先日、メールにチャリボンからキャンペーンのお知らせが来ていました。
どうやら今月26日までキャンペーンをやっているとのこと。少しだけですが、お手伝いできればと思い立ち、これに参加しようと、少し家の中を片付けていました。わちゃわちゃする家の中で、昔、美術館に行ったときに買った図録を見つけます。
図録って、買ったときは、あとで展覧会の内容を思い出せるように、この絵が好きだからまた見たい! などのきっかけでいつも買っていました。
(最近は、財力の問題により購入していませんが...)
しかし、じゃあ後で頻繁に見返すかというと... お恥ずかしいですが、本棚から取り出す機会は、そう多くはなく。
そんな機会に今回、恵まれます。久しぶりに引っ張り出してみたら、読んでみたくなり、数年ぶりに過去の展覧会を思い出すことができました。
ということで、今回、国立新美術館の開館記念で行われたモネの大回顧展の図録を一読。
(⇒過去log: まだ若かりし学生の頃の記憶でした。モネ大回顧展。)
さて、読んでいて思ったことは、やはり日本人は印象派が好きですね。笑
今年も、モネの展覧会が開かれる(cf, モネ 連作の情景 東京だと上野の森美術館)ようですが、宗教画やモチーフを気にすることなく、見たままの印象でその美しさに魅了されることができる、という意味では、気軽に絵を楽しむことができる気がします。(主観で書いてますので、美術史的な見解ではありません。あしからず)
また、印象派の画家は、時代的に日本の浮世絵などに触れる機会があり、ジャポニスムの影響が見られます。
そのジャポニスム効果もあって、モネの作品には≪連作≫や≪俯瞰図≫の構図が見られます。
例えば浮世絵の「江戸名所百景」「東海道五十三次」など、テーマで続けて制作された作品は、モネの「睡蓮」をはじめ、「麦わら」や「ルーアン大聖堂」などに、応用されていたことに気づきます。
さらに俯瞰図の構図は、日本やアジアの絵画にみられる視点ですが、モネなど印象派の画家の作品には、その影響が見受けられます。
図録の論考を読み進めていくことで、あらためて日本文化の影響を取り入れていることに気づかされます。
こうやって、日本文化が盛り込まれた印象派の絵画だからこそ、印象派の絵画が日本人に受け入れられやすいのだとあらためて気づかされました。
日本文化を取り入れた印象派の絵画を、日本人が見ると、見る側の日本人は、印象派の作品のなかに日本文化の名残を本能的に感じとっているのではないか、と。
「なんか懐かしい...」 まるでノスタルジアの世界です。不思議にも、こんなことを思ってしまいました。
そうか、だから(きっと?)日本人は、印象派が好きに違いない。
勝手に、そう考えてしまいます。
そして、ジャポニスムという言葉の真意は、こういうことでもあったのかな、と思ったりもします。
フランス人への日本文化の影響は、日本人に日本文化を思い起こさせるほど、研究され、取り入れられ、融合しながら昇華した作品になっていった。言葉では知っていた「ジャポニスム」ですが、今までは本意まで気づけていなかったかも、と図録を読んで気づかされた次第です。
あくまで主観ですから、何の取り留めもない考察になってはいますが、今回、たまたまの機会で読んだ図録は、だいぶ刺激的な機会を得る読書になったと思います。
読書の秋、まだ読めていない図録が数冊あるのですが、また時間を見つけて読んでみようかと思います。
どうやら今月26日までキャンペーンをやっているとのこと。少しだけですが、お手伝いできればと思い立ち、これに参加しようと、少し家の中を片付けていました。わちゃわちゃする家の中で、昔、美術館に行ったときに買った図録を見つけます。
図録って、買ったときは、あとで展覧会の内容を思い出せるように、この絵が好きだからまた見たい! などのきっかけでいつも買っていました。
(最近は、財力の問題により購入していませんが...)
しかし、じゃあ後で頻繁に見返すかというと... お恥ずかしいですが、本棚から取り出す機会は、そう多くはなく。
そんな機会に今回、恵まれます。久しぶりに引っ張り出してみたら、読んでみたくなり、数年ぶりに過去の展覧会を思い出すことができました。
ということで、今回、国立新美術館の開館記念で行われたモネの大回顧展の図録を一読。
(⇒過去log: まだ若かりし学生の頃の記憶でした。モネ大回顧展。)
さて、読んでいて思ったことは、やはり日本人は印象派が好きですね。笑
今年も、モネの展覧会が開かれる(cf, モネ 連作の情景 東京だと上野の森美術館)ようですが、宗教画やモチーフを気にすることなく、見たままの印象でその美しさに魅了されることができる、という意味では、気軽に絵を楽しむことができる気がします。(主観で書いてますので、美術史的な見解ではありません。あしからず)
また、印象派の画家は、時代的に日本の浮世絵などに触れる機会があり、ジャポニスムの影響が見られます。
そのジャポニスム効果もあって、モネの作品には≪連作≫や≪俯瞰図≫の構図が見られます。
例えば浮世絵の「江戸名所百景」「東海道五十三次」など、テーマで続けて制作された作品は、モネの「睡蓮」をはじめ、「麦わら」や「ルーアン大聖堂」などに、応用されていたことに気づきます。
さらに俯瞰図の構図は、日本やアジアの絵画にみられる視点ですが、モネなど印象派の画家の作品には、その影響が見受けられます。
図録の論考を読み進めていくことで、あらためて日本文化の影響を取り入れていることに気づかされます。
こうやって、日本文化が盛り込まれた印象派の絵画だからこそ、印象派の絵画が日本人に受け入れられやすいのだとあらためて気づかされました。
日本文化を取り入れた印象派の絵画を、日本人が見ると、見る側の日本人は、印象派の作品のなかに日本文化の名残を本能的に感じとっているのではないか、と。
「なんか懐かしい...」 まるでノスタルジアの世界です。不思議にも、こんなことを思ってしまいました。
そうか、だから(きっと?)日本人は、印象派が好きに違いない。
勝手に、そう考えてしまいます。
そして、ジャポニスムという言葉の真意は、こういうことでもあったのかな、と思ったりもします。
フランス人への日本文化の影響は、日本人に日本文化を思い起こさせるほど、研究され、取り入れられ、融合しながら昇華した作品になっていった。言葉では知っていた「ジャポニスム」ですが、今までは本意まで気づけていなかったかも、と図録を読んで気づかされた次第です。
あくまで主観ですから、何の取り留めもない考察になってはいますが、今回、たまたまの機会で読んだ図録は、だいぶ刺激的な機会を得る読書になったと思います。
読書の秋、まだ読めていない図録が数冊あるのですが、また時間を見つけて読んでみようかと思います。