倒でも各素線を絶縁(インシュレート)する必要がここにあります。

撚り線をスピーカーケーブルに使用した場合は

この「ストランド・ジャンプ歪み」が必ず発生します。

その歪みが"活きる音"ならばまだマシですが、多くは音の不鮮明さ不明瞭さを生み出し

解像度の低下を生じさせます。


TMDでも2014年以前には一部、屈曲部に撚り線を使っていましたが

ここで選択された撚り線は"活きる音"を持っている撚り線でした。

それでも撚り線が構造的に持つ弱点からは逃れようがありません。


現在は撚り線のように同じ線形のワイヤーが複数走るラインでも

それぞれがインシュレート(絶縁)された形態で行っています。


これをやるのと、やらぬのとでは、やはり一味どころか

二味も三味も違ってくるのです。



ペルセプシャン 感想

2016-01-03 19:49:49 | NEW

下記の文章はペルセプシャンRCAのお客様感想文です。

ペルセプシャン 感想

このケーブルがTMD TOP ENDを掲げているだけの素晴らしさを理解するのには、
さほど時間を要さない。 これまでの正統派TMDケーブル達(全てが正統派なのかも知れないが..)
の音質や魅力と威厳をも併せ持つ、なんとも贅沢なやつである。

以前にビズミリオンRCAを試聴し気に入り、購入しようかと真剣に悩んだ経験もあるが、
今回のペルセプシャンRCAの試聴に際して当時の記憶が蘇ってきた。それだけ過去のケーブル達の
面影を残しつつ幾つもの新たな魅力的な世界へと導いてくれる。

このケーブルの凄さは音を出さなくても伝わってくる。最新の多層シールド線ではないにも拘らず、
抜群にSN比が高い。その為、澄み切った透明なステージが目前に広がり、そこに各々の等身大の
音像が整然と配置されていく。
ヴォーカルの口元の滑らかで瑞々しい動きや吐息の温もりを感じられ、各演奏者の立ち振る舞いや

楽器に当たるライトの光の明暗さえも如実に見えるような描写などには、感心しきりである。

その音像にしても、バリバリの高解像度が故に輪郭のエッジが立っている様な不自然さなど
微塵も感じられない。自分の立ち位置を良く弁えて定位するので、見晴らしの良く自然な音場に、
違和感なく調律の取れたメロディーを運んでくれる。

上記の様な表現ができるのも、単に情報量が多く、分離解像度が高こと以上に、とてつもない
レンジの広さがポイントになっていると思う。よく「このケーブルはレンジが広い」と言われるものが
多数あるが、実際にそれらを聴き比べてみると、確かにレンジが広いのはわかるが音の厚みが無く
、薄っぺらで軽く定位もキチンと定まりきらないモノが散見される。しかしこのペルセプシャンRCAは
一つ一つの音に芯の通った実在感があるため、低音域だろうが超高音域までもストレスフリーに
見渡せる表現力で、聴き手を魅了してくれる。

比較試聴する手前、ある程度は身構えて聴き込もうかと思っていたが、結果的には何度となく
自然と体の力を抜いて、ただただ曲の世界に浸っている自分が居ることに気が付いた。

それらに加えてとどめを刺すのが、ビズミリオンRCAで魅せてくれた得も言われぬ
音色の美しさに尽きる。正直に言って、卑怯だとさえ思える。
この音色と音質を体験した後では、余程自分の好みの音をしっかりと持っていなければ、
他のケーブルには目がいかなくなるのではないか?必ず、この世界に戻ってくることになる
と思う。軽い気持ちでこれに触れるのは、あまりにも多くの誘惑に惑わされてしまう危うさがある。

まさに、今日のTMDハイエンドケーブルの音質や魅力、さらにある種のステータスさえも
伝わってくる。これだけのケーブルを使ってハイレゾを思う存分鳴らし込んだら、一体どんな
世界が待っているのか?またしても、大いなる悩み(期待)を抱かせてくれる素晴らしい
ケーブルである。

2015年12月8日 N様の感想 


ペルセプシャン




N-SOUND からLifesが登場

2015-12-12 19:05:57 | NEW

TMD内ブランドN-SOUND からLifesが登場しました。

N-SOUNDはTMD内のサヴ・ブランドでN・Hが創作するケーブル達です。

現在の所、RCA CABLEのみを作っていますが近い将来には

スピーカーケーブルやデジタル・ケーブルも作る予定です。

____________

さて、今回、発売したLifes 良いですよぉぉ~

詳しくはココをクリック。


新しいものを作る -2-

2015-11-17 18:16:09 | NEW

さて、前回からの続きです。

ビンテージ・ワイヤーの数が多くなって行くに従い

それぞれのワイヤーの個性を把握し

TMDケーブルを作る時に「それを何処に使うか」を

考えねばなりません。

例えば夢のようなワイヤーがあり

それをプラス/マイナス一本ずつ使って「はい完成」となれば

世話は無いのですが・・

そのような甘い話は決してありません。

これはまるで理想的なフルレンジ・スピーカーを探すのと似ています。

しかし実際はマルチウエイでようやく納得出来る音が出るように・・

ケーブル作りも実はそうなのです。

複数のワイヤーを組み合わせて理想とする導通路を創り出すのです。

次回はワイヤーの組み合わせについて書きます。

つづく

 

 

 


新しいものを作る -1-

2015-11-15 22:03:19 | NEW

新しいものを作る という事はすごくエキサイティングな事です。

例えば「今まで世の中に無かった物を作る」とかは

凄くドキドキするし、作り手側の興奮度も高まります。

______

 

はじめて私がビンテージ・ワイヤーをケーブルの中に

入れた頃はまだまだほんの少ししか持っていませんでした。

イコン3の時期です。

その時点ではVINTAGE WIREの潜在的能力の高さの

ごく一部しかわかって無かったのです。

 

でも、その頃でも素晴らしいVINTAGE WIREだけで100%

ケーブルが作れたらどんなにいいだろう!   と

思っていたのです。

 

考えてみると妙な物で

過去に作られたワイヤー達を使って

新製品を作り出そうとしているのです。

 

でも、その先には必ず何かが在る筈だと直感していました。

 

そうして徐々にVINTAGE WIREのストックが増えるに連れて

「作り出せる」ケーブルの潜在的可能性が広がって行ったのです。

 

(つづく)


過去のモデルの再設計

2015-10-22 10:07:12 | NEW

実は過去のモデルの再設計をしています。

設計図が書き終わった物は

トス、セラフィム、アムリタJAZZ,アムリタNORAL

アムリタエリクシールなどです。

レトロな意味での完全復刻には全く興味がなく

これらの名前のモデルの新創造という事になります。

例えばトス2015とか、車のように2015年式とか

2016年式のモデルとなります。

車などは全くと言ってよいほど変わってしまうモデルが

ありますが、TMDのケーブルの場合はそれほど

構造を一新してしまう事はありません。

やはり、そのケーブルの個性は設計図にあり

そして、使われたワイヤーの組み合わせにあります。


これらを生かしながら、NEXTを作るところが

面白いと思っております。


順々に完成次第、HPにアップしていきます。

ご期待ください。


なお価格につきましては当時の値段より

少し経済的な価格に圧縮するつもりですので

買いやすい価格になると思います。





Glinp発表5,000en そしてN・Hサイトが完成

2015-10-10 18:24:04 | NEW

Glinpが発表されました。販売価格は何と5,000en

これはN・H作品を知ってもらう為のサービス・キャンペーン

のようなものです。但し、数量限定ですので。

この製品に関してはここをクリック!


そしてN・H専用サイトが完成しました。

今後N・Hならではの独自な展開が期待されます。

TMD共々、よろしくお願い致します。

N・H専用サイト