ベッドに入ったのは1時半くらいだったろうか。
スコンと眠りに入れず、ウツラウツラしているとチャイムが鳴った。
時計を見ると2時だった。
外を見ると、にゃぬこがいた。
あれから別ネコたちがいなくなって、安全を確認できたのがこの時間?
なんだか間が悪いですね。
昼寝をたんとしているので今日は大丈夫ですが、もう少し早くに来られませんかねぇ。
食べ残しのエサとささみは放置してあったので、そのまま窓を開けると部屋に入って食べ始めた。
やっぱりお腹が空いているらしく、勢いよく食べている。
ああ、エサを継ぎ足してやればよかった…
ささみも食べ終わると、ベランダに出て行った。
お代わりのエサとささみの皿を出してやると、今回はささみだけしか食べない。
ダルマサンガコロンダッ!そんな感じで時々庭を見つめながら
ハグハグ、フガフガとささみを食べている。
私は遠くを見つめながら、急に振り向き庭を見つめるにゃぬこに「ダイジョウブ」と声をかける。
今のは救急車の音。トラックの音。
皿のささみを食べ終わったら、ささみ祭り。
大きめにちぎったささみを足下に放ってやる。
少し位置がずれても、にゃぬこはペシッと足で押さえ込む。
周りが気にならなければ、あちこちに放って遊べるのだけど、今のにゃぬこにその余裕はない。
それでもしっかり夜食を食べると、ノシノシとベランダから帰っていった。
夜、8時20分。にゃぬこが来た。
いつもと同じく窓を開ける。
ためらうことなく部屋に入りエサを食べる。
どうやら落ち着いて食べているようす。
と、エサだけ食べて外に出てしまった。
ささみの汁さえ飲んでいない。
一体どうした。
にゃぬこは階段のそばで庭の西側を見つめていた。
それから階段の上までいき、お座りをして身を乗り出している。
このまま帰ってしまうのか?
私は窓際にささみとスープの皿を出して待つだけ。
振り向くとこちらに来て、祭りの体勢に入った。
にゃぬこさん。ささみの皿がでていますよ。こっちを先にお食べください。
何度か皿に手を伸ばしてさげてしまうよーっと意地悪を?していたら、
ようやく思い出したようにささみの皿に口を付けた。
それでも何やら気になる様子で、時々庭を見つめながら汁を飲んでささみを食べる。
食べ終わらないうちに、座る位置を変え動かなくなってしまった。
ふーっ。今度は一体なんでしょう。
ささみをちぎって放ってみる。食べた。
ささみの皿を移動してやった。食べない。
やはり皿に頭を突っ込んでいては不用心ということでしょうか?
そして、もう最近の決まり事のようにお隣のベランダに行ってしまった。
のぞくと、すぐそばで座って庭を見つめている。
そっかぁ、別ネコの気配かぁ。。。
それでも、そこにいるってことは、まだ食べたいってことだよね。
それと水分不足が気になって、残ったささみにおかかを振りかけ、スープを注いで外に出した。
少しするとこちらのベランダに戻ってきて、じっと庭を見つめるにゃぬこ。
ささみを放ってやると、チラ見して庭に集中。
それからおもむろにパクリ。
何個かそんな風にして食べてから、ささみの皿に近づき汁を飲み始めた。
ヨシッ。ちゃんと食べておくれよ。
と、汁だけ飲んでささみを放置してお隣のベランダへ行ってしまった。
ふーっ。にゃぬこさん。アンタって猫は・・・
しばらくするとチャイムが鳴った。
外にはだれもいなかった。
ああ。。。別ネコさんですか。
やはり、にゃぬこには分かっていたのですね。
エサ、1杯半。2杯半。
ささみ、2本。1本。