訳ありで2分割w
明け方に来たので、今夜はこないかもしれないと思っていたら、
夜の11時10分にチャイムが鳴った。
エサを準備して窓を開ける。
にゃぬこが部屋に入り、エサを食べる。
私は避難道具一式を廊下に運び、レジャーマットのついたてをたてる。
最近、チャイムのスピーカーは、避難場所に持って来ている。
もし私が眠ってしまっても、にゃぬこが外に出ると大きな音でチャイムが鳴るので目が覚める。
という、システムを構築いたしましたw
と、ヌコは部屋の中でエサを食べているというのに、チャイムが鳴り始めた。
えっ! まさか、別ネコが近づいているのか?
というより、窓の外に来ていると言うことか?
普段は神経質なにゃぬこなのに、今回は全く気づいていない。
今日はここに来るまでの間に、別ネコの気配がなかったのだろうか。
チャイムは鳴りっぱなし。
やがて、一段落したにゃぬこが別ネコに気づいた。
外にはでられない。
すばやく部屋に降りると、テーブルのこちら側に身をひそめた。
私は、ティッシュを丸める。入って来ようとしたら、これを投げつけよう。
別ネコにみえるよう、私はついたてのこちら側で仁王立ち。
入り口の所に顔がある。もう入ってくる来か。
幸いにゃぬこはこちらに背を向けている。
そっとついたてをよけて、リビングにそーっと足を踏み入れる。
振り向くにゃぬこ。それでも、動かずにいる。
部屋の中は緊張が張りつめている。心臓がドキドキする。
できるだけ別ネコの正面になるよう、場所を移動した。
にゃぬこが向こうを向いているのを確認して、手を振り上げるまねをしたら
別ネコは部屋に入るのを諦めたようだ。
でも、チャイムは鳴り続けている。帰ろうとはしない。
一旦私は廊下に引き下がる。
にゃぬこは部屋の中央で様子を窺っている。
再び、顔を見せる別ネコ。ああ、君はやはりヒトネコ君。
可哀相だけど、部屋には入れてあげられない。
ついたてをずらし、再び部屋に戻る私。
にゃぬこはか細い声で2度ほど鳴いた。
多分、威嚇しているのだろうけど、あまりにもか細すぎて効果はなし。
無言のにらみ合いを数分続けて、別ネコは階段から姿を消した。
にゃぬこは、エサ台を逆側から登り、不安定な姿勢で残りのささみを食べ始めた。
え?こんな時に?少し笑えた。
そして、しばらくするとまたチャイムが鳴り始めた。
今度は部屋に入ろうとはせず、階段の上で座っているようだ。
にゃぬこはエサ台の上から、その様子を見ている。
やがて、ヒトネコ君はそのまま階段下へと姿を消した。
エサ台から降りて、外を見つめ続けるにゃぬこ。
部屋に入り、その様子を窺う私。
と、にゃぬこがエサ台に登り、残りの餌を食べ始める。
そして、外に出て行った。
とりあえず、祭り用のささみをもって、にゃぬこを追う私。
ん。しっぽがまだ部屋からでていないw
にゃぬこは慎重に周囲を窺っているらしい。
やがてチャイムが鳴り終わり、窓辺に行くと、にゃぬこの姿も消えていた。
この間、1時間。神経がすり減るおもいをした。。
エサ、3杯半。
ささみ、2/3本。
雪のある間は、避難経路がベランダと縁の下しかない。
にゃぬこが部屋を飛び出さずにいたのは、逃げ場がないのを知っていたからなのだろう。
部屋の方が少しは安全だと思ってくれたなら、とても嬉しいのだけど…