日曜日。いつものように寝てばかり。
会社にいかなくちゃと思いつつ、窓の細工をし忘れていたのに気づく。
出勤するのはやめましょう。
この前買ってきた棒を窓の高さに切り落とし、嵌めてみる。
本当は窓に貼り付ける用の防寒シートを画鋲と両面テープでとめて完成。
少し部屋は暗くなるし、見た目はよろしくないけど、
これで、窓をあけても冷気が入る量は格段に減るはず。
しばし様子を見て見ることにする。
にゃぬこが来たのは、6時20分。
いつものようにエサをセットして窓を開ける。
パリポリと食べ始めて少し経ったとき、ストーブ点火。
しまった、スイッチを切り忘れてサーモスタットが冷気を感知してしまった。
このままだと、猛烈な勢いでストーブは燃え続けてしまう。
少し迷ったけど、スイッチを切らないわけにはいかない。
キッチンから出て、にゃぬこが慌てふためかなくてもいいように静かに動いてみた。
「にゃぬこさん。恐がらないで。ゆっくり近づくからゆっくり逃げておくれ。」
それが通じたのか、にゃぬこは慌てることなく外に出て行った。
ストーブを消して、すぐキッチンに戻ったのに、にゃぬこは入って来ようとしない。
警戒心の強いにゃぬこは、私が追いかけたりしないってことがわかっていない。
なんだか、心が冷めていく。もう知らない。帰りたいなら帰ればいい。
一旦窓もカーテンも閉めてしまった。
チャイムは鳴り続けていた。
自分が何に拗ねているんだか…にゃぬこに何を求めているんだか…
完全にアホやw
再び、常夜灯を付け、窓を細く開けた。
少しためらってから、にゃぬこは部屋に入ってエサを食べ始めた。
時々動きが止まって、どこかを見つめている。
それが、外なのか私なのかよく分からない。
なんとなく、外のような気はするのだけど、薄暗い部屋で黒いネコって影絵のようにしか見えないんだよね。
エサとささみを食べ終わると、ためらうことなく外に出て行った。
まあ、ちょっと恐い思いをしたのだろうから、それは仕方がないことだと思う。
ストーブを消し忘れたのは、完全に私のミスなのだから。
ささみを準備して窓辺に向かうとき、にゃぬこが動いた。
え?
階段の上に行き、庭の方を見つめている。
そして、縁の下に消えてしまった。
ああ、さっきはやはり外を気にしていたのか。。。
どうやら、締めのささみを食べている余裕はなかったみたい。
それでも、部屋でしっかりエサとささみを食べているし、
スープも飲んでいるから、空腹の心配はしなくてもいい。
エサ、3杯ちょい。
ささみ、1/2本。